佐伯泰英のレビュー一覧

  • 夢よ、夢 柳橋の桜(四)

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    オランダ人画家の素描2枚。
    桜子の幼い頃の祈りの様子。父親との楽しい船。
    思い出は現在につながり、はるかな時間の旅の果てに、新しい道が開けてくる。

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    2023年10月12日
  • 蘇れ、吉原~吉原裏同心(40)~

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    裏同心と会所頭取の二役での混乱は相変わらず。登場人物達だけで無く、読者も迷ってしまう。
    裏表紙の解説では、『澄乃にこれまでにない危機が襲う』とある。裏同心なのか頭取の命令なのか、新たな敵への対応を迫られるのが一つ。もう一つは江戸の大火で客足が減ったことから、女郎達への炊き出しを計画。費用削減のために一月もの修行を命じられ、ガリガリに痩せて戻った澄乃。こっちの修行の方がよっぽど危機のように見える。
    新たな敵が幾つも現れ、特に幕閣からの敵は超法規的に退治。こんなに簡単にやってのけて大丈夫かと要らない心配をしてしまう。

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    2023年10月12日
  • 猪牙の娘 柳橋の桜(一)

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    ネタバレ

    佐伯泰英新作(4巻)の初巻、主人公が出来物
    過ぎるのが最近の佐伯先生の悪癖(*´▽`*)

    船頭の娘にして棒術の達人が活躍するのだが、
    他の作品同様に瓦版をにぎわすわ、お歴々とも
    近しい信頼関係を得ている・・・うんマンネリ

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    2023年10月12日
  • 奔れ、空也 空也十番勝負(十)

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    ネタバレ

    このシリーズも大団円ですが~大和へ向かう峠で京の袋物問屋の隠居と知り合った空也は室生寺へ寄進する500両の守り手として旅に加えられた。急ぎ旅ではないと隠居は空也を新影流の道場へと導くが,当初は物珍しい大道場の稽古も停滞気味に見えてきた。薩摩剣法の稽古を嫌い,出て行って欲しい雰囲気を感じた空也は室生寺へと再出発するが,剣術師範を解雇された古参の剣術家を斥け,金を室生寺に届けて,女高野と呼ばれる室生寺の山奥で21日の修行を終え,最後の修行の場を歳末の大台ヶ原と定める。そこには安芸広島城下の道場を出奔して道場破りに明け暮れていた佐伯彦次郎が待ち構えていた。・・・姥捨ての里に左肩に傷を負いながら辿り着

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    2023年10月11日
  • 夢よ、夢 柳橋の桜(四)

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    二枚の絵から始まった物語が最後もほぼ絵の話で終わってしまった。
    オランダの絵師と絵が実在したのかどうか、検索を重ねたが見つけることは出来なかった。実在しないとすると、これだけ作者が絵に拘ったのは何故だろうか?
    棒術を極めた小龍太と桜子だが、棒術の世界から足を洗って貿易と女船頭が終着点だったようだ。剣豪物語・人情物語でも無い、不思議な物語だった。

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    2023年09月08日
  • 冬桜ノ雀 居眠り磐音(二十九)決定版

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    ネタバレ

    感想
    武家の問題や南町の騒動など、昔を思い出すような町を駆け回っていたかと思うと、妖術を使う百歳を超える丸目高継という強敵が現れ、闘う。

    コナンくんが事件に取り憑かれているように、磐音の廻りから闘争は尽きないなぁ。

    あらすじ
    旗本高家の瀬良家が、御家人の神沼家から、高価な茶器を騙し取ったとして磐音は解決に奔走する。

    そんな折、尚武館道場に伝説のタイ舎流の丸目高継と歌女が現れ、磐音が闘うも決着がつかず。

    久しぶりに南町の笹塚の捕物に協力し、佐渡銀山から逃げ出した能楽の丹五郎を御用にする。

    丸目が家基に取り憑き、家基は高熱を発するが、磐音の活躍により恢復する。磐音は丸目高継と対決し、左腕

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    2023年08月18日
  • 照葉ノ露 居眠り磐音(二十八)決定版

