佐伯泰英のレビュー一覧

  • 荒ぶるや 空也十番勝負(九)

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    十番勝負の内九番目。
    京都祇園で武蔵坊弁慶役を探す年寄に捕まり、義経と弁慶の下りを3日も演じるという変わった展開。江戸の両親、関係者も首を捻る程の内容。その上に「かっぽれ踊り」まで披露する。
    今回の刺客は前に戻って薩摩との闘い。襲ってきた薩摩の集団の弱い事。九番目となる最強の刺客は薩摩剣法では無く変則タイプ。
    次回最後の相手は5作前ぐらいから出てきて悪さをしている相手。霧子や眉姫との再会も控え、次回に期待する。

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    2023年01月04日
  • 御留山 新・酔いどれ小籐次(二十五)

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    2013年にNHKで放送された竹中直人主演のドラマを見て読み始めたシリーズ。それ以前に発刊されていた19巻+スピンオフ1巻からこの新シリーズ25巻の最終巻。合計45巻をほぼ10年掛けて読み終わった。最初の巻の発行は2004年なので、約18年半続いたシリーズ。佐伯さん、お疲れ様でした。最終巻は案外淡々と進んだ感じ。まあ、終わりに相応しいかな?

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    2022年12月19日
  • 一人二役(いちにんふたやく)~吉原裏同心(38)~

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    吉原会所に新しい頭取が就任。

    遊廓吉原の大改革がスタートするも、早くも暗雲が!?

    【内容紹介】

    長く廓の用心棒であった神守幹次郎が吉原を率いる八代目頭取四郎兵衛に就任、御免色里の大改革が始まった。
    会所を救う驚くべき「金策」に始まり、大胆な改革を行う新頭取への嫌がらせや邪魔が続く中、切見世を何軒も手中に収めた主夫妻が無残にも殺される。
    背後に控える悪党の狙いとは。
    新体制で一人二役を務める大忙しの幹次郎は、荒波を乗り越えられるか?

    令和4年11月29日~12月2日

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    2022年12月02日
  • 名乗らじ 空也十番勝負(八)

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    そろそろ空也の旅も終わりが見えてきました。

    行く先々でその場その場の因縁などがあり、敵が増えているような……。

    佐伯彦次郎がどうなっていくか気になります。

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    2022年11月29日
  • 御鑓拝借 酔いどれ小籐次(一)決定版

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    藩主の恥辱晴らさんがため小藤次が孤軍奮闘。
    藩主を陵辱した四藩の体面を潰さんと各藩の鑓を奪い江戸面に晒すために大名行列を襲う。

    しかし藩主を思えばこそのこの仕置きがなった時、四藩のみならず自分の旧藩も幕府によって改易されてしまうかもしれない。
    現代社会でも似たようなことがありそう。
    義に感じて正義の刃を振り下ろせば溜飲下がるもその後始末の大変なことが。

    本作のように復讐の思いをほぼ遂げた上でその後の患いがないように「関係各位」が大人の判断で事をおさめる事ができるのが最高ですね。

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    2022年11月01日
  • 御留山 新・酔いどれ小籐次(二十五)

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    2004年2月、酔いどれ小籐次シリーズが始まり44巻をもって完結
    酔いどれ・赤目小籐次の旧主豊後森藩主の久留島通嘉がこぼした・・・一国の主なれば居城が欲しいのう、の一言で物語は始まる
    登城時に大名四家の「城なし大名」との蔑みに森藩下屋敷厩番にすぎぬ赤目小籐次の意趣返し「大名四家の行列から御鑓先を斬った=御鑓拝借」がラストは城持ちを夢見た藩主の心の隙に付け込んだ国家老の策謀で、森藩はお上に隠れて居城道楽、お取り潰しの危機にあった

    小籐次がおりょうや新たな娘薫子なる家族と共に次世代の駿太郎に希望を持たせた終わり方になりました
    この物語は酔いどれ小藤次のビッグネームが膨れ上がり、事件は何もしなくて

