大西康之のレビュー一覧

  • 東芝解体 電機メーカーが消える日

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    日本の電機メーカーの没落の原因に迫る。迫力とリアリティのある文章に引き込まれる。本書は2017年に執筆されたもの東芝の成り行きは周知の通り。優等生として書かれた三菱電機含めその後の状況と見比べながら読むのも良いだろう。フィリップスやノキアなど海外の成功事例を踏まえれば日本社にもまだまだチャンスは残っているはず。

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    2023年08月29日
  • 東芝解体 電機メーカーが消える日

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    日本の企業がどんどん没落していく様相はほとんどの日本人が感じるところでしょう。
    その要因を探るヒントが東芝に隠されています。
    東芝に関しては粉飾決算に関する本も多々ありますが、本書はそれらにはマストではなく、ビジネスモデルとしてどうなのか?企業の優位性がどう保てなくなったのか?を俯瞰的に見られます。
    通信業界にも携わっていたので、そことの癒着についての言及もあり、なるべくしてなったと感じる解体劇です。

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    2023年07月22日
  • 稲盛和夫 最後の闘い

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    稲盛和夫によるJAL再建はあれよあれよという間にV字回復を遂げて完了してしまったという印象だったが、大変な苦労、葛藤が当然にあったわけでその内幕を詳細に教えてくれる本書は迫真のドキュメンタリーであり、極上のリーダー論である。腐りきった巨大官僚組織の再建はとてつもない難事業で、カリスマ性と哲学、信念のある稲盛氏でなければ到底無理だっただろう。
    稲盛氏の自著はたくさん読んできたが、他者による評伝は氏のパーソナリティ、生き様を客観的に鮮やかに伝えてくれる。若くして創業し従業員たちの人生を背負い始めた時から心と信念を磨き続けてきた80歳稲盛氏のJAL再建は、稀代の名経営者の最後の大仕事であり、日本社会

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    2023年05月27日
  • 流山がすごい(新潮新書)

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    自分が住む流山について、色々知ることが出来てとてもよかった。
    それでいて筆者の物語としてわかりやすく組み立てる能力が高く、本としても読みやすい良書。

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    2023年05月05日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    とても読み応えがあった
    リクルート事件当時は、ニュースを見て単純に悪い人だと思ったが、本書を読み
    実際は、巨大な影の力で失脚した人物と解って愕然とした

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    2023年04月26日
  • 流山がすごい(新潮新書)

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    流山在住の著者が全国人口増加率No.1の流山市についてルポる著作。同著者の「起業の天才」も読んで面白かったので読んでみたら、リクルートの社員が流山の発展にも寄与していて関連深かった。地方自治体ではなく、国政にも参考になる内容だった。

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    2023年01月06日
  • 東芝解体 電機メーカーが消える日

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    物作りで世界をリードしていたはずの日本企業が、ことごとく、海外企業に買収されている現実は気持ちの良いものではないが受け入れなければならない。日本経済、会社を発展させるために苦労してきた先輩達は決しておごることなく真面目に働いてきたはずであるが、どこかでボタンの掛け違いが生じて、誰かがあぐらをかき、方向性を間違えたのも想像に難くない。では、これからの日本経済をささえる若者を育てるために、教育現場では何すれば良いのか?そんなヒントも随所にあり、またひとつ引き出しができた。

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    2022年06月25日
  • 会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから

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    大手にいるサラリーマンは読むべき。
    今どき倒産しないが切り売りされる会社は沢山ある。
    そして優秀な人は次が見つかり転職。
    会社に愛があっても会社はあなたの人生までケアしないのは常識。
    私は会社に危機感を感じ転職しましたがまさに三洋電機のようでした。
    下手な転職本より役にたちました。

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    2022年01月25日
  • 東芝解体 電機メーカーが消える日

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    著者は日経新聞から独立した方。東芝3分割というニュースを聞いて読んだが、電機業界の構造や動向が詳しく解説されている。

    日本の通信市場は、1985年の通信自由化まで日本電信電話公社の独占で、国民から集められた電話料金は設備投資の形で、電電ファミリー(NEC、富士通、日立、東芝、沖電気)に流れた。

    NTTドコモは、第3世代携帯電話(3G)の国際的な通信規格が出来上がる前にFOMAのサービスを国内で始めたが、欧州、アジアでは2Gと兼用のデュアルタイプを選んだため、日本のメーカーは海外から撤退することになった。2007年にiPhoneが登場した後も、ドコモはiモードを存続させる姿勢を続けたが、20

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    2021年12月25日
  • 東芝解体 電機メーカーが消える日

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    ネタバレ

    平成の30年間は日本経済衰退の時代である。「喪われた30年」
    マクロ経済の分析は多いが、ミクロからアプローチしたのが本書
    当然リアリティはより高い。
    思うに主要産業について「平成の産業史」を総括するべきと思う。
    マクローミクロを一体で理解して初めて実相が判る。
    結局日本経済は、①官の統制と保護②大企業のフルセット③ガラパゴスなどにより主要企業が保護されて維持されてきた。
    グローバル化の中で事業基盤が崩れてきていても、直視せず、従来路線の堅持、既得権の保護にあぐらを掻いてきた。むしろ困難な状況になるほど国頼みで自ら弱体化の道を選んだ。

