大西康之のレビュー一覧

  • 修羅場の王 企業の死と再生を司る「倒産弁護士」142日の記録

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    修羅場を経験したことにない者ほど、無用なリスクを恐れる
    「小善は大悪に似たり、大善は非常に似たり」
    「聖人、君子、小人、愚人」
    徳と才を併せ持つが聖人
    徳が才を上回ってるのが、君子
    才が徳を上回ってるのが、小人
    徳も才もないのが愚人
    危ないのは小人だ。なまじ才があるので、私利私欲のために組織を危うくする。
    多くの人々は青雲の志を抱いて社会に出るが、いつのまにかそうした「当たり前」を忘れ、日々の「手練手管」を仕事だと勘違いしていく

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    2025年11月22日
  • 修羅場の王 企業の死と再生を司る「倒産弁護士」142日の記録

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    2010年1月19日に負債総額2兆円超で倒産したJALは、わずか数年で業績を急回復し、再上場を果たすV字回復を成し遂げました。それには新生JALのかじ取りを担た稲盛和夫氏の功績が良く知られていますが、稲盛氏を迎える前に、JALをきちんと倒産させる必要がありました。信用不安を引き起こさず、1便の欠航も発生させずに倒産させる、その難事業に挑んだ人たちが本書の主人公です。

    その難事業の中心となったのが企業の倒産を専門に引き受ける本書登場人物の中心的存在の瀬戸氏です。JALの倒産は、2009年の自民党から民主党への政権交代直後から事態が動き出します。日本のナショナルキャリアを潰さないために動き出す国

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    2025年11月21日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    起業家や経営者は必読のビジネスバイブルになり得ると思います。江副浩正さんとその関係者およびリクルートを取り巻くダイナミックなビジネス展開をドラマチックかつ理解しやすい文章で彩り、読み始めたと思ったら時間を忘れて一気に読み込んでしまいました。

    加えて、随所に江副さんおよびリクルートの強さの秘訣やそのDNAとも言えるポイントが本書に散りばめられており、単なるドキュメンタリーではなく、ビジネスの教科書的な役割も果たしていると感じました。

    経団連を象徴する日本的経営が席巻する国内市場において、ドラッカーを師とする江副さんの超合理的経営による真っ向からの快進撃は、読み手の胸を熱くするものがありました

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    2025年09月28日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    ダイナミックな展開に、読み進めるたびに引き込まれた。リクルートという巨大企業の成り立ちから背景を理解することは、一つの経済史を学ぶことにつながる。そうした意味で大きな知を得ることができた。私も経営者であるが、江副さんのような大胆さ、商売根性、人心掌握は大変な学びになった。

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    2025年09月27日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    最高に面白くて一気に読んだ。日本にはこんな稀代の起業家がいたのかと初めて知った。「ネット興亡記」とあわせて読みたい必読書。
    安比高原、いつか行って、近くのローソンの駐車場にある江副死の碑を拝んでみたい。

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    2025年09月07日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    1980年代生まれの私には、その時代の景色は知らない。だけど本を読み進めるうちに、「こんなに熱い時代だったんだ」と驚かされた。江副浩正とリクルートが駆け抜けた激動の時代。もしも…とタラレバを考えずにはいられない。そして、こんな会社や天才が生まれやすい世の中がいいなと思った。

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    2025年07月31日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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     リクルートという会社が、どんなことをしているのか。あまり知らなかった。また、江副浩正がどんな仕事をしていたかも知らなかったが、この本は実によくまとまっている。マスコミの報道では、江副浩正のマイナスの部分ばかりの印象操作されているような気もした。常に、新しいビジネスを考案してきたことに、素晴らしいと思った。江副浩正は、紙ビジネスによるGoogleを目指した、つまり紙ビジネスのプラットフォーマーを目指した。

     リクルートは、株式時価総額が7兆円を超え、国内企業の中で第10位の規模を有する総合情報産業の企業である。1960年(昭和35年)、大学生向けの広告代理店として創業された。当初は、同窓の森

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    2025年07月14日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    江副さんの合理的な判断力や、型にはまらない柔軟な発想が、リクルートをここまで成長させ、さらに新たな可能性を秘めた事業の礎となっていたことがよくわかりました。一方で、その非連続的な成長の中で自身のスタンスが徐々に変化していくことに気づけず、周囲とのズレが広がっていった結果、あのような形で足元をすくわれてしまったのは、まさに「驕る平家は久しからず」という言葉を思い起こさせました。合理性やビジネススキルだけでなく、人としてのスタンスや謙虚さも同じくらい大切なのだと、改めて気づかされました。

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    2025年04月16日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    和を尊ぶ日本人の、負の側面である出る杭を打つという性質が、日本がGAFAMに負けた要因であることがよくわかり、読んでいて悔しかった。国内の足の引っ張り合いが自らの首を絞め、今や情報分野で大きな差をあけられている。マスコミがマスゴミたる由縁も存分に味わえた。江副の先見的かつ緻密でな計略と判断力はとてつもなく刺激的だった。

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    2024年11月25日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    ネタバレ

    リクルート創業者の江副浩正の一生を描いた一冊。
    0から価値を生み出す姿や尊さに胸が熱くなりつつ、リクルートという会社にも強く惹かれた。

    以下、メモ。
    自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ

    欠乏感を埋めるために、懸命に学び、素直に実行したのです

    自分よりも優れた者に働いてもらう方法を知る男ここに眠る

    じぶんの「こうしたい」を部下に伝えると、命令と服従の関係になってしまう。
    だから部下にしつこく「君はどうしたいの?」「それで?」「こういう見方もあるよね」と根気強く聞き、「さすが先生!おっしゃる通り」「君がやってよ、君の言う通りなんだから」と会話して、「評論家」だった社員を「当事者」

