大西康之のレビュー一覧
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刺激的なタイトルの通り、
内容もなかなか刺激的。
日経新聞で長く取材を続けて来た筆者からみた日本型総合電機の衰退の歴史が綴られている。
東芝、シャープ、NEC、ソニー、パナソニック、日立、三菱電機、富士通
どの会社にも至極手厳しい論調で、
評価されてるのは唯一三菱電機だけ。
筆者の指摘はよく言われていることで、
バブル崩壊や、アジアメーカーの台頭、東電、NTTとのファミリービジネスの崩壊などの事業環境の変化に対し、適切な事業のリストラクチャリングが出来なかったこと。
どの会社も技術へのこだわりや社内政治にしがみついてしまい、気がついた時には後の祭りになっているというパタ -
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日本の電機メーカーの多くは、電電公社から仕事をもらっていた電電ファミリーと、電力会社から仕事をもらっていた電力ファミリーに属する。通信、電力が自由化され、そのような下請け的な仕事が減ってきたところに、グローバル競争、新興国の台頭の大きな波を受け、起業として凋落していった。本書では、大きな時代の変化に対応できなかった経営者たちの姿を、太平洋戦争での敗戦の原因となった指導者たちの姿と照らし合わせながら描いたという。
過去の成功モデルから離れられず、市場の変化に対応するより、社内の抗争に力を注ぐ姿は確かに多くの日本企業にみられたものだとは思うが、はたして日本だけに特有なものだろうか?IBMなど欧米の -
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2010年2月誰もが尻込みした破綻したJALの会長を引き受けた稲盛さん。そして脅威とも言えるスピードで再生を果たした。本書はその過程を描いたものである。
稲盛さんのすごみは伝わるけれども、JAL再生にはもっといろいろなことがあったはずなので、もう少し多数の人に踏み込んで取材をして書かれていればという印象を持った。あくまで印象だけれども。
稲盛さんは、JALを立て直すことで、あのJALでもできたのだから俺たちにも、と日本中の企業が奮い立ってくれると思ったという。だから引き受けたと。フィロソフィとアメーバ経営をやれば日本の企業は立ち直ると。
残念ながら経営の建て直しはできたが、その結果は期待し -
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JALを再生することが、日本の企業を再生させる。
そんな信念のもとに JAL再生に取り組んだ 稲盛和夫。
年長けて またこゆべしと思ひきや 命なりけり 小夜の中山
新古今集 西行
『計画は一流、言い訳は超一流』のJALなのだ。
『全従業員の物心両面の幸福を追求する』
と堂々と言う 稲盛和夫。
資金注入とリストラだけでは 再建できない。
漢方薬的な治療。
フィロソフィとアメーバの両輪。
それまでは、安全を理由にコスト感覚がなかった。
私心がないゆえに 育てることができる。
辛抱強い バカがいい。
とにかく、再建した 稲盛和夫の手腕は すばらしい。 -
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ネタバレ[読んだ理由]==================
今の勤務先も消えそうな感じなので、先行事例の予習として。
[読んだ後の感想]==============
奔放な歴代の経営者のもとに、なぜ多くの個性的でパワフルな社員が集まっていたのか。
それは給与や会社の安定性ではなく、仕事の自由度と、会社と経営者に対する愛着なのか、と思った。
仕事の自由度はともかく、愛着はなかなか意図して高めることは難しそうだし、
三洋という存在は、色々と偶然の産物だったのかなぁ、という気もする。
[内容纏め]====================
[メモ]========================
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「会社ではなく技術に殉ずるのが第一級の技術者だ。」
サンヨー崩壊についてと、そこで働いていた社員のその後が書かれている。
パナソニックによる電機業界再編の一環として、サンヨーは解体された。そこには、サンヨーの慢性的な経営力不足と融資する銀行の思惑が存在していた。
サンヨーがパナソニックに買収された後、多くの従業員が会社を去った。そして、各分野で活躍している。しかし、本書にも書いてあったが、サンヨーで働いていた時よりも、今の現状に楽観的な姿勢で臨んでいるのは、少数であろう。
そういった一部の元従業員が新しい事業や分野に挑戦しているのは、胸があつくなる。会社がつぶれても、自分で道を切り開い -
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2000年以降、本当にいろんなことがあったと改めて思う。
渦中にいる間は分からないけれど、時間が経って振り返ると、歴史に残るほどの過渡期であり、また、変化はまだ続いていることを痛感する。
電気業界は、研究対象として追跡調査するには格好の対象だろう。第三者からすれば、行く末がどうなるか、楽しみかもしれない。
一方、当事者からすれば、これはもう、生き残るかどうかの死活問題だ。
会社は一人ひとりの従業員で成り立っている。本書では、その一人ひとりの人生がクローズアップされていて、会社の構造改革の裏にはさまざまな人生が隠れていることを考えさせられた。
挫折を味わった人、これから味わう人、まだまだ多数おら