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    感想
    磐音と柳次郎が安定し、こてを受けて、武左衛門も安藤家の門番として落ち着くことになった。利次郎の成長が著しく、高知に行ってさらに成長を果たすと期待が膨らむ。

    四番目の刺客は薩摩示現流なので尋常の勝負を期待したが、愛甲は意外と姑息であり、勝負も結構あっけなくついた印象。五番目の刺客との勝負に期待。

    本巻では、一郎太と菊乃、利次郎と霧子の恋の伏線も張られている。


    あらすじ
    直参旗本の設楽家の嫡男の小太郎の仇討ち旅に磐音と南町同心の木下一郎太が同行する。小太郎は見事仇討ちを成し遂げ、設楽家を守る。

    重冨利次郎が父親に同行して、高知に随行することになった。一方、竹村武左衛門は柳次郎の紹介

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    2023年08月16日
  • おこん春暦 新・居眠り磐音

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    枯れ木の松をみるみる伐り、薪にしてしまう仕事、素敵。
    不正を糾す難しさ。不正を秘匿する無法さ。正義が勝つのが胸がすく。

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    2023年08月14日
  • 荒海ノ津 居眠り磐音(二十二)決定版

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    ネタバレ

    感想
    磐音は関前藩のため、福岡藩に立ち寄り、箱崎屋との繋がりを強める。一方、品川柳次郎を主役とする番外編的な話が進行し、こちらも目処が立ち、ホッと一息。

    本巻は、福岡藩道場での闘いや武芸者との闘いなど、いつもに比べて争闘シーンがちょっと多めかも。


    あらすじ
    福岡黒田藩に磐音はおこんと降りたった。早速、磐音は藩道場に呼ばれ、腕試しをされる。藩道場での稽古で、藩の元国家老の吉田の信頼を得る。

    一方、江戸では当主と嫡男が逃げ出した品川家はお家断絶の危機が迫っていた。柳次郎の幼馴染の椎葉お有が嫁に貰われる先の旗本が賭場を開いていた。町奉行と佐々木冷圓と連携して、取り締まる。

    この功績もあり、

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    2023年08月13日
  • 二枚の絵 柳橋の桜(三)

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    船頭を狙った殺人事件の真相の奥に、薩摩藩が存在した。
    そのことを桜子本人が知る前にその存在を抹殺しようとした大きな力を知り、誰にも知らせず、桜子と小龍太は江戸を離れ、長崎に。
    そしてその存在をも知られ、海外の貿易船に乗船することになる。
    長崎の出島では、フェルメールの弟子が書いた桜子3歳当時のスケッチをみることに。

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    2023年08月13日
  • 鯖雲ノ城 居眠り磐音(二十一)決定版

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    ネタバレ

    感想
    本巻は全て関前藩で悪党を倒す話。磐音が藩方と組んで、悪党を一網打尽にする。関前藩レベルでは磐音の相手になるものは見当たらない。安定の勧善懲悪ストーリー。辰平の武者修行が開始され、今後の活躍に期待。


    あらすじ
    殿の許しを経て、関前藩に磐音とおこんが降り立った。関前藩では、磐音が藩物産所の取締役に就任するとの噂で持ちきりだった。

    国家老である磐音の父の正睦に、佐々木冷圓の養子に入ることを報告し、許しを得る。正睦は、坂崎家を存続させるため、井筒家の次男の遼次郎を養子にすることを決める。

    そんな中、関前藩では藩物産所を乗っ取ろうと、商人の中津屋が、諸星道場と組んで怪しい動きをしていた。

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    2023年08月12日
  • 神隠し 新・酔いどれ小籐次(一)

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    長編時代小説「神隠し」は、
    「お麻、はらが減った」の1行で終わった。
    そりゃあ無いぜ!佐伯泰英さん
    そりゃあ無いぜ!新兵衛さんよっ

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    2023年08月21日
  • あだ討ち 柳橋の桜(二)

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    4巻で完結させようとしているせいか、細かい山場は少ないが、それでも2巻目となって盛り上がってきた。
    言葉遣いの硬さが気にかかるが、佐伯さんのやり方なのだろう。

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    2023年07月21日
  • 晩節遍路~吉原裏同心(39)~

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    前の巻の感想でも書いたが、どうも8代目に就任してからイマイチ面白くない。三浦屋の先代のような感じに佐伯さん、なってないかえ?

