梅花下駄 照降町四季(三)

梅花下駄 照降町四季(三)

800円 (税込)

4pt

3.8

文政12年、大火は江戸を焼き尽くした。佳乃と周五郎は、照降町の御神木を守り抜いたとして町の人々に厚く感謝される。焼けてしまった店の再建を待つ間、舟を店に仕立てた「舟商い」は大繁盛し、人々は復興にむけて精いっぱいの知恵を出し合い、助け合う。
吉原の今をときめく花魁・梅花から「花魁道中で履く三枚歯下駄」の制作を託された佳乃は、工夫を凝らして新しい下駄を作りつつ、この大火で命を落とした江戸の人々の鎮魂のための催しを企画する。佳乃と花魁が企てた前代未聞の催しとは――
そんな中、藩の派閥争いから逃れて職人修業をしていた周五郎のもとに、不吉な一報が。

復興のアイデアを出し合う人々の心意気、大店・吉原・職人らが連携して作りあげた、奇跡の風景が心を震わせる。読むほどに元気が出る感動ストーリーが目白押しの第三巻。

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照降町四季 のシリーズ作品

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1~4件目 / 4件
  • 初詣で 照降町四季(一)
    800円 (税込)
    日本橋の近く、傘や下駄問屋が多く集まる町・照降町に「鼻緒屋」の娘・佳乃が三年ぶりに出戻ってきた――  著者初・江戸の女性職人が主役の書下ろし新作<全四巻> 1巻「初詣で」内容 文政11年暮れ。雪の降る中、18で男と駆け落ちした鼻緒屋の娘・佳乃が三年ぶりに照降町に戻ってきた。 懐かしい荒布橋(あらめばし)を渡り、町の入り口に立つ梅の木を、万感の思いで見上げる佳乃。 実家の鼻緒屋では、父が病に伏せっており、九州の小藩の脱藩武士・周五郎を見習いとして受け入れていた。 父にかわり、職人として鼻緒挿げの腕を磨く佳乃は、新鮮なアイデアを出して老舗の下駄問屋の宮田屋に認められ、吉原の花魁・梅香からも注文を受ける。 自分を受け入れてくれた町に恩返しをすべく、日々を懸命に生きる佳乃だったが、駆け落ちの相手・三郎次が あとを追ってきて―― 「己丑の大火」前夜の町と人々を通して描く、知恵と勇気の感動ストーリー。
  • 己丑の大火 照降町四季(二)
    800円 (税込)
    江戸を大火が襲う!女職人が主役の全四巻連続刊行 文政12年、材木置き場の奥で燃え上がる炎――「己丑の大火」から照降町を守るため、佳乃と周五郎は決死の策に出る。感動の第二巻。
  • 梅花下駄 照降町四季(三)
    800円 (税込)
    文政12年、大火は江戸を焼き尽くした。佳乃と周五郎は、照降町の御神木を守り抜いたとして町の人々に厚く感謝される。焼けてしまった店の再建を待つ間、舟を店に仕立てた「舟商い」は大繁盛し、人々は復興にむけて精いっぱいの知恵を出し合い、助け合う。 吉原の今をときめく花魁・梅花から「花魁道中で履く三枚歯下駄」の制作を託された佳乃は、工夫を凝らして新しい下駄を作りつつ、この大火で命を落とした江戸の人々の鎮魂のための催しを企画する。佳乃と花魁が企てた前代未聞の催しとは―― そんな中、藩の派閥争いから逃れて職人修業をしていた周五郎のもとに、不吉な一報が。 復興のアイデアを出し合う人々の心意気、大店・吉原・職人らが連携して作りあげた、奇跡の風景が心を震わせる。読むほどに元気が出る感動ストーリーが目白押しの第三巻。
  • 一夜の夢 照降町四季(四)
    800円 (税込)
    焼失した建物の再建も進む中、舟を使った出店、千代田の城を見ながらの絶品風呂など アイデアをいかした商いも続々生まれ、照降町は元気を取り戻そうとしている。 町の復興の要となり、照降町の人々の支えとなっている周五郎だったが、 小倉藩の派閥争いの中、実兄が命をおとし、藩主からのSOSに苦悩するが… 周五郎が町をいずれ去ることを覚悟する佳乃の想いとは。 大火から9ケ月後、二丁町には官許の芝居小屋中村座が完成。こけら落としの出し物は 佳乃をモデルにしたものだった。大入り満員の最終日、客席には意外な人物が。 コロナ下と重なる江戸の情景と、人々の想いが元気をくれる! 「照降町四季」シリーズ、ついに完結!

