佐伯泰英のレビュー一覧
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山形から江戸に帰ってきた磐音、たくさんの仕事が待っていた、の巻。
尚武館の人たちも、今津屋の人たちも、武左衛門も柳次郎一家も、南町奉行所の面々も、江戸のみんなが磐音の帰りを喜んでいて、本当に微笑ましい。
おこんさんも、うれしいはずなのにちょっと複雑そうなのは、磐音の山形行きを勧めはしたもののやっぱり不安だったから。
ね、やっぱりそうだよね、とおこんさんの涙に私もウルウル。
でも磐音のセリフと振る舞いに私もひと安心。
磐音自身もいつもの生活に戻ってホッとしたようで、良かった良かった。
そんな磐音だが、早速笹塚孫一から頼まれごとがあったり、西の丸様の大冒険に冷や汗をかいたりと、相変わらず大忙し。
待ってましたの孫一っつぁんや一郎太、鵜飼百助も久々に登場して、私はうれしいっ。
霧子ちゃんもかわいいし。
今回霧子ちゃん大活躍です。
デキる女はかっこいい!
頼もしい忍びに成長しておりますね。
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別の本を読み始めていたが、発売日が来てしまったので、先に磐音を読んでしまうことにした。
26巻のカバーのあらすじを読んだ時、磐音は所帯を持ってもまだ奈緒を助けに山形へ行くのかと、正直ちょっと憤りを感じてしまった。
今回ばかりは、磐音の行動に共感できないかもしれないと。
そんな思いを胸に読み始めてみると、吉原会所の四郎兵衛さんから奈緒の嫁ぎ先前田屋の窮状を知らされた磐音は、即答せずにいったん持ち帰り、家族に相談して全員から行ってこいと言われた上で、おこんさんにすまないと思いながら山形へ旅立っていた。
さすが、みなさん器が大きい。
もちろん、あの悲劇あっての今の磐音の人生であって、奈緒という元許嫁の存在があってこその江戸の人たちとの出会いだったわけで、そこは重々承知しているんです。
だからこそホントにホントに複雑なんですけど、でも、私が妻なら「行かないで」って言っちゃいそうなんだよなぁ……。
すいません、ごめんなさい、器ちっちゃくて。
おこんさんは本当にできたお方です。
磐音の留守中も、変わらず町娘らしさを失うことなく、でもきちんと礼儀正しく、周りの人たちのことを思いながら楽しく過ごしている。
おえいさんと三味線を習うことにしてみたり。
一方、磐音の山形への旅も(ていうかこっちがメイン!)、波乱万丈、何が起こってどうなっちゃうのか、ハラハラして目が離せずおもしろかった。
磐音が山形へ行って良かったと思った。
奈緒の幸せはもちろんのこと、磐音自身も安心して江戸で暮らしていくために、絶対に必要な旅だったのですね。
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読み終えてからなんやかんやと忙しく、感想を書けないまましばらく経ってしまった。
ついこの間『初午祝言』で初めてお会いした向田源兵衛さんが出てきたから、うれしくてすぐ書きたかったんだけど。
尚武館に剣友格で稽古に来ることになったものの、何やら事情があるようで、微妙に距離を置く源兵衛さん。
これっきりではもったいないお方です。
きっとまたどこかでひょいと現れてくれると信じてますよ。
もうひとつこの25巻でうれしかったのは、品川柳次郎が尚武館に入門して稽古に通うようになったこと。
これまで以上にちょくちょく会えそうで楽しみ。
一方、竹村武左衛門が……(涙)。
そこに思い至らなかった磐音と柳次郎の悔しさも伝わってきて、つらかったわ。
でも娘の早苗ちゃんの奉公先も決まったし、3人にはこれからも良き友でいてほしい!
そして本巻の一大イベントは、なんといっても女子会でありましょう。
おこんはもちろん、玲圓の妻おえい、今津屋のお内儀お佐紀、柳次郎の母幾代、おそめの妹おはつに、その母おきんも加わり、宮戸川での鰻ランチと、船に乗っての深川見物。
いいなぁ、私も入れてぇぇ。
そんな中、西の丸に奸三郎丸多面という乱波が入り込んでいるとの情報が。
しかもその正体は……そうきたか!
