佐伯泰英のレビュー一覧

  • 陽炎ノ辻 居眠り磐音(一)決定版

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    武士から浪人・町人へ変身、日雇い仕事を受けることになる元一刀流剣術士の新たな人生。どの時代でもそうだが、貪欲な悪人が必ず蔓延る。特に幕府幕閣につながる大物が絡むとその解決には犠牲と組織的な仕組みが必要となるが、話は田沼意次が絡む貨幣変革時代だ。崩壊は貪欲さが裏目に出て追い込まれることになる。現代、「裏金」の罪の意識が全くない政治家らを一掃するにはやはり更なる貪欲な政治家が露見する日本の政局異変がない限り改革できるとは思わない。

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    2024年07月10日
  • さらば故里よ 助太刀稼業(一)

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    佐伯さんの登録は298冊目。作者の年齢もあり短いシリーズが多くなり、このシリーズも3部作とのこと。なお、前回の芋洗河岸シリーズも3作だったが、書き残した分があり、もう一つ追加するそう。
    ということで、このシリーズも始まったばかりだが、展開があちこち散らかっていて、落ち着き先が見えない。
    濡れ衣を着せられて九州の藩を脱藩した主人公だが、藩主の3男が一緒に脱藩するという不思議な展開。この息子がどうしようも無い。ずっと付き纏うかと思ったら、いつの間にか別れた。この3男が持ち出した藩の家宝の刀を追って主人公の元上司が登場。この上司も酷いが、付き纏うと思われた上司もいつの間にか消える。剣術修行と化した主

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    2024年07月09日
  • 夢よ、夢 柳橋の桜(四)

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    無事に江戸に戻った2人。旅の経験はこの先の2人に何をもたらすのか
    小龍太は新しい道を、桜子は夢だった女船頭を続ける道を選択。そんなひょろっぺを柳橋の桜は見守り続けてくれるんだろうなあ

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    2024年06月25日
  • 二枚の絵 柳橋の桜(三)

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    突然、ひょろっぺ桜子と小龍太は長崎に向かう船に乗船。若い二人が驚き戸惑いながらも新しい世界を受け入れていく話です

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    2024年06月25日
  • 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)

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    ネタバレ

    前作がひとつの節目だったのか?最近の佐伯先生の
    作品はアッサリの癖にデカいネタを脈略も無く挿入
    されるので、今回もそういう感じ
    安易に妹が二人も増えた・・・道場の娘が恋人かと
    おもったら、旗本の娘も増えた、とっちらかってる

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    2024年05月01日
  • 用心棒稼業~芋洗河岸(2)~

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    ネタバレ

    小此木善次郎は美濃国苗木藩(遠山家)家臣だったが俸禄半減に耐えきれず妻と江戸に向かい途中で子を産み二年の日を掛けて神田に流れ込み、縁あって明神下一口(いもあらい)長屋に住み、大家が抱えた先代の不始末及び金貸し業の用心棒となる
    用心棒=守護人はその後、神田明神や中村団十郎と守備範囲を広げる、さらに過去の事件現場の謎の仕掛けを見破り二千数百両の財宝を見つけたりと・・・一冊に詰め込み過ぎな作品となる
    幽霊坂神道流青柳道場臨時師範代(客分師範)としても活躍をして全部の設定を駆使してラストには神君の謎を解いて江戸を救う話となるのだ(嘘です)

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    2024年04月29日
  • 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~

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    ネタバレ

    猪牙の娘柳橋の桜シリーズの腰砕け
    懲りずに新シリーズ『芋洗河岸』
    一口長屋のヒミツが何か知らないが
    長い話を維持できるか、とりあえず
    主人公が相変わらず聖人君子で剣豪

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    2024年04月29日
  • 未だ謎~芋洗河岸(3)~

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    星3つはいささか多いか?

    完結編となすには、納得とはいかないストーリー展開。
    あちこちに筆を進め、食い散らかした感あり。

    せっかく面白そうな主人公だが、スーパーマンにさせすぎたか?
    謎はそのままに手付かず。完結とは呼べない第3巻。

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    2024年03月28日
  • 用心棒稼業~芋洗河岸(2)~

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    小此木が出歩く先々で、厄介が降りかかる。
    長屋の他に、神田明神の守護人となることに・・

    長野に馴染んだある日、女房達と子供らと遠出の日帰りイベントが企画される。
    盛り上がる女性と子供たち。
    小此木は、少しでも楽に行き帰りをさせてやろうと奔走。
    企画を練っている時にも、事件は待ってくれない。
    中村勘三郎とも知り合い、手助けを。

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    2024年03月28日
  • 未だ謎~芋洗河岸(3)~

