佐伯泰英のレビュー一覧

  • 独り立ち~吉原裏同心(37)~

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    京都から戻り晴れて吉原会所八代目頭取に就任した幹次郎は休む間もなく廓内の改革に着手し始めるものの、同時にまた物騒な事態に巻き込まれます。
    筆頭の松平定信だけでなく2人の老中と手を組んでの解決により佐伯作品の後半に多く見られるようにスケールが大きな展開になるのかと思いきや、定信失脚により元の通りあくまで吉原内の活躍に戻るのだろうか。

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    2026年05月24日
  • あだ討ち 柳橋の桜(二)

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    シリーズ第二弾入り、大商人による後見や実直な主人公の名が世間に知られてゆくのを読売屋が貢献するなど、佐伯作品の定番パターンが幾つも登場して安心して読み進められます。
    まさか広吉さんがこの段階で殺されるとは想定外でしたが、主人公が悲しい目に遭いながらも周囲の人たちから温かくサポートされる流れなので、非常だけれど作品としては必要なのでしょう。
    最初と最後に登場した2枚の絵はどのような意味を持つのだろうか?

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    2026年03月14日
  • めじろ鳴く

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    佐伯先生初の短編集とのことで期待しながら読みはじめる。作風はほぼいつもどおりと感じたが、表題作はじめ、なかなか切れのある作品が楽しめました。

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    2026年03月07日
  • 猪牙の娘 柳橋の桜(一)

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    2023年に上梓された新しいシリーズで、佐伯氏にしては珍しく女性が主役です。
    棒術と竿捌きによる桜の活躍は読んでいて楽しくなり、昨日は思わず柳橋まで散歩に行きました。

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    2026年02月24日
  • 八丁越 新・酔いどれ小籐次(二十四)

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    赤目小籐次最後の活躍はかつて仕えていた豊後森藩の内紛ほ解決です。
    シリーズとしての意味合いからは締めにふさわしいのですが、ここまで読んだ段階では国家老一派があまりに物知らずの井の中の蛙なのでイマイチ緊張感に欠けます。
    新兵衛さんもついに身罷りました。ボケてからの妙な存在感が良いアクセントになっていましたが、まあ潮時でしようね。

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    2026年01月30日
  • 狂う潮 新・酔いどれ小籐次(二十三)

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    旧主の依頼で初めて国許である豊後へ旅立つ赤目父子。途中で三島に立寄り相変わらずの薫子姫の父のが起こしたトラブルを解決する手助けをしたり、来島水軍流の原点を尋ねたりしつつ、恐らく次巻では森藩の国家老一派を粛正して最後の奉公を終えるだろう。いよいよシリーズ完結に向けていろんなけじめをつけている印象で、面白いけれと寂しくもある。

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    2026年01月18日
  • 光る海 新・酔いどれ小籐次(二十二)

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    薫子姫はゆくゆく子次郎と一緒になる奇跡が起きるかもと少し期待していましたが、もしかしたら三枝のお殿様と結ばれるかもしれませんね。
    何はともあれ、どうしようもない父親の懸念が消えたことはめでたいです。

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    2026年01月15日
  • 陽炎ノ辻 居眠り磐音(一)決定版

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    想像以上に面白い時代小説だった
    普段は穏やか、だけど頭が切れて凄まじい剣術の腕前
    まさにエンタメ小説のヒーローに出会えた

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    2026年01月12日
  • 一文字助真

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    佐伯さんの新作。助真という刀の名前から交代寄合の座光寺のシリーズかと思ってしまった。
    ページ数が多いが、字が大きく、改行も多いのであっという間に読み終えた。
    小次郎は九州の小大名家で剣道場の跡取りながら、師匠の叔父が斬り殺されたことで、武者修業で江戸へ。いずれは戻る予定で、妹のような少女と将来の話までしている。
    道中で知り合った少女・薫子の護衛を兼ねて江戸へ向かう。次々と襲い来る薫子の敵と新たな自分の敵。泥棒退治から、胡散臭い知り合いまでできて、久しぶりに展開の広がりと速さを感じた。江戸に長逗留し薫子との関係も深まって行くが、田舎に戻って道場主になる夢と残してきた妹分のことをどうするのか気になってしまう。

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    2026年01月11日
  • 雪見酒 新・酔いどれ小籐次(二十一)

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    本書において数度の修羅場を切り抜けた駿太郎君が晴れて元服し、もはや父 小籐次と並び立つような立派な若武者になりました。
    ということで、このシリーズも終わりが近いことを実感します。
    それにしても久慈屋の奉公人は皆気が効く人ばかりで、さりげない気遣いが自然にできて素晴らしい。