    家電業界、個々の個性はあるものの、根本は
    ①電力ファミリー

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    2021年09月08日
  • 東芝 原子力敗戦

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    ラストのメッセージがぐっときた。サラリーマン全体主義の怖さ、これから先はないこと、肝に命じて進んでいきたい。

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    2021年04月28日
  • ロケット・ササキ―ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    そうなんだスティーブ。
    人類の進歩の前に、企業の利益など、いかほどの意味もないのだ。小さなことにこだわらず、人類の進歩に尽くすのが、我々、技術者の使命なんだ。

    これ、最高に好きなフレーズ

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    2021年03月01日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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    今すぐ多くの人が読むべき本
    個人的には一年ぶりくらいに最高の本に出会った
    リクルートという会社の成り立ち、江副という創業者の凄まじさ、日本の国際的なプレゼンスの低下など、様々な要素が詰まっている本で、今すぐにでも多くの人に読んで欲しい本。
    改めて、人を大切にしなければいけないのだと感じさせられた

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    〈日本は、建前は資本主義だが、実質はマルクスが理想とした、人々の均質な生活を良しとする統制経済の国となった。いまも日本は、建前は社会主義、実態は市場経済という中国やロシアとは、逆のパターンになっている〉(『かもめ』)
    →日本をこのように捉えているのは、個人的には非常に

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    2023年12月26日
  • 稲盛和夫 最後の闘い

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    稲盛さんの迫力に奮い立たされるところがある。JALの大企業官僚体質からの問題点は、じぶんの勤める大企業の問題ともオーバーラップする。マネジメントではなく、リーダーシップを経営陣がどうもつか、そして、現場社員ひとりひとりが経営の視点をどうもつか、ここが仕組み化されるところまでいって、利益体質の企業がうまれるのだと感じた。稲盛さんの人間性の魅力は、徹底した数字へのこだわり、利益への追求が、最終的に社員の幸せにベクトルが向いてるところ。株主還元にいきがちなところを、社員幸福に向けての徹底した利益追求になってるのが特徴的。
    また、社員の現場力を最大限活かすべく、経営陣のリーダーシップにもフォーカスされ

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    2021年02月02日
  • ロケット・ササキ―ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正―(新潮文庫)

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    こんな人がいたのかという驚き。そしてそういう人材は陰日向になり支えていたのは胆力のある経営者だったのである。胆力ある経営者になりたい。

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    2020年10月01日
  • 稲盛和夫 最後の闘い

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    稲盛さんのJAL奮闘記はめちゃめちゃ熱い。80代の稲盛さんがこんなにも本気で取り組み、人の心を動かしていったんだと思うと、若い世代の自分はもっとできることあるなと思ってしまうぐらい、情熱が伝わってくる1冊でした。かっこよすぎ!!!

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    2020年04月27日
  • 東芝 原子力敗戦

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    ネタバレ

    私が原子力事業部で働いていたのが、2005年から2018年。まさに東芝の西田社長、佐々木社長の時代であり、東芝の盛衰のドラマの真っただ中である。
    実務で原子力事業に関わっていたものとして、本当に耳が痛い内容も含まれているが、改めて原子力ムラの特異性を感じる。

    内容に関しても、精緻な取材をされており、長いこと原子力に携わっていた私でも知りえない内部情報が多く、感心させられた。

    MBAのケースでも学んだことであるが、企業は何故悪に(粉飾決算に)手を染めてしまうのかを考えさせられる。
    エピローグに掲載されている、富山さんの「会社はフィクション」という言葉が全てを表しているように感じられた。存在す

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    2019年12月14日
  • ロケット・ササキ―ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正―(新潮文庫)

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    名経営者や創業者の話は多い。
    それとは違い、サラリーマンとして生き切った、とんでもない人の物語。

    雇われの身で、覚悟次第で十分にやれる。
    いや。違うか。

    雇われの身であることすら感じさせない働き方(生き方)をしてれば、見事にそうなるんだ。

    会社だとか個人だとか利益だとか効率だとか。
    そんな事でなく、「人類のため」、に働く人って、凄すぎました。

    「虎は死して皮を残すというが、私は孫正義を残した」

    何だ!この心痺れるセリフは。笑

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    2019年05月07日
  • ロケット・ササキ―ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正―(新潮文庫)

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    副題:ジョブスが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正、帯のコメント:こんなスケールの大きい日本人が本当にいた!(孫正義)を見て購入。ゴールデンウィークのボーっとしていた中、気持ちを奮い立たせられる、気概のある内容。

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    2019年04月29日
  • 会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから

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    190422 読み始めているところ 暗い気持ちになるのか、前向きになるのか。
    100510 いずれ会社はなくなる。そういう思いで、覚悟して務めなければならないと思った。そう思うと暗くなるのだが、悲観せず行きたい。シェアや売上、規模を目指すところから、ステータスを気にせず、満足を得られるところに進みたい。でもどこかでリスペクトされたいという気持ちになってしまうが。。

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    2019年05月10日