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ひと月前に、品川界隈に巣食う妖怪・強葉木谷の卑弥呼を退治した小籐次と駿太郎は、老中青山忠裕の案内で、江戸城表の白書院で将軍・家斉に拝謁することになった。家斉のみならず、老中を筆頭に幕閣要人、御三家や大大名の前でふたりは来島水軍流を披露し、さらに自作の「ほの明かり久慈行灯」の光の中で懐紙を切り分け、雪か花火かという幻想的な風景を演出し、喝采を浴びた。
数日後、小籐次は、駿太郎が赤ん坊だったころに乳母を務めてくれたおさとと再会する。おさとの舅は名人と呼ばれる花火師だったが不慮の事故で体を壊して引退し、さらに余命数か月という病床にあった。舅が死ぬ前に、半端な花火職人の義弟が作った花火を見せてやりたいというおさとの願いを知った小籐次は、一計を案じる――。
不景気で隅田川の川開きの花火の開催が危ぶまれるいま、小籐次は隅田川に見事大輪の花火を打ち上げることができるのか!?
書き下ろし第12弾。
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Posted by ブクログ
新・酔いどれ小藤次シリーズの第12巻。
話は一つでは終わらず、さまざまな事件が複雑に絡み合うのが小藤次シリーズなのですが、今回はそこまで込み入った話もなく、安定して読める作品に仕上がっています。
江戸時代メインの、粋と人情のお話。
綺麗にまとめた感が大きいですが、佐伯泰英のお話はこんな感じだよね、と安定感がすさまじかったです。
(裏表紙から抜粋)
小藤次父子は公方様に拝謁し、見事な芸を披露して喝采を浴びた。
数日後、小藤次は駿太郎の乳母を務めたおさとと再会する。
彼女の舅は名人と呼ばれる花火師だったが、怪我を負って引退し、さらに余命数か月という。
半端な花火職人の義弟が作った花火を舅に見せてやりたいというおさとの願いを知った小藤次は、一計を案じる。
↑この解説、ちょっと視点が違う気がするのだけれど…?
Posted by ブクログ
とうとう江戸城で将軍へのお目見えとなった。
御側衆との手合わせをすれば、必ず責任を取り腹を切らねばならない人が出ると、一計を案じる。
五升もの酒を飲み干し、紙束を飛ばすと、粉々に切り、夏の雪としゃれこむ。そこで、各大名などから四斗樽の酒を祝いにおくられることに。
47個にも及ぶ樽酒を売り、死を前にして息子に花火の技を伝授しようとする名人俊吉を手伝うことに。
かたや悪清水と別名の奉行も困る与力が市川團十郎を貶めていた。すけこましで、大名に到るまで二千両近くも荒稼ぎをしていた。すでに奉行も大目付も黙認しこの始末を委ねられた。
流石の小藤次も寄る年波には疲れを隠せない。
確実に息子駿太郎は成長し、小藤次は年老いた。
ヒーローの晩年はいかに。
なんでも屋稼業に転身か?
将軍に拝謁し、市川團十郎の危難を救い、花火職人の親子の花火作りに関わり、両国の花火を盛況に終わらせる。
「わしは、研ぎ屋を本業にしておるが、なんでも屋稼業に転じたようじゃ」って、全く、いつも忙しい小藤次。人から頼られると断れない因果な性分だから、しょうがないか。
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