あらすじ
“今小町”と呼ばれ、「居眠り磐音」シリーズの中でも屈指の人気キャラクター、おこんの若き日。
十四歳の江戸っ娘が、自らの道を切りひらく。
母を亡くしたばかりで、父親の金兵衛と二人で暮らす十四歳のおこん。
その長屋にある日、下野国から訳ありの侍・曽我蔵之助夫婦が幼子を連れて流れ着いた。
実の姉のように接してくれる女房の達子を慕うおこん。だが彼らには江戸でやらなければいけないことがあった――。
「妹と姉」に加え、今津屋番頭の由蔵との出会いをきっかけに奉公に至るまでの「跡継ぎ」と、おこんが自立していく様を描いた二編。
感情タグBEST3
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今回は若かりし頃のおこんちゃんの物語。
数ある時代小説に登場する女性の中で、おこんさんはそのさばけた性格といい、何故か堪らなく魅力的な話し方といい、最も好きなキャラクターです。
奉公前からおませなしっかり者で、ますます好きになりました。
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おこんさんというより、おこんちゃんの話。
小さい時からしっかり者。
若い頃の色々な人が出てくるので、この人のこういう時があったのか的な感じになります。
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娘時代のおこんが姉と慕う曽我達子との出会いと別れを描いた編、そしておこんが両替商今津屋に奉公するまでのいきさつが描かれた編、どちらも面白かった。
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「居眠り磐音」シリーズの番外編4冊目。
14歳のおこんをめぐる中編が2話、収録されている。
母おのぶを亡くして1年経つころ、深川六間堀の金兵衛長屋に、下野から来たという曽我蔵之助一家が越してきた。
住人たちと交流を深める一方、彼らが江戸に来たのには深い訳があり、それがもとで南町奉行所が出張るほどの騒動が起こる。(「妹と姉」)
その後、おこんが奉公先を探していると、両替商今津屋の番頭由蔵と出会う。
一年経ち、奉公先を紹介してもらおうと、金兵衛と2人で今津屋を訪れると、その場で今津屋への奉公が決まるものの、直後にお店を揺るがす大事件が⁉︎(「跡継ぎ」)
おこんさんの過去の話が読めてうれしい!
今津屋に奉公することになったきっかけを、ずっと知りたかったのよ。
おなじみの人たちも続々と登場するのだが、それぞれ一代前の人たちが活躍中の時代なので、みんなまだかわいらしいというか、後ろに控えてる感がもうムフフ。
笹塚孫一は「与力」だし、由蔵さんも「番頭」だし、吉右衛門も「総太郎さん」だし、お艶さんのお元気そうな姿には「じぃん」と来るし……。
ちなみに、磐音は当然登場しない。
なにしろこのころは磐音はまだ江戸に来たこともなければ、あの悲劇すら起こっていないのだから(事件は4年後)。
1冊まるまるどこにも磐音が出てこないスピンオフは初めてですな。
それにしても、おこんさんはこの頃から性格もしゃべり方も変わらないのね。
大人びた子だ。
Posted by ブクログ
おこんさんは、子供の時からおこんさんなんだなあ〜由蔵さんとおこんさんには、秘密があったんですね。スピンオフの物語では、磐音さんもおこんさんも、もう少し子どもらしい姿を描いて欲しかったかなと思います。
Posted by ブクログ
読書期間;11月14日から11月17日
若い頃のおこんメインの物語。母親を早くに亡くし、父親と長屋で二人暮らし。奉公に行くのは、心細かっただろうな。