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Posted by ブクログ
時代人情小説の名手佐伯泰英、長編では描けない
コンパクトでダイナミックな物語を紡ぎだした
改めて佐伯先生のご長寿を祈念したい、いつまで
も好きな物語の中でほろ酔い気分で漂いたいから
文政12年(1829年)江戸の大火で記録がのこる
己丑の大火、神田佐久間町河岸材木小屋の出火は
日本橋・京橋・芝一帯を炎で嘗め尽くした
(文政の大火・佐久間町火事)
照降町も全て焼け落ちたが、神木として親しまれ
ている梅の木を夜通し水をかけ、最後には我が身
を木と運命を共にせんとばかりに縛り付けた出戻
り鼻緒挿し師の佳乃の姿に長屋の人間も奮起して
神木を守った
(周五郎も火事場泥棒を捕まえ、大店に恩を売る)
わぁ~~次巻へ続く
江戸の火事の話は、悲惨だなぁ。照降町は、これから、どんな風に復興するんだろう。佳乃は、どんな花魁の下駄を、作るのだろう。周五郎には、どんな秘密が有るのだろう。とても気になる。早く、続きが読みたい。