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Posted by ブクログ 2022年04月21日
「居眠り磐音」シリーズの新作スピンオフ5冊目は、唐傘長屋の幼なじみ、おそめと幸吉のお話。中編が2話収録されています。
第一話は「おそめ初仕事」。磐音一家が江戸を離れていたときのエピソードです。おそめは、江三郎親方の元で縫箔の修行中ですが、初仕事で才能が開花して、江戸じゅうがこの話題で持ちきりに。...続きを読むそんな中またしても武左衛門がからんだ事件が起こり、南町奉行所の面々まで登場する始末。これはもう普通にミステリーとしておもしろく読みました。幸吉、えらい! 頼もしい!
そして第二話は「幸吉独り立ち」。こちらは磐音一家が江戸に帰ってきたところから、ラストまで、で合ってるかな、私が読んだ46巻よりも先の話まで書いてあります(ええそうなんですまたネタバレされちゃった状態になっているんですでも決定版の刊行順に読みたいからここで本書を読んだので仕方ありませんみなさまはお気をつけください)。おそめも幸吉も、一人前の職人になるべく奉公や修行をがんばっており、ぐんぐん成長中。そのかたわらで、磐音と田沼の戦いが続いております。幸吉の竹串飛ばしには笑っちゃいましたが、ほんっとにいい話でした。ラスト、船の上のおそめに、感慨深くて胸がいっぱいになり涙が出ました。
スピンオフ5冊の中で、本書が一番好きかも。このシリーズのエッセンスがぎゅっと詰まった一冊だと思いました。これを読めば、磐音の世界の魅力がひととおり味わえる感じ。「あとがき」でも、このシリーズの完結に関連してスピンオフも本書でいったんお休み、と書いてあるので、磐音シリーズの集大成的な一冊と言っていいかもしれません。
Posted by ブクログ 2021年01月05日
磐音シリーズ最終話との事。幸吉、おそめの結婚がやっとできた。長年の二人の想いが実り感激した。
後は、別シリーズだった空也のその後や結婚が気になるが、これで終わるのだろうか?
Posted by ブクログ 2021年05月27日
「初午祝言」のコメントで、「幻の夏」の章の「おそめ」の記憶がないと書いたが、この巻「幼ななじみ」で全巻を通して幸吉とお染の半生の物語を仕立ててあった。私のコメントを見て書き上げてもらったようで驚いている。