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    2022年10月31日
  • 浮世小路の姉妹

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    凞代勝覧絵巻をもとにオムニバス形式の小説第3作目とのこと。何となくのんびりとした江戸の暮らしや花形江戸火消しなど語られている。そんななか、火事で大店が消失し店主夫妻が亡くなるという事件がおきて新米火消し昇吉が火事の真相を探っていく。いろんな人に出会ううちだんだん明らかになる事件の真相。「陰御用」て。だんだん目が離せなくなっていきました。読後感も良かったです。凞代勝覧絵巻、見てみたいなー。

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    2022年10月31日
  • 御留山 新・酔いどれ小籐次(二十五)

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    最終話に相応しく読み応えがあり。来島村上海賊が陸に上がって海を捨て、字を替えての久留島家。厩番赤目小藤次の出自が剣技からしてその来島村上海賊に関わりあるだろう話は興味深く、もう少しエピソードが欲しかったなあ
    今回は思わず地図を開きました。時代劇の本には地図も付けて欲しい。などと思っていたら、あとがきがまさかの現代の角埋山訪問レポートでした

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    2022年10月16日
  • 一人二役(いちにんふたやく)~吉原裏同心(38)~

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    タイトル通り裏同心と頭取の二役を行ったり来たりするのだが、本人も周囲も混乱するように、読んでいるコチラも混乱してしまう。今の言動はどっちだろうと思わせる場面が多い。
    頭取就任で困ったのが金策。これもウルトラCで驚く金額を手に入れてしまう。徐々に吉原の改革が進んでくるが、手に入れた莫大なお金で設備にも手を入れ始めた。こうなると現れるのが強敵だが、今作ではちょっとだけ姿が見えてくる。次作は3月との事。待ち遠しい。

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    2022年10月14日
  • 風に訊け 空也十番勝負(七)

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    舞台は長崎から萩藩へ。

    相変わらず、争いに巻き込まれていくのですが、今回は同じ歳ぐらいの仲間もでき、楽しそうな空也でした。

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    2022年10月10日
  • 狂う潮 新・酔いどれ小籐次(二十三)

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    小藤次最後の旅4部作の2巻目。三河を出た小藤次と駿太郎は、京から淀川を下り、大坂から瀬戸内航路に進むが、今回は人にと云うより台風に続けさまに襲われる。天相手にもこの親子はすごい!

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    2022年09月23日
  • 異館 決定版~吉原裏同心(11)~

    購入済み

    毎月楽しみにしています

    吉原裏同心シリーズは、文庫本も持ってすのでストーリ―そのものは知っています。決定版が出ると聞いたので毎月電子書籍で購入することにしました。酔いどれ小籐次シリーズが完結してしまったので、書下ろしシリーズは吉原裏同心と空也十番勝負のみと思います。これからも佐伯先生の新刊や決定版を楽しみにしています。PCやスマホで読むことが出来るのは、書籍と違った便利さがあると思います。

    #カッコいい #ドキドキハラハラ

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    2022年09月23日
  • 独り立ち~吉原裏同心(37)~

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    シリーズ通算37巻目。これで終わり(?)って思ったけど、もうすぐ次巻が出るのね。ただ、かなり煮詰まって来たのでそんなに先は長くないような気がする。しかし、裏同心と会所頭取の一人二役はかなり大変そうで、続けるのは難しいよなあ。でも、なかなかそれぞれ任せられる人もいない・・・

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    2022年09月16日
  • 名乗らじ 空也十番勝負(八)

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    ネタバレ

    終盤の八番勝負の割には地味な戦いでした。武者修行の最後を思い出の地でと云うのは、年長者にはよくわかります。逆に空也の若さでここまで来ると、この後の人生を心配してしまいます。