今回もめっちゃおもしろかったけど、南町の面々との絡みもないとちょっと寂しいと思う今日この頃、続刊の発売を待つ(もうじきだけど)。
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書き下ろしスピンオフ『初午祝言』でこれから先の展開を知ってしまったのち、気を取り直して読み始めた24巻は、これまた感慨深く、記念すべき一冊でございます。
桂川さんと桜子の祝言で幕が開き、尚武館佐々木道場の道場破りがなぜか相次ぎ、今津屋には詐欺目的で大阪の薬種問屋が来店、かつて加賀金沢城下で出会った三味線造り名人の次男鶴吉とばったり再会、義弟の井筒遼次郎が尚武館へ入門、そしてそして、むふふふふ。
おこんさんの船をみんなで見送るシーンでは、私も胸がいっぱいになってジーンと来た。
でもタの字がよ、もうヒタヒタと忍び寄ってきているではないの。
今後の展開を知っているからこそハラハラしちゃう!
ただ個人的にはやっぱりちょっと寂しいのです。
「若先生」と呼ばれることはまぁいいとして、鐘四郎の磐音に対する言葉遣いがさ、丁寧になっちゃてるのがね、なんとも寂しいのですよ。
昔は立場に厳しかったから、仕方ないのかねぇ。
あと、これは書いておかなければ。
本巻で突然尚武館道場のワンコになった白山が、めっちゃかわゆいっ!
猫も嫌いじゃないけどどちらかと言えば犬派のあたくし(犬飼ってるんで)、白山が出てくるとふんにゃり力が抜けてニヤニヤしてしまいます。
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新たに書き下ろされた、『奈緒と磐音』、『武士の賦』に続く3冊目の居眠り磐音シリーズのスピンオフ短編集。
本編(決定版)と区別するために、本書から、この書き下ろしシリーズを「新・居眠り磐音」と名付けたそうだ。
……またやられたよ。
『武士の賦』のときと同様、この文春文庫の決定版で初めて磐音シリーズを読んでいるあたくし、「主な登場人物」からしていきなり「おぅふ」と軽くのけぞってしまった。
しかしこんなのは序章にすぎず、読み始めてからはもう怒涛の衝撃に撃ち抜かれっぱなし。
いっっっ……ろんなことがネタバレ状態で目の前に陳列されておる。
なんてことよ。
前日に読み終わった23巻では安永7年の正月だったのに、本書一発目の短編ではその2年後が描かれていて、しかもその2年の間にとんでもないことがいっぱい起こってる‼︎
あの方がそうなって、この人とこの人がこうなって、その人とその人がそんなことになっているなんて、嘘だーーーまさかまさかそんなんイヤじゃぁぁ(涙)誰か嘘だと言ってぇぇ(号泣)。
こんな衝撃的な展開がこれから待ち受けているとは夢にも思ってなかった。
『武士の賦』のときは、その後の本編を読むのが楽しみになったネタバレだったけど、今回はこれ、ちょっとどうしてくれよう、この先本編を読んでいくのが怖いわ。
でも今この順番で発売されているんだから、この体験をしているのはきっと私だけじゃないだろう、と、ぐっと踏んばって涙を拭き拭き読みました。
この衝撃は、幸い一話目の表題作だけで済んだ。
もちろん、このメインのストーリーは良い話なんですよ。
いったい誰の祝言なのかと思ったら、品川柳次郎の祝言で、彼らの幸せを心から願う私としては、本当にうれしく微笑ましい、ステキな話です。
この他、4歳のおそめちゃんが経験したひと夏の思い出「幻の夏」、南町奉行所に17歳の大頭与力笹塚孫一が誕生することになった悔しく悲しいエピソード「不思議井戸」、江戸深川生まれの女掏摸あかねと剣術家浪人向田源兵衛の出会いと心の触れ合い「用心棒と娘掏摸」、刀剣の研ぎ師鵜飼百助が磐音を半日だけ雇う「半日弟子」の計5本。
四話目の、あかねちゃんと源兵衛さん、私には初お目見えだったんだけど、これから本編に登場するんでしょうか。
本編で会えることを楽しみに、今後読んでいきます。
一話目に関しては、今後、この展開をしかと受けとめるための心の準備をしておきます……。
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この23巻には、長いあとがきがある。
すべて読み終えた今、磐音の物語を読んでいたときの心持ちとだいぶ変わってしまって、ただ呆然としている。
そのあとがきは、カバーの著者紹介で少し触れてあるスペインの闘牛についてと、それを追いかけていた佐伯さんの話だ。
実はずっと気になっていて知りたいと思っていたので、やっと謎が解けたようでうれしい。
時代小説であるこの居眠り磐音シリーズがなぜ生まれたのか、なぜこんなにも人情にあふれた人たちばかりが登場して、読んでいてこんなにも気持ちのいい物語が生まれるのかがわかった。
この物語には、佐伯さんのすべてが包括されているのだと思った。
今後の「居眠り磐音」の味わいが、なおいっそう深まりそう。
さて、本23巻では、大頭与力笹塚孫一が、6年前から因縁のある事件を追う。
江戸を留守にしている磐音の代わりに、品川柳次郎を巻き込みつつ。
そして後半はおめでた続き。
安永7年の新年のお祝いに加え、佐々木道場のおめでたやら今津屋のおめでたやら、あちこちでうれしくて目まぐるしいほど。
でもねぇ、めでたいことではあるんだけど、ちょっと寂しいのよねぇ……。
はぁ、切ないなぁ。
何はともあれ、佐々木玲圓がにたりと笑えば何かが起こる。
その「にたり」にシビれちゃうわたくしでございます。
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磐音とおこんはまだ江戸に戻らず、豊後関前で出会った博多の大商人箱崎屋次郎平に招かれて、福岡を訪問中。
福岡藩の重臣吉田久兵衛の求めで、藩道場で居眠り剣法を披露、磐音大人気に。
そんな中、また人助けをしたところ、さらなる深みにはまることに……(やっぱりね)。
一方江戸では!
