佐伯泰英のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレラストスパート、佐伯泰英渾身の作品もあと2冊
(だけど手違いで最終巻を読み終えてるしww)
大火で焼け落ちた照降町だが、佳乃の命を懸けて
守った梅の神木から大きな物語が始まる
(町を武力で守った周五郎にも藩の迷惑が降る)
手短に言うと、照降町復興に、瓦版に長屋の奮闘
と女神佳乃の美談、船商売発案で花緒で大儲け、
江戸復興のシンボルに美談の神木騒ぎが芝居に、
花魁梅花の三枚下駄を全く目新しい物にするとい
う大プロジェクトを一任されて、手すさびで描く
絵を下駄の歯に飾る、その舞台を照降町の神木で
佳乃も一緒に演出するという・・・面白い!
本物の感動と興奮を、芝居脚本に書けるものなの
か、ラスト -
Posted by ブクログ
ネタバレ時代人情小説の名手佐伯泰英、長編では描けない
コンパクトでダイナミックな物語を紡ぎだした
改めて佐伯先生のご長寿を祈念したい、いつまで
も好きな物語の中でほろ酔い気分で漂いたいから
文政12年(1829年)江戸の大火で記録がのこる
己丑の大火、神田佐久間町河岸材木小屋の出火は
日本橋・京橋・芝一帯を炎で嘗め尽くした
(文政の大火・佐久間町火事)
照降町も全て焼け落ちたが、神木として親しまれ
ている梅の木を夜通し水をかけ、最後には我が身
を木と運命を共にせんとばかりに縛り付けた出戻
り鼻緒挿し師の佳乃の姿に長屋の人間も奮起して
神木を守った
(周五郎も火事場泥棒を捕まえ、大店に恩を売る) -
Posted by ブクログ
ネタバレ江川英龍が出てるそうなので読んでみた。
結局、江川英龍は前半のちょこっとしか出て来なかった。笑
前半は旅のロードムービー。
後半は剣や戦。
忠次が悪い奴のはずなのに、暮らしに困っている人たちを助ける粋なやつ。
こうゆう登場人物にはめちゃくちゃ弱い!
登場人物が素敵な人が多い。
剣の描写がすごい。まるで実際に見てきたみたい。
この作家さん、元々映画を作りたかったみたいなので、やっぱりうまいなぁと思った。
スローモーションのような描写をしたり、すごい。
そもそも、歴史をめちゃくちゃ調べている。
鳥居耀蔵、全然知らなかったけど、本当にいた人物なのね。