あらすじ
シリーズ人気キャラクター二人の行方は?
子供の頃から鰻捕りの名人で、深川で暮らすようになった磐音を支える少年・幸吉と、幼馴染みで縫箔職人を目指すおそめの成長物語。
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Posted by ブクログ
「居眠り磐音」シリーズの新作スピンオフ5冊目は、唐傘長屋の幼なじみ、おそめと幸吉のお話。中編が2話収録されています。
第一話は「おそめ初仕事」。磐音一家が江戸を離れていたときのエピソードです。おそめは、江三郎親方の元で縫箔の修行中ですが、初仕事で才能が開花して、江戸じゅうがこの話題で持ちきりに。そんな中またしても武左衛門がからんだ事件が起こり、南町奉行所の面々まで登場する始末。これはもう普通にミステリーとしておもしろく読みました。幸吉、えらい! 頼もしい!
そして第二話は「幸吉独り立ち」。こちらは磐音一家が江戸に帰ってきたところから、ラストまで、で合ってるかな、私が読んだ46巻よりも先の話まで書いてあります(ええそうなんですまたネタバレされちゃった状態になっているんですでも決定版の刊行順に読みたいからここで本書を読んだので仕方ありませんみなさまはお気をつけください)。おそめも幸吉も、一人前の職人になるべく奉公や修行をがんばっており、ぐんぐん成長中。そのかたわらで、磐音と田沼の戦いが続いております。幸吉の竹串飛ばしには笑っちゃいましたが、ほんっとにいい話でした。ラスト、船の上のおそめに、感慨深くて胸がいっぱいになり涙が出ました。
スピンオフ5冊の中で、本書が一番好きかも。このシリーズのエッセンスがぎゅっと詰まった一冊だと思いました。これを読めば、磐音の世界の魅力がひととおり味わえる感じ。「あとがき」でも、このシリーズの完結に関連してスピンオフも本書でいったんお休み、と書いてあるので、磐音シリーズの集大成的な一冊と言っていいかもしれません。
Posted by ブクログ
磐音シリーズ最終話との事。幸吉、おそめの結婚がやっとできた。長年の二人の想いが実り感激した。
後は、別シリーズだった空也のその後や結婚が気になるが、これで終わるのだろうか?
Posted by ブクログ
スピンオフの最後を飾るのはなんと幸吉とおそめちゃん。
2人が幼かった頃から知っているシリーズの読者としては感慨深いものがあります。
この2人で締めくくるとは、なんとも粋ですね。
Posted by ブクログ
「初午祝言」のコメントで、「幻の夏」の章の「おそめ」の記憶がないと書いたが、この巻「幼ななじみ」で全巻を通して幸吉とお染の半生の物語を仕立ててあった。私のコメントを見て書き上げてもらったようで驚いている。
Posted by ブクログ
居眠り磐音シリーズをずっと読んでいました。
いつの頃からか、この著者の書く文体がしっくりこなくなり遠ざかっていました。
物語自体はとても面白いです。が、登場人物がみんな、芯が強くて…なんというか自分とは違う世界の人たちのように感じます(まぁ物語なんですけど)。なので、武左衛門さんが1番落ち着くかな(笑)人間味があるというか。
でも人気があるのもすごくわかります。どんどん引き込まれます。一気に読み終えました。