佐伯泰英のレビュー一覧
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佐伯さんの登録は298冊目。作者の年齢もあり短いシリーズが多くなり、このシリーズも3部作とのこと。なお、前回の芋洗河岸シリーズも3作だったが、書き残した分があり、もう一つ追加するそう。
ということで、このシリーズも始まったばかりだが、展開があちこち散らかっていて、落ち着き先が見えない。
濡れ衣を着せられて九州の藩を脱藩した主人公だが、藩主の3男が一緒に脱藩するという不思議な展開。この息子がどうしようも無い。ずっと付き纏うかと思ったら、いつの間にか別れた。この3男が持ち出した藩の家宝の刀を追って主人公の元上司が登場。この上司も酷いが、付き纏うと思われた上司もいつの間にか消える。剣術修行と化した主 -
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ネタバレ小此木善次郎は美濃国苗木藩(遠山家)家臣だったが俸禄半減に耐えきれず妻と江戸に向かい途中で子を産み二年の日を掛けて神田に流れ込み、縁あって明神下一口(いもあらい)長屋に住み、大家が抱えた先代の不始末及び金貸し業の用心棒となる
用心棒=守護人はその後、神田明神や中村団十郎と守備範囲を広げる、さらに過去の事件現場の謎の仕掛けを見破り二千数百両の財宝を見つけたりと・・・一冊に詰め込み過ぎな作品となる
幽霊坂神道流青柳道場臨時師範代(客分師範)としても活躍をして全部の設定を駆使してラストには神君の謎を解いて江戸を救う話となるのだ(嘘です) -
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空也の最終巻。佐伯彦次郎との十番勝負はあっさりな終わり方。それよりこれから先に向けての話の前置きのような巻(感)がありました
空也は、自分のことは二の次三の次という人の良さをしっかり父と同じに引き継いぎ人に好かれることはしばしば。だけれど、今は着の身着のままの日々を自ら望んで修行中とは言え、生まれはエリート。そして居眠り剣法磐音と違い薩摩剣技を選んだ空也。そんな空也の激しさと真っ直ぐな性格は、恵まれず歪んでしまった剣術家には受け入り難いもの
空也は迷いを心に秘め、尚武館道場へ帰ります
眉月との会話は青年でなくなった空也で、少し寂しい。隠居又兵衛は由蔵かと思った。修行中に江戸の年寄りたちが健