佐伯泰英のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
物語当初、かえで6歳、従兄の萬吉12歳
萬吉はこの年齢にして既に将来何か大きなことをやりそうな言動が至る所で見られ、かえでもそれに負けじと『自分』というものをしっかり持った6歳だと感じる。
しばらくの時を経て京の地において、互いに別の分野ではあるが職人としてそれぞれの道をめざす。真面目な性格と怠らない努力で周りから評価される職人にかえでも萬吉もなってゆくが、何より感じたのは2人の人間性。
人間として素晴らしい人には、それ相応の人が手を差し伸べ、結果として人に恵まれる。
かえでと萬吉、2人ともそれなりの評価を得られる職人となり物語は終わるが、2人にはきっと明るい未来が待っているだろう。
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気になる……
わぉ!丁度の所で終わった!物凄く気になる……佳乃と周五郎、著者の他作品のように、引っ付きそうで、引っ付かないっていうパターンだろうか……
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小藤次の身辺は、今日も賑やか。
桂三郎、お夕の新たなる旅立ちは、目出度い。青田を渡る風の如く有れ。薫子姫様、お幸せに。懐剣を使わずに済んで良かった。
元祖鼠小僧に、菖蒲正宗、大身旗本三枝家の姫君、高家肝煎の大沢家と、小藤次の周りは、賑やかで、今日も暇無し。 -
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この後が、気になる。
上下の下で、一応、高尾山薬王院の大掃除が出来て、旅は無事に終わったけれど、なにやら、不穏な事件が潜んでいるような感じ。桃井道場への入門を希望する得体の知れない男、懐剣の持ち主の大身の姫君、子次郎は?
久慈屋の御用も、悪人の大掃除も済んで、桃井道場の年少組の成長著しく、旅が終わって、めでたしめでたし。だけでは無い、終わり方……。気になる。 -
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上?下を早く読まなくては……
子次郎は、何者?久慈屋の旅に付いて行った桃井道場の年少組と、そのお目付け役の岩代壮吾の成長ぶりや如何に?
久慈屋の旅は、無事に終わるのか?早く、次を読まなくては…… -
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小藤次は、大忙し。
赤目夫婦、上様より、お城の吹上の庭のお花見に呼ばれ、小藤次は、酒の飲み比べ、おりょうは、鼠草子の琴の弾き語り、どちらも好評のうちに終わる。それだけでも、大事件なのに、愚かな娘達の拐かし騒ぎやら、身の程をわきまえない道場破りやら、小藤次の周りは、事件多くして、多忙なり。
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望外川荘は、千客万来
望外川荘は、千客万来。鷹狩帰りの上様が、立ち寄られ、打ち立ての蕎麦と季節の天婦羅を召し上がる。美造親方もぶったまげた!森藩のお槍を二度も狙うという愚かな企みを企て失敗した者達の主(重臣達の企みだったが)との手打ちも、望外川荘で、成された。国に帰って、こんなこと誰に言っても、信じて貰えないだろうな。お鈴さん、私も、そう思う。
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諸事多難
旅から帰って来たら来たで、諸々の事件が、小藤次を、ゆっくりさせてくれない。篠山から一緒に来た、お鈴が、篠山だから忙しいかったのではなく、江戸でも忙しいんですねって。そうなんです。小藤次の行くところ、諸事多難なんです。読者には、それが、面白いんですが。
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丹波篠山への親子旅
駿太郎の実母、小出お英の墓参を目的とした、丹波篠山への、赤目家三人の親子旅。墓参と永代供養の段取りも済ませ、縁の者達から、実の父母の話が聞けて、良かったと思う。のんびり骨休めの旅には、ならなかったけれど、事件が起こるのは、いつもの事(笑)
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なんでも屋稼業に転身か?
将軍に拝謁し、市川團十郎の危難を救い、花火職人の親子の花火作りに関わり、両国の花火を盛況に終わらせる。
「わしは、研ぎ屋を本業にしておるが、なんでも屋稼業に転じたようじゃ」って、全く、いつも忙しい小藤次。人から頼られると断れない因果な性分だから、しょうがないか。 -
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五十路を過ぎても……
「わが身辺、事が起こりすぎるな。商いをしている暇もない」森藩の騒ぎから、強葉木谷の一件まで、五十路を過ぎたと言うのに、小藤次は、大忙し。駿太郎も巻き込んで、事件が、起こる起こる。赤目父子の話は、将軍までも届き、近々、赤目家の三人が、呼ばれるとか。いやはや、大変だけど、読んでるだけだと、面白い。
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異才赤目小藤次墜つ!
小藤次が、風雨の夜、酔っぱらって小舟を出し、転覆して行方不明になった。そんな馬鹿な話が、有るはず無いとは思うが、「異才赤目小藤次墜つ!」空蔵の読売も出る。結果は、北町奉行所の依頼に答えた悪人退治を終えて、一件落着。ちゃんと、生還を果たした。良かった。良かった。三吉達とシロも、お抜け参りから無事帰還し、二重のめでたさ。
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お伊勢参りの旅へ
久慈屋の主、昌右衛門との、お伊勢参り。昌右衛門の出生に関わる秘密と、おかげ参りの子供達と犬とのふれあいに、やはり起こる事件。 悪人を退治しながら、帰路につく小藤次。江戸では、駿太郎の成長著しく、親の背を見ながら子は育つ。良いなぁ。
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異国の眼鏡
おりょうの実家、北村家の両親とも和解し、不幸な結末ながらも、兄の始末もついた。後顧の憂いが無くなった事は、良しとしなければ。
赤目家三人が、南町奉行より、お招きを受け、褒美を、頂戴した。駿太郎には、元服の際着る小袖と継裃、おりょうには、天竺からの到来物のサリー、小藤次には、異国の帆船が描かれた絵本と異国の眼鏡(老眼鏡だね)。その眼鏡をかけて、憮然としながら、良く見える事に驚いている小藤次が、想像できて、可笑しい。
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本性は、人助け
「年の瀬までも、働かされるとは、前世で、よほど良からぬことをしておったかのう。」と嘆く小藤次に、観右衛門が、答えて曰く、「前世も現世も、赤目小藤次様の本性は、人助けでございますよ。」人助けに次ぐ、人助けで、今年も終わる。
しかし、緑黄紫の三色交趾の香合、茶碗、花入れを、ねこ飯茶碗だって、知らないっていうのは、恐ろしいな(笑)