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梅花下駄 照降町四季(三) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年06月26日

    内容(ブックデータベースより)
    文政12年、大火は江戸を焼き尽くした。佳乃と周五郎は、照降町の御神木を守り抜いたとして町の人々に厚く感謝される。焼けてしまった店の再建を待つ間、舟を店に仕立てた「舟商い」は大繁盛し、人々は復興にむけて精いっぱいの知恵を出し合い、助け合う。
    吉原の今をときめく花魁・梅花...続きを読む

    0
    購入済み

    2022年06月06日

     佐伯先生の作品はそれなりに読んでいるつもりですが、照降町の四季は主人公が女職人ということで少し視点が違うように感じました。酔いどれ小籐にも、錺職人を目指している夕という設定がありましたが主人公ではありませんでした。その点が面白いと感じました。
     

    #ほのぼの

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月06日

    シリーズ3作目。

    悲しいことはあるけれど、
    悪い人が出てこないながら
    飽きることなく読んでいます。
    強く生きる人々は時代なのだろうか。
    こんな風にひとと繋がっているというのは羨ましくもある。

    花魁道中は何故だかやたら胸に響いた。
    女性が活躍するって特別なことにならない時代がくるんだろうか、


    0

    Posted by ブクログ 2022年06月20日

    シリーズ三弾。照降町が大火で消失し、復興に心身を尽くす鼻緒屋の主従の姿を描く。
    鼻緒屋の女主となった佳乃は、吉原の梅花花魁の依頼で今までにない下駄を作る事になる。やり甲斐のある仕事に打ち込む佳乃。やがて梅花花魁との仲が深まり、照降町で花魁道中をするという案を実現させる。
    そんな中、周五郎は藩の内紛に...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年09月21日

    第三弾
    懇意になった花魁・梅花の下駄を新たに整えることに、下駄職人と、画家のアドバイスにより佳乃自らの絵が描かれ、そして照降町の御神木の梅の前での花魁道中
    今度は周五郎の元に兄の死が告げられる

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年10月03日

    ラストスパート、佐伯泰英渾身の作品もあと2冊
    (だけど手違いで最終巻を読み終えてるしww)
    大火で焼け落ちた照降町だが、佳乃の命を懸けて
    守った梅の神木から大きな物語が始まる
    (町を武力で守った周五郎にも藩の迷惑が降る)

    手短に言うと、照降町復興に、瓦版に長屋の奮闘
    と女神佳乃の美談、船商売発案で...続きを読む

    0
    ネタバレ購入済み

    気になる……

    2021年06月23日

    わぉ!丁度の所で終わった!物凄く気になる……佳乃と周五郎、著者の他作品のように、引っ付きそうで、引っ付かないっていうパターンだろうか……

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年06月08日

    シリーズ3作目
    焼け野原の照降町の復興が始まってきたが、その中で次々と佳乃がアイデアを出し、復興を盛り上げてゆく。梅花花魁との下駄も、職人や色々な支援があり素晴らしい下駄が出来上がり、お披露目も派手には行われる。佳乃と住み込み弟子の周五郎が住む家も他の店に先駆けて完成する。
    一方、その裏で弟子の周五...続きを読む

    0

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