品川柳次郎に大きな変化が!
なんと品川家断絶の危機か⁉︎
話がここしばらく江戸から離れていたので、この品川柳次郎の一件で久々に江戸の面々に会えて、もう、もう、もう、めっちゃめちゃうれしい!
磐音との付き合いで広がった人脈で、いろんな人たちに助けられて、つくづく、なんっっっていい人たちなんだろう、と、柳次郎より私がウルウル。
ほんっっとにステキな人たち。
竹村武左衛門もなんだかんだ言ってやっぱりいい奴だし、佐々木玲圓も本巻でもかっこよすぎてシビれたし、ニヤニヤしながら読んでたわ。
何はともあれ、品川柳次郎と母御の幾代さんには絶対に幸せになってほしい!
その予感に満ちた、いろいろとうれしい22巻でした。
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うおぉぉ〜、19巻最大の謎が解けぬまま終わってしまった。
でもそうか、さすがに磐音を斬った犯人がそうやすやすとわかってしまってはつまらんよね。
ぐぬぬぬぬ、なにやつ!
そして本巻の一大イベントは、佐々木道場改め尚武館道場の柿落としの大試合。
ずいぶん前から準備に奔走していた磐音だが、当日まであちこち気を配ってホント忙しかった。
一方で、再犯防止のために労働させようと佐渡へ送られた5人の無宿者が、逃げ出して江戸に戻ろうとしているという話が南町の木下一郎太からもたらされ、今津屋も不安を抱える。
が、こっちでは竹村武左衛門が大活躍⁉︎
今回も、色々とハラハラさせられ、おもしろかったです。
磐音(&おこん)の人生に関わる一大事も決まったようだし、これからがまた楽しみ……でもあるけどちょっと寂しさも。
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この18巻には、安永5年から6年にかけての年末年始の江戸が描かれている。
ちょうど年末年始の時期に本巻を読んだので、実際の自分の身のまわりの空気感と重なって、多忙な様子にソワソワ、お祝いムードにワクワクしていた。
改築工事中の佐々木道場の地中から古い時代の甕が出てきたり、おそめちゃんがいよいよ縫箔屋の江三郎親方のもとへ修行に出ることになったり、佐々木道場師範本多鐘四郎の婿入り話がとんとん拍子にまとまったりと、気になることが目白押し。
一方で、大賭博開帳への手入れをすることになったり(竹村武左衛門、叱られる)、剣術家ばかりを狙った奇妙な殺人事件が続いたりで、笹塚孫一や木下一郎太ら南町奉行所も大忙し。
まぁ、これらすべてに関わってる磐音が一番忙しいんですけどね。
今回は本多鐘四郎が、かわいいわカッコいいわでポイント急上昇ですわ。
悲しい事実を見ることにもなったけど、婿入り話がすごくいい話なんで、ホント良かった。
でもこの後鐘四郎の登場が減りそうな予感……。
それはちと寂しいかも。
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日光から江戸へ帰ってきても大忙しの磐音。
父正睦から「虚け者」の始末を依頼されたり、幸吉が宮戸川から姿を消した騒動が、11年前の桔梗屋七人惨殺事件と関わりがありそうな状況になってきたり、南町奉行所から頼まれて甲斐の市川陣屋から罪人を江戸まで連れ帰る羽目になったり、今津屋に来ていた虫売りに抱いた違和感がどうにも拭いきれなかったり。
そんな中、当人どうしではまだ直接ハッキリと話していないうちに、磐音とおこんさんがいつの間にかほとんど公認の仲ですわ。
ここまで周りから固められちゃあ、ねぇ。
でも、
(おこんが磐音の手首に爪を立て)
「痛うござる、おこんさん」
「いいの、私が見合いしても」
「それはちと困る」
「ちと困るだけなの」
「大いに困る」
もうこの会話がかわいくてかわいくて。
この2人ホント好き。
てことで本巻もおもしろかった!
