大西康之のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
何でこの本を買ったのか忘れてしまったけど、しばらく小説が続いていたので、バランスを取るために積んでおいたビジネス書を読みました。10年前の本ですが、今も状況は変わっておらず大変勉強になりました。
大きな主張の主旨は、日本の電機業界は第二次世界大戦の敗戦、アメリカによる日本経済への関与、電電公社と電力ファミリーの下請け構造、といった経緯や構造により、競争力を失い今に至るというもの。個人的に視野が広がり、大変勉強になりました。
・東芝の家電を買収した美的集団は東芝より何倍も規模の大きい会社だった。2014年度東芝本体の売上は6.6兆円(白物家電は2.2千億円)に対し、美的集団は白物家電だけで2 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「マイカル」をはじめとする大型企業再生に関わり、JALの企業再生支援委員会委員長を務めることになった瀬戸英雄を中心にJALが会社更生に至るまでを中心に語る評伝である。
JALの再生では稲森和夫が取り沙汰されがちであるが、当人曰く、そして本書を読めばわかるように、その筋道を描くのを主導したのが瀬戸である。
事業再生には、私的整理や法的整理があり、法的整理にも会社法に基づく特別清算や民事再生法、破産法がある。ここでは会社更生法に焦点が当てられる。
倒産に至るのを阻止したがるJAL、リスクテイクを避ける銀行たち(メインバンクのDBJ、そして3メガ)、何とかしたいものの閣僚内で足並みが一切揃わ -
Posted by ブクログ
現在、放送中の「新プロジェクトX」は高度経済成長期を舞台にした前シリーズに対して、バブル崩壊以降のいわゆる「失われた30年」にも光を当てるべき挑戦があった、というテーマで始まったと思います。確かに製造業のプロジェクトが多かった「プロジェクトX」と比べ、新シリーズはサービス業、地域振興、また災害復旧などが取り上げられることが多い印象です。そこには日本の人口構成や産業構造の変化が反映されているのでしょう。そして、この本を読んで、ここで語られるプロジェクトこそが「新プロジェクトX」のど真ん中の主題になる、と思いました。と、同時にそれは難しいことなのだろうな、とも思います。なぜなら政治が大きく絡んでい
-
Posted by ブクログ
2010年1月のJAL会社更生法申請とそれに先立つ142日間を描いたノンフィクション。
主役はこれまで「倒産弁護士」としてマイカルなどを手掛け、企業再生支援機構で企業再生支援委員会委員長となり、JALの管財人統括を務めた瀬戸英雄氏。
国策会社として政治に翻弄され、内部では権力闘争や労使紛争に明け暮れ経営危機に陥っていたJALの再建までの道筋を描いたもの。
瀬戸氏をリーダーとして、企業再生支援機構、日本政策投資銀行、東京地裁、JALの社員、役員など多くの人たちが登場し、時間が限られる中で、利害関係者が多い会社を、「法的整理」という手法で再建への道筋をつけるまでをていねいに描いている。
紆余曲折、 -
Posted by ブクログ
2010年1月19日に負債総額2兆円超で倒産したJALは、わずか数年で業績を急回復し、再上場を果たすV字回復を成し遂げました。それには新生JALのかじ取りを担た稲盛和夫氏の功績が良く知られていますが、稲盛氏を迎える前に、JALをきちんと倒産させる必要がありました。信用不安を引き起こさず、1便の欠航も発生させずに倒産させる、その難事業に挑んだ人たちが本書の主人公です。
その難事業の中心となったのが企業の倒産を専門に引き受ける本書登場人物の中心的存在の瀬戸氏です。JALの倒産は、2009年の自民党から民主党への政権交代直後から事態が動き出します。日本のナショナルキャリアを潰さないために動き出す国 -
Posted by ブクログ
起業家や経営者は必読のビジネスバイブルになり得ると思います。江副浩正さんとその関係者およびリクルートを取り巻くダイナミックなビジネス展開をドラマチックかつ理解しやすい文章で彩り、読み始めたと思ったら時間を忘れて一気に読み込んでしまいました。
加えて、随所に江副さんおよびリクルートの強さの秘訣やそのDNAとも言えるポイントが本書に散りばめられており、単なるドキュメンタリーではなく、ビジネスの教科書的な役割も果たしていると感じました。
経団連を象徴する日本的経営が席巻する国内市場において、ドラッカーを師とする江副さんの超合理的経営による真っ向からの快進撃は、読み手の胸を熱くするものがありました -
Posted by ブクログ
リクルートという会社が、どんなことをしているのか。あまり知らなかった。また、江副浩正がどんな仕事をしていたかも知らなかったが、この本は実によくまとまっている。マスコミの報道では、江副浩正のマイナスの部分ばかりの印象操作されているような気もした。常に、新しいビジネスを考案してきたことに、素晴らしいと思った。江副浩正は、紙ビジネスによるGoogleを目指した、つまり紙ビジネスのプラットフォーマーを目指した。
リクルートは、株式時価総額が7兆円を超え、国内企業の中で第10位の規模を有する総合情報産業の企業である。1960年(昭和35年)、大学生向けの広告代理店として創業された。当初は、同窓の森