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    3冊シリーズの完結編。
    一口(イモアライ)長屋の秘密ということで1、2と引っ張ってきたが、タイトルの「未だ謎」ということで幾つもの謎のまま終わってしまうという不完全燃焼になった感じ。神田明神の神様に導かれた長屋ということであろうか。
    長屋に現れた謎の一味。裏目付と言われる幕府の組織のようだが、何故か敵対。襲う意味が不明。他の道場破りの一団も何だろう。真田家の試合は越後屋の説明があるのだが、これも?
    無理矢理3冊に納めたということかも知れない。

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    2024年03月17日
  • 用心棒稼業~芋洗河岸(2)~

    購入済み

    今一つ

    佐伯さんにしては少し物足りない感じの作品。もう少し紆余曲折が欲しかった。

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    2024年02月21日
  • 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~

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    なんとも魅力ある登場人物たちを配しての佐伯泰英、新シリーズが始まった。1巻目から謎を残して、興味をそそられる。心身充実していれば佐伯さんの新しい長編シリーズの始まりか?

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    2024年02月11日
  • 恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)

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    時代小説に転向(?)して、300冊目という節目に。
    肩の荷が降りたのか、ずっと軽妙になっている文章。

    赤目駿太郎の若者らしい行動力に加え、多少世慣れてきた感じが、軽い。

    耳がいささか遠くなってきたらしい小藤次の老化も触れて、いささか寂しい。

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    2024年02月10日
  • 陰流苗木(かげりゅうなえき)~芋洗河岸(1)~

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     小此木善次郎のキャラ最高❢❢
    カッコイイね〜

     金に欲がなく、
    剣術に対しては真摯に
    ほんとうの幸せを求め、
    素直な気持ちで進む姿はいいですね。

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    2024年02月03日
  • 蘇れ、吉原~吉原裏同心(40)~

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    40作目だが、もしかしたら一番面白くなかったかも。一人二役の小芝居がとてもうざい。澄乃の体験話も全く盛り上がらない。悲しいので、終わりにしませんか、佐伯さん

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    2024年01月29日
  • 奔れ、空也 空也十番勝負(十)

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    空也の最終巻。佐伯彦次郎との十番勝負はあっさりな終わり方。それよりこれから先に向けての話の前置きのような巻(感)がありました

    空也は、自分のことは二の次三の次という人の良さをしっかり父と同じに引き継いぎ人に好かれることはしばしば。だけれど、今は着の身着のままの日々を自ら望んで修行中とは言え、生まれはエリート。そして居眠り剣法磐音と違い薩摩剣技を選んだ空也。そんな空也の激しさと真っ直ぐな性格は、恵まれず歪んでしまった剣術家には受け入り難いもの

    空也は迷いを心に秘め、尚武館道場へ帰ります
    眉月との会話は青年でなくなった空也で、少し寂しい。隠居又兵衛は由蔵かと思った。修行中に江戸の年寄りたちが健

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    2024年01月13日
  • 初午祝言 新・居眠り磐音

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    ネタバレ

    感想
    居眠り磐音のスピンオフ三作目。周囲の人々についての物語。最後にようやく磐音自身が出てきて悪者退治。

    本編では途中から田沼との闘いがメインになり、街の悪者退治は久しぶりだが、爽快だった。

    あらすじ
    品川柳次郎の祝言の様子、おそめの妹が生まれる時の話、笹塚孫一の仇討ち話、向田源兵衛の江戸への旅、鵜飼百助の半日弟子になって悪者を退治

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    2024年01月05日
  • 奔れ、空也 空也十番勝負(十)

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    ネタバレ

    空也十番勝負の十番目、完結編
    ただし、十番目の勝負はあっさりと語られていた。
    今回のメインは柳生の正木道場での修行。
    柳生の道場も長い年月のうちに進歩がなく改革が必要t2お言うことをページを割いて語られていた。
    読んでいる間はさすがに場面場面の描写がうまく楽しめたが、振り返ると中身が少なかった印象。

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    2023年12月12日
  • 夢よ、夢 柳橋の桜(四)

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    なんか終わり方がよくわかりませんでした。
    結局 桜子の絵の展示代や錦絵の売り上げは
    オランダにコウレルの絵を展示するために使われてたんでしょうか?
    それはその前の 皆さんの願いを叶える手伝いをいたします
    とどう結びつくんでしょう?
    なんか どうやって終わったらいいか 作者もわからなくなったのかな?
    と思いました。

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    2023年11月22日
  • 荒ぶるや 空也十番勝負(九)

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    十番勝負も終わりに近づき、話がパターン化してしまってるように感じてしまいました。父親の話が面白すぎるしね

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    2023年10月27日