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    2023年07月06日
  • あだ討ち 柳橋の桜(二)

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    前作が比較的に明るい話題だったのに、今回の作品では暗い上に種明かしが中途半端。
    主人公の桜子も奉行所関係も色々な事を隠しながら展開し、犯人の犯行目的が明かされずに終わってしまった。次回作に載るのだろうか、それともこれで終わり・・。
    桜子の結婚だけが決まったようだし、次回以降は女船頭はどう展開して行くのだろうか?

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    2023年07月05日
  • 荒ぶるや 空也十番勝負(九)

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    空也十番勝負のラス前、前作から取って付けた因縁程度で勝負する・・・だから正直スピンオフも長々続けるものじゃないと思う( ´Д`)=3
    例により大物との新たな出会い続きでページを埋めるが、実はソコに魅力有る読者が多い

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    2023年05月27日
  • 奔れ、空也 空也十番勝負(十)

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    まずは、武者修行完結おめでとうございます。それと、ご高齢の作者様、書き下ろしありがとうございました。十番勝負にしては・・・という感じが否めませんが、絹物の衣装のダークヒーロー自身も終わりたかったようです。お疲れ様でした。

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    2023年05月24日
  • 狐火ノ杜 居眠り磐音(七)決定版

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    佐伯泰英の長篇時代小説『狐火ノ杜 居眠り磐音(七)決定版』を読みました。
    ここのところ、佐伯泰英の居眠り磐音シリーズ作品が続いています。

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    横暴な旗本との騒動、そしておこんが攫われる!
    苦労が続いたおこんの慰労をという今津屋の心遣いで、幸吉たちも伴って海晏寺まで紅葉狩りに出かけた磐音一行。
    美しい景色に心を奪われたその席で、狼藉をはたらく直参旗本に出くわす。
    おこんに目をつけた旗本たちは、江戸市中に戻った後にも、難癖をつけてくる。

    騒動がおさまったと思ったら、また後日、狐火見物に出かけた折にも、おこんの身に危険が迫り……。
    おこんを必死に探す磐

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    2023年05月22日
  • 奔れ、空也 空也十番勝負(十)

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    シリーズを通して空也の成長と剣技がある境地まで達していく様は見事に描かれてます。
    最期の刺客として登場した佐伯某は何冊にも渡ってかなり描き込まれてきたものの、満を持して空也と対峙した時、読み手の私がドキドキするくらいまでキャラが昇華されきれてなくて残念でなりません。
    近作の佐伯シリーズでも剣劇が比較的多く大好きなシリーズだったので終わってしまうのは残念ですが、最期の十番目の盛りあがらなかった「残念感」が拭いきれませんでした。

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    2023年05月21日
  • 花芒ノ海 居眠り磐音(三)決定版

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    佐伯泰英の長篇時代小説『花芒ノ海 居眠り磐音(三)決定版』を読みました。
    『奈緒と磐音 居眠り磐音』、『陽炎ノ辻 居眠り磐音(一)決定版』、『寒雷ノ坂 居眠り磐音(二)決定版』に続き、佐伯泰英の作品です。

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    磐音は陰謀の黒幕をたおせるか!?
    佐伯泰英×谷原章介 特別対談を収録!

    平成最大の人気シリーズ「居眠り磐音」〈決定版〉。

    第3巻「花芒ノ海」は、安永二年、深川の夏祭りをめぐって、地元の親分の間で起こった諍いから始まります。

    浪人暮らしを続ける坂崎磐音は権造親分への借りを返すために一働きすることに。
    そして、国許の豊後関前藩では、磐音と幼

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    2023年05月17日