ミステリっぽくてハラハラドキドキしたし、船上戦は大迫力で手に汗握ったし、夜盗一味を囲む佐々木道場の猛者たちがめちゃカッコよくてシビれたし、幸吉とおそめちゃんが、磐音とおこんさんをちっちゃくしたようなカップルでかわゆいし、もう、佐伯さん、あっぱれでこざいやす。
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佐伯泰英の著作で、他のシリーズは終わったものが多いのだが、これはまだ終わっていない。
このシリーズは「酔いどれ小籐次」とこの新シリーズがあって、新シリーズは、世間を大いに賑わせた小藤次が、次々と刺客を派遣されるのだが、その一人、まだ乳飲み子を抱え出奔した剣客須藤平八郎のたっての願いで、もし自分がこの果たし合いで死んだら、その子供を小藤次に託す、、、というものだったため、研ぎ仕事をしながら赤児を育てて、長い間の思い人、おりょうとも、夫婦になり三人の暮らしぶりから始まる。
その中で腕を江戸市中に知られる小藤次は、様々な事件や陰謀の解明に駆り出され、支援者も増えた。将軍家斉のお目見えも叶ったほど。
今回の話は、その俊太郎の亡き父母の故郷に帰り、母の墓前を弔い、江戸のある父の墓に一緒に入れ弔うこと。他にも兼ねてから付き合いの深い老中青山の統治する藩に、中々帰藩できないため、藩の内情に喝を入れるという働きも依頼された。
常に事件が小藤次に寄ってくる。
今回も無事事件を解決し江戸に帰る。
帰って早々、残虐な強盗団の噂が届く。
何と言っても、このシリーズは、幼子の成長ぶりや思春期になる俊太郎との関わり方、教えなど、背中で語る小藤次と愛妻おりょうとの家族愛が主軸で痛快な話の中に、家族とは?との主人公たちの自問自答が見えて、ほのぼのする。 -
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はじめに本巻の「目次」と「主な登場人物」を見て、おおっ、とテンションがすこぶる上がった。
だってだって、でぶ軍鶏(利次郎)と痩せ軍鶏(辰平)が、ついについに、やっと、出てくるんですものぉぉ。
うれしい〜〜〜〜〜。
えぇ、えぇ、そりゃあもう、おもしろうございましたよ。
辰平ってば、こんなやつらと付き合いがあったのか。
今回は利次郎の話はほとんどなかったけど、これからかな。
『武士の賦』、ここらでもう一回読んでみようか。
この2人が出てきたということは、そろそろおこんさんと磐音の関係にも変化が……? と思っていたら、やはりその兆しが早速見えてきたではないの。
もう磐音ったら、胸が立ち騒いじゃって。
他にも、火つけ&押し込み事件が起こって大頭与力とひと働きしたり、今津屋の後添い探しに由蔵さんと鎌倉へ行ってみたり、年の瀬に仕事に行ったきり戻ってこない品川柳次郎をみんなで探し回ったり、中川淳庵、桂川甫周国瑞、桜子さまと天ぷらパーティーした夜の帰りに謎の黒七福神に襲われたりと、相変わらず大忙しの磐音であった。
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時は春、江戸に菜の花が咲きほこっております。
幸吉が鰻屋「宮戸川」の奉公に出たものの早速トラブルに遭い、三人太夫が選ばれた吉原は大騒ぎ、妹伊代の婿どの井筒源太郎と初顔合わせ、金貸し兼やくざの権造一家の手伝いで品川柳次郎も伴い秩父へ、豊後関前藩の藩物産所組頭中居半蔵を執拗に狙う輩がうろうろ……。
はい、9巻もやっぱりおもしろい!