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    2024年08月19日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    仕事にのめり込んでいく様子が狂人的。
    突破力が尋常ではなく、いま現役経営者として存在していたらとても頼りになる存在だと思う。一方、奥様や周りの人はめちゃくちゃ苦労したやろうなと思う。笑

    検察へのヘイトを強く感じたが、彼らも彼らの正義があるのだろうなと思う。

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    2024年07月21日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    帯にあったように小説のように一気に読んでしまえる面白さだった。
    江副氏の伝記に留まらず、なぜ日本にGAFAMのようなベンチャー企業が誕生しないのか、日本を代表する起業や政治家のエピソードを交えながら語っている。
    江副氏の生粋のベンチャー精神や生き方は、会社員人生では絶対に学べないもので、非常に勉強になった。

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    2024年04月01日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    ずっと積読、オーディブルで見つけて読めてよかった。ほんとにタイトルの通り起業の天才なんだなと思う。リクルート事件がなければ日本からGoogleが誕生したかも知れなくてそれがとても悔やまれるだろうなと思う。ここまでの先見の名は勉強とかではなく、元から持ち合わせた能力レベルが違いすぎると思ってしまう。それほど常人のレベルではないなと。もっと早くに読みたかった。他の人にも進めたい。

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    2024年03月10日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    帯:
    日本が誇る破壊的創造者の表裏の顔

    要約:
    どうやってリクルートができ、どうやって成り上がっていったのかわかる。リクルートの本質は情報の民主化と情報の最適化マッチング。
    そして、江副さんが危ない橋を渡っていたのは祖父の教え「法に触れさえしなければどんどんなんでもやってみろ」と江副さんのメンターとなるようなエンジェル投資家がいなかった日本、寂しがり屋に要因がありそうだ。

    感想:
    まさにフィクションのような実話だった。
    日本は資本主義でありながら、世の中は同調圧力に溢れ、社会主義のような精神が残っているというところに悲しさと衝撃的なショックを感じた。
    江副さんが生きていたらどこまでの未来が

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    2024年01月27日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    こんなすごい人だとは思いませんでした。
    特に大学生の段階で自分の足りない点を理解してそれを他の人で補うとは普通では出来ません。
    ただ、会社が大きくなってからは人間の弱さが表れ、残念に感じた

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    2023年12月13日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    「Zero to One」を読んでから、本書を読むと天才の思考法の一端が分かる。情報の非対称性と初期投資と利益率のバランス。
    リクルートの情報産業の利益率と不動産業の利益率の対比。日本の新聞、広告業界と新興ベンチャー、リクルートの戦い。成功して変わっていく江副さんと、江副さんの言葉に触発され会社に参画したメンバー。
    最後のダイエーの中内さんの貢献に感動する。

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    2023年11月12日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    リクルートはCMで見ない日はなく、誰もが知る大企業。どのようにしてリクルートが巨大企業となっていったのか、ストーリーでよく分かる一冊。
    社員一人ひとりが「圧倒的当事者意識」を持ち、優秀かつ情熱をもった戦闘集団である社員が集まるリクルートが、リクルート事件で社会を揺るがしても今なお社会で求められていることも理解できる。
    創業者である江副氏は、バブルを作り出した一員であるとは思うが、就職や住宅の情報など顧客の潜在的ニーズを的確につかみ事業を成功させた手腕は素晴らしく、リクルート事件がなかったら失われた30年と言われた平成の時代も違ったものになっていたかもしれないと思わずにはいられない。

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    2023年10月14日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    今や時価総額10.5兆円、ランキングでも上位に名を連ねる巨大企業リクルートを創り上げた男の生き様について。
    その優れた手腕と事業への高い熱量を数多のエピソードとともに紹介している。
    特筆すべきはインターネットの隆盛を見定めた「時代の先見性」と良い人材を雇うためなら何でもためらわない「採用狂」の資質。
    「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」との彼の言葉はあまりにも有名で、今のリクルートのDNAにも受け継がれている。
    創業間もないベンチャー企業が、いかにして東大の優秀な人材を事業に引き込みビジネスマンとして才能を開花させたのか。
    東大が生んだ最大のベンチャー企業家として日本を率いる人材の

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    2023年10月10日
  • ロケット・ササキ―ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正―(新潮文庫)

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    【購入した理由】
    流山がすごいが面白く、同じ作者の本を探していたところ見つけた。自分が偉人伝が好きなので読んでみようと思い中古で購入。(電子書籍しかなかった)

    【感想】
    とても面白くあっという間に読み終わった。
    シャープという会社は私が物心ついた頃には液晶テレビやMDプレイヤー、ヘルシオなどの一大企業としてしか見てなかったが、電卓戦争や電子レンジなどの素晴らしい技術を持った会社であったことを知った。
    また佐々木正さんの『共創』という考えは確かにに日本の技術の競争優位性を崩してしまったと思うが、人類の進歩には大きく貢献していると思った。

    国という単位で競いあっている限り戦争も絶えないし、技術

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    2023年09月19日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    出る杭の最先鋒。このような傑物をどこまで許容できるかで、日本の行く末が左右される、と言っても過言ではない。若い頃から知ってはいた事件の当事者企業の、はじまりからの詳細を、ここまで時間が経ってから読むと感慨深かった。
    自分が自分が、というより、一人ひとりが持っている才能を如何に結集し発奮させるか、を追求するスタイルだったのが、意外だった。

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    2023年09月03日