あらすじ
駿太郎は亡き両親の想いを胸に、丹波篠山へ――。
親子の情に心打たれる、書き下ろし第13弾!
文政8年秋。小籐次、おりょう、駿太郎の一家3人は、老中青山忠裕の勧めもあって、青山の国元であり駿太郎の生まれ故郷である丹波篠山へと旅立つ。
一方、小籐次不在の江戸では、ヒマを持て余した空蔵が久慈屋をけしかけ、手代の国三が小籐次と駿太郎の紙人形を制作する。国三は見事な研ぎ仕事姿の人形を作り上げ、それを久慈屋の店先に置くと、多くの江戸の人びとが見物に来ることとなる。
そんな中、駿太郎は実母・小出お英の墓を訪ね、お英の乳母だった女性の姪から話を聞いて母を想い、同時に改めて養父母である小籐次とおりょうとの絆を盤石なものとした。
しかしその小籐次一行を、お英の兄・小出雪之丞が付け狙う。雪之丞は、駿太郎に小出家を継がせ、家の再興をはかろうと画策していたのだった――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
赤目親子が念願であった駿太郎の実の両親の故郷である丹波篠山を訪れる。
藩主である老中の代理として上意の書状に加え、将軍もこの訪問を認識しているという恐るべし太鼓判を持参した小籐次は藩風土の引き締めに成功し、もはや篠山藩の重臣扱いになりました。
鼠草子にまつわるおりょうさんのエピソード、今は亡き実両親の関係者と交流した駿太郎、ひいては赤目小籐次剣術試合の開催など目白押しの旅でした。
おまけとして赤目親子の紙人形に200両が集まるとは、ますます幕府からの信頼が深まりそうなものの、一部のひねくれた権力者の反感を買うことを懸念します。
ともあれ、シリーズでも屈指の良い話でした。
Posted by ブクログ
〝新〝シリーズになっての13作目。今回は駿太郎の両親の足跡をたどって丹波篠山へ。いつものように小藤次らしい話で悪くないのだが、敵がちょっと小物だなあ。まあ、それもこのシリーズらしいが
丹波篠山への親子旅
駿太郎の実母、小出お英の墓参を目的とした、丹波篠山への、赤目家三人の親子旅。墓参と永代供養の段取りも済ませ、縁の者達から、実の父母の話が聞けて、良かったと思う。のんびり骨休めの旅には、ならなかったけれど、事件が起こるのは、いつもの事(笑)
Posted by ブクログ
新・酔いどれ小藤次シリーズの最新刊。
こちらの方は、丁寧に描かれ、いつものように、ほっこり感が残る読後感!
今回駿太郎の生みの母の墓参り。老中青山忠裕の国元篠山藩への家族水いらすの旅となった。
Posted by ブクログ
小藤次、おりょう、駿太郎の一家3人は駿太郎の実母の故郷である篠山範を訪ねる。
小藤次が江戸を留守にしている間に、小藤次と駿太郎の人形が作られ、また賽銭騒ぎが起きるくだりはちょっと食傷気味。篠山藩からおしんの従妹のお鈴を江戸に連れ帰り、新たな登場人物が増えた。
Posted by ブクログ
第十三弾
駿太郎の実父母の故郷へ、老中青山の領地丹波篠山へ
藩主不在の領地・家臣の気のゆるみ正し、対抗戦の商品も揃える
名門の母方の家も存続させ、世話になった娘お鈴と共に江戸へ、江戸では小籐次親子の人形が