あらすじ
近頃の江戸では、何者かか貧しい長屋に金を配る「小銭なげこみ事件」が頻発していた。
そんな折、小籐次に名刀を預けにきた謎の青年の正体はいったい?
久慈屋では、高尾山薬王院へお札用の紙を納める旅に小籐次の同行を願う。
息子の駿太郎、道場仲間の少年たち6人も見聞を広めるため高尾山行きに参加することになり、総勢24人の一行は高井戸宿、府中宿と進む。しかし久慈屋の紙に隠されたある物を奪おうとする者たちが、少年らの命を狙っていた――。
旅の楽しさと厳しさ、少年たちの苦難と成長。
高尾山の奥深い景色に溶け込み、「猿の親分」になってしまう小籐次の大活躍!
そして新キャラ「〇小僧」が登場し、ますます盛り上がる上下巻です。
感情タグBEST3
この後が、気になる。
上下の下で、一応、高尾山薬王院の大掃除が出来て、旅は無事に終わったけれど、なにやら、不穏な事件が潜んでいるような感じ。桃井道場への入門を希望する得体の知れない男、懐剣の持ち主の大身の姫君、子次郎は?
久慈屋の御用も、悪人の大掃除も済んで、桃井道場の年少組の成長著しく、旅が終わって、めでたしめでたし。だけでは無い、終わり方……。気になる。
Posted by ブクログ
他の作品と同様に、この上下で終了かと思ったが、研ぎあげた懐剣の行方、桃井道場に現れた謎の剣客など幾つも次の作品への伏線が残された。本作品では高尾山への旅に異なった敵が次々出てきたが、小籘次の活躍が少なく些か寂しい。
Posted by ブクログ
早いもので駿太郎も13歳、老成を危ぶみ桃井塾で修行をしている甲斐あって、今回はその子供達がワチャワチャと高尾さんに久慈屋の紙納品のニンプとして向かうが、そもそも赤目小籐次に久慈屋が託すには訳がある
最近毛利元就の本をよんで、ようやく出会わせた来島水軍流(村上水軍ってことでOK?)の技の達人「酔いどれ小籐次」今回の集約は「駿太郎ぼっちゃま」With桃井道場年少組が成長する語です
色々な人にお使いを頼まれて、物語が膨らむこのシリーズ、小藤次が久慈屋から頼まれた話に何故か子供らが「にぎやかし」で乱入
もう一つの柱となるのは子次郎(鼠小僧?)が「菖蒲正宗の懐剣」の研ぎを依頼、小籐次は息子の愛刀(忘れた)を研いだ高尾山琵琶滝の研ぎ場を思いつく
緻密そうでなりゆきでうまく行くこの物語、急に三太郎なる便利な敵からの鞍替え者を交えて話がまとまる
あれ?「菖蒲正宗の懐剣」・・・終わったの?
先日読んだ本も最後急激に話を折りたたみ始めて(?)尻切れトンボだったが・・・ま、酔いどれ様の話なので次回作に繋がるのかな