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    2026年01月03日
  • 三つ巴 新・酔いどれ小籐次(二十)

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    今や完全にレギュラーの座を射止めた鼠小僧。
    まさか偽者が火付盗賊改役とは、鬼平犯科帳とのギャップが大き過ぎる。
    二代目研ぎ舟の予想外の大きさに、これまで小舟で軽快に移動していた堀割りのイメージが変わりました。

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    2025年12月29日
  • 鼠異聞 下 新・酔いどれ小籐次(十八)

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    どこに行ってもトラブルに巻き込まれる赤目一家ですが、今回は周囲の人たちに助けられた部分も多くありました。
    見習い与力も町奉行の子供たちも、個人差はあるもののそれぞれの現状に合わせた成長が見られて好ましいです。
    結局子次郎は鼠小僧がモチーフになっているのか?その辺りはまだ謎のままです。

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    2025年12月11日
  • 鼠異聞 上 新・酔いどれ小籐次(十七)

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    将来の展望がないくせに役人の子ゆえか、考え方がとにかく甘い桃井道場の年少組が、少しずつ成長の兆しを見せ始める様子が微笑ましい。
    駿太郎はちょっと立派過ぎるけど。
    最初は小籐次に害をなす盗賊かと思っていた謎の男・子次郎が味方のような振る舞いをしているのが謎です。次巻でどうなることやら。

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    2025年12月07日
  • 酒合戦 新・酔いどれ小籐次(十六)

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    おりょうさんの鼠草子が完成し、大奥の花見で披露も終わり、どんどん絵心が増している様子が微笑ましい。
    駿太郎も順調に成長しており、まさに赤目家の絶頂期といった感じです。後は緩やかに老いを受け入れながら代替わりへと向かうのか。

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    2025年11月23日
  • 風に訊け 空也十番勝負(七)

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    修行先で計らずもトラブルに巻き込まれてきた空也が、今回は自ら萩藩の内紛に介入する。
    いきなり藩主に意見具申するとは、空也も坂崎磐音の名前を利用するようになった感じがしてやや意外だった。
    だけど、これもまた成長の証と捉えると、確かに武者修行の終わりが近づいてきた感じがします。
    それにしても思わせぶりなだけで終わった佐伯彦次郎がこの先敵対するのか仲間になるのかはっきりせず、なんとも不気味な存在です。

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    2025年11月20日
  • 鑓騒ぎ 新・酔いどれ小籐次(十五)

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    シリーズも円熟期を迎えてどんどんいい話が多くなってきた。
    将軍がお忍びで一介の研ぎ師の家を訪問するなんてあり得ないけれど、普段の生活が不自由極まりないだけに、伸び伸び過ごしている様子が微笑ましいし同情する。

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    2025年11月08日
  • 旅仕舞 新・酔いどれ小籐次(十四)

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    二巻連続して心温まる良い話でした。
    途中でおかしな盗賊の捕物がありましたが、老中青山家と赤目一家の交流は実際にこんなことはまず起こらないとわかっていても、読んでいてホッコリします。
    新兵衛さんの絶妙なボケも健在で、最初は心配しましたがこのキャラクターがいつの間にかシリーズに欠かせないものになっています。

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    2025年10月30日
  • 椿落つ 新・酔いどれ小籐次(十一)

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    成長著しい駿太郎はほぼ主役級の活躍ができるようになってきた。剣の腕のみならず、人柄も砥ぎの腕も。
    伊勢参りで活躍した三吉がレギュラーになりそうな予感があり、この先駿太郎の友達として存在感を増すのかな?

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    2025年10月12日
  • 異変ありや 空也十番勝負(六)

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    二度目の瀕死状態に陥ったけれど、上海からイギリス人外科医を呼び寄せるという荒技と、かつて高麗の剣を習った恩人によって辛くも復活した空也。
    今回の武者修行はなんと上海に行って、誘拐された東インド会社の高官の娘を奪還するという、もはや何でもありの展開ですが、かの名シリーズの続編だから許せます。
    あの松平辰平がこんなに立派な人物になっていたとは!

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    2025年10月02日
  • げんげ 新・酔いどれ小籐次(十)

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    まさかの小籐次死亡疑惑が大きなテーマでしたが、簡単に裏を想像できるように描かれていたので、作中の皆さんとは違っていつ、どこで登場するのかを期待しながら読みました。
    だけど元与力と同心に対する北町の対応が終始一貫して甘くないか?

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    2025年10月02日