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Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
文政12年3月、神田佐久間町の材木置き場の奥で、消し忘れた小さな火がくすぶり始めていた――
ついに「己丑の大火」が江戸を襲う。
鼻緒挿げの女職人・佳乃と、その弟子の武家・周五郎は、すべてを焼き尽くそうとする火から、照降町を守るべく奮闘する。ご神木の梅の木が燃えようとしたその時、佳乃の決死の行動が、あきらめかけた町人たちを奮い立たせる!
江戸を焼失した大火事のめくるめく光景、町人の心意気が奇跡を呼ぶ、緊迫の第二巻。
令和3年5月24日~26日
Posted by ブクログ
時代人情小説の名手佐伯泰英、長編では描けない
コンパクトでダイナミックな物語を紡ぎだした
改めて佐伯先生のご長寿を祈念したい、いつまで
も好きな物語の中でほろ酔い気分で漂いたいから
文政12年(1829年)江戸の大火で記録がのこる
己丑の大火、神田佐久間町河岸材木小屋の出火は
日本橋・京橋・芝一帯を炎で嘗め尽くした
(文政の大火・佐久間町火事)
照降町も全て焼け落ちたが、神木として親しまれ
ている梅の木を夜通し水をかけ、最後には我が身
を木と運命を共にせんとばかりに縛り付けた出戻
り鼻緒挿し師の佳乃の姿に長屋の人間も奮起して
神木を守った
(周五郎も火事場泥棒を捕まえ、大店に恩を売る)
わぁ~~次巻へ続く
江戸の火事の話は、悲惨だなぁ。照降町は、これから、どんな風に復興するんだろう。佳乃は、どんな花魁の下駄を、作るのだろう。周五郎には、どんな秘密が有るのだろう。とても気になる。早く、続きが読みたい。
Posted by ブクログ
江戸は何度も大火に見舞われているが、この火事の事は知らなかった。火事で解き放たれた罪人を見習いの浪人周五郎が大活躍で捕まえて行く。それにしても、宮田屋の大番頭に絶大な信頼を受けるのは人柄だろうか?
女主人の佳乃の結婚話しが出てくるが、周五郎と結ばれたら良いと思うのだが・・
先が楽しみになってくる。
Posted by ブクログ
シリーズ二弾。父の後継として鼻緒挿職人の道を生きる佳乃。腕を見込まれ上物の仕事を任されるようにもなって来た。そんな時江戸の町を焼き尽くすような大火に見舞われ、照降町は大きな打撃を受ける。が、人々はそれでも逞しく立ち上がっていく。
今作で家も焼け、父も病で亡くなってしまうが、佳乃は仕事を再開し、強く逞しく成長し続ける。どちらかというと浪人の周五郎が大活躍する場面が多いかな。