もうすべてにおいて目が離せません。
すばらしい。
普通に日本史の勉強になるのもうれしいですね。
はじめから歴史上の人物だと知って読むことももちろんあるし、この人実在した人だったんだ、と後から気付いて驚くことも多々あります。
当時の政治経済状況もよくわかるし。
十八大通なんてのも今回初めて知りました。
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ふおぉぉぉ、小手斬り左平次が最期に〈間近な磐音の顔を見た〉瞬間、私にも見えた。
いつもとは違う、静かな怒りを湛えた鋭い目をした磐音の顔が。
いろんな意味でゾクッとした。
うーんもうたまらん。
磐音が魅力的すぎて。
こんな人が目の前にいたら惚れぬ女などいまい。
安永3年から4年にかけての年末年始、いつもの面々とのんびり新年の挨拶を交わし、遠い故郷での妹伊代の祝言を文で知る中、新年早々孫一っつぁんたちと石見銀山による毒殺事件でひと仕事、道場の後輩別府伝之丈と結城秦之助を今津屋に紹介し(この2人がまたかわゆい)、久々に品川柳次郎と竹村武左衛門と3人で修善寺にてナイスチームワーク(?)を発揮、またまた中川淳庵大ピンチ、吉原の花魁白鶴を描いた人気絵師北尾重政に危険が迫る。
はい、8巻もまたどっぷり楽しませていただきました。
はぁ、幸せ。
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海晏寺の紅葉狩りに始まり、冷たい風の吹く師走で終わるこの7巻。
読んでいると、江戸の季節の移り変わりが肌に感じられるよう。
そんな中、相変わらず磐音は大活躍。
かつて(4巻)奈緒を探して旅した金沢で助力してくれた鶴吉と再会しひと肌脱ぎ、隠居した恩人の治療に行きたいという中川淳庵とともに行徳へ行き、今津屋の仲介で湯屋の不都合を助け、王子稲荷の狐火見物でおこんのピンチに焦る。
てことで本巻もおもしろかった!
ついに逆プロポーズも出たし!
おこんさんの笑みが「泣き顔のように崩れ」たのには、私も泣きそうになりました。
おこんさんがんばれ。大好き。
ただ私の頭の中で動いているおこんさんは、5月に公開された映画の木村文乃さんではありませんの。
小説には、おこんさんが堂々たる啖呵を切る場面がたまに出てくるんだけど、それがどうしても木村さんの顔にならないんですよねぇ。
映画を私は見ていないので、見ればカチッと変換されるのかどうかわかりませんが……。
まぁ著者の佐伯さんも映画と原作は別物とおっしゃっているので、私は私のイメージで読んでいきます。
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これは……再会と呼べるのか。
哀しくてかっこよすぎて、磐音が走り抜けた瞬間、サブイボが立ったわ。
もう、どうしてこうもおもしろい話が次々と生まれるのか。
巻を重ねるごとにそれぞれのキャラも立ってきて、品川柳次郎のちゃっかり精神と竹村武左衛門のしょーもなさに磨きがかかり、新たな登場人物も加わりながらぐいぐい読ませてくれる。
新任江戸家老の利高くんはこれで大丈夫なのか、これまた今後が気になるところ。
ああ楽しみ。
それにしても孫一っつぁんがかわいい。
〈串刺しにされた田楽のよう〉とよく例えられ、登場のたびにクスッと笑ってしまうのだが、〈陣笠に火事羽織、野袴姿で指揮十手を右手に持った、寸足らずの五月人形のような男〉と書いてあるところで悶絶してしまった。
かっ、かわいい。
かわいすぎるよ、孫一っつぁんよ。
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前巻を読んでから約3ヶ月経ってしまったので、「ポーラースター」シリーズですっかり中南米に行っていた頭を江戸へ戻すべく、外伝『奈緒と磐音』から、1巻『陽炎ノ辻』、2巻『寒雷ノ坂』、3巻『花芒ノ海』まで、ざっと再読。
ああ、やっぱりおもしろい。
ストーリーを知っているからこそ楽しめたところもあったし、細かい部分の確認もできた。
さて4巻。
まぁ、やっぱりそうなるよね。
そう簡単に会えちゃつまんないもんね。
とはいえ、ここまでかと思うくらいの広範囲なザ・たらい回し。
奈緒ちゃんとはいつどこでどうやって会えるのか⁉︎
そもそも会えるのか⁉︎
何はともあれ、磐音が江戸に帰ってきて、さっそく今津屋でひと働きしたときにはうれしくてうれしくて。
江戸の仲間たちとの再会にワックワク。
磐音の居場所はもはや江戸ですな。