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    2022年09月12日
  • 浮世小路の姉妹

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    【内容紹介】
    町火消い組の鳶見習の昇吉は、老舗料理茶屋加賀屋うきよしょうじの姉妹、お佳代とお澄を知る。
    半年前の火事で両親と店を失った姉妹は、未だ火付けの下手人に狙われているらしい。
    い組の若頭吉五郎の命で下手人を探ることになった昇吉。
    探索の過程で、昇吉はお澄に関するある真実を知ることになる――。
    大江戸日本橋を舞台にした若者たちの、初々しく力強い成長の物語。

    令和4年9月5日~10日

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    2022年09月10日
  • 名乗らじ 空也十番勝負(八)

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    このシリーズも残すところわずか。
    空也は、武者修行を生まれた彼の地で終えようと決意。

    今回は、居眠り磐音シリーズ当初のエピソードもふんだんに含まれて、ある意味居眠り磐音とこの10番勝負が一緒に一つの家族の風景に仕上がっている。

    空也の心の成長も描かれていて、素晴らしい一冊でした。

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    2022年09月09日
  • 名乗らじ 空也十番勝負(八)

    購入済み

    段々と

    空也十番勝負も、ついに八番勝負まで進みました。おそらく十番勝負は佐伯彦次郎と雌雄を決することになるのではないかと勝手に推測していますが、今のところストーリーの展開がわかりません。
    どちらにしても、後二番勝負で完結するのでしょう。酔いどれ小籐次も完結しましたので、寂しくなるなと感じています。
    佐伯先生のお年を考えると、新しい長編を執筆される可能性は低いのかと思いますが、これからも頑張っていただきたいと思います。

    #エモい #カッコいい

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    2022年09月08日
  • 新酒番船(しんしゅばんふね)

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     文庫書下ろしという時代劇。娯楽小説だ。
     新酒を西宮から江戸に運ぶ船のレースを行い、一位の船が販売特権を得るという設定である。本当にそのようなことがあったのかは調べていないが、危険を冒して商業上の権利を競うという考え方は現代に通じる。
     主人公は杜氏の次男であり、将来は長男の補佐として生きる運命を持っていた。さらに内心深く想う幼馴染の少女が兄のもとに嫁ぐという事態となり、人生のあり方を考えるようになっていく。そして新酒を運ぶ船に密航する。
     この主人公は身体能力が極めて高く、家族の秩序に従順であり、航海への適応力も極めて高い。この小説の魅力であり、また欠点でもあると思われるのはこの主人公の万

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    2022年08月14日
  • 御留山 新・酔いどれ小籐次(二十五)

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    新・酔いどれ小藤次シリーズ最終巻、完結。

    あの『御槍拝借』の事件の元となった控えの間の騒動。
    森藩、藩主の城を持ちたいと言う願望は潰えルコとなく、今の今まで続いていたのだった。

    藩領を海から山へと配置換えがあった当時からお留山と呼ばれ、維持管理だけが許されていた場所に、藩主廃止を積み上げ城の基盤を作っていた。
    その出費を贖おうと、国家老は御法度の密輸入をしてた大な財産を作り、もはや藩の中で、どちらが藩主だかわからない横暴を重ねていた。

    その改革。そして藩主を説き伏せ城を断念させる。


    最後の大きなご奉公を成し遂げ、江戸に戻り新兵衛の弔いをする大円団。

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    2022年08月13日
  • 異変ありや 空也十番勝負(六)

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    「空也十番勝負」の6巻は、五番勝負での中断後、3年ぶりの新作です。

     薩摩示現流の武芸者酒匂太郎兵衛との勝負で、空也は瀕死の重傷を負い、意識を失ってしまいました。そんな空也の世話を懸命に続ける長崎会所の高木麻衣のもとに、高麗人の剣術家李遜督が訪ねてきます。二日間空也と二人だけにしてほしいと言われ、不安を抱きつつも受け入れた麻衣。いったい部屋で何が行われるのか。

     いやはやこれは、シリーズ再開一発目にふさわしい、驚きの展開。空也のセリフを借りれば、「なんとなんと」ですよ。後半は、まるで映画を見ているようでした。いろいろと語りたい感想はあるのですが、グッとこらえて書かずにおきます。

    「終章」

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    2022年07月11日