沢村鐵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ沢村鐵の初読み。
普通の(?)警察小説を想像して読み始めたところ、以外と規模の大きなエンタテイメント作品だった。
シリーズものの第1作目というよりは、連載第1回という感じ。謎を残しつつ……というか、謎を広げて“次回に続く”といった赴き。連続ドラマか前中後編ものの映画にしたら、人気が出そう。
キャラが立ちまくりのちょっと変わった大学の先生が、レギュラー化してくる予感(笑)。
タイトルに名を打たれたヒロインが、実は今作では何一つ活躍していないという…(笑)。
シリーズの今後の行方全体への期待を込めて、
★4つ、8ポイント。
2015.05.18.図。
※かなり壮大な風呂敷が広げられたよ -
Posted by ブクログ
大学構内で起こった教授の爆殺事件。
捜査が進むうちに世界的なハッカーでサイバーテロリストである"C"や中国の工作員が絡んできて、事態は現場の刑事たちの想像もしなかった様相を呈してきます。
本作では事件は解決せず、続編に続いていきますが、ヒロインの一柳美結はじめとする墨田署刑事課の面々、美結の同期で警視庁捜査一課の吉岡雄馬、その兄の公安部課長の龍太、美結の元上司で警察庁情報通信局の水無瀬、"C"に脅迫!?される大学講師の佐々木と彼の研究室の留学生たちなど、ひととおりの登場人物が顔を揃え、多くの謎が提示されて、さあ次はどうなるのかという期待がもてました。 -
Posted by ブクログ
国会議事堂を占拠したテロリストが、その様子を生配信しながら、与党の政治家を弾劾します。汚職や不祥事を繰り返してもなお権力の座にしがみつき、誠意の見られない答弁に終始する悪徳政治家に、ウソ発見器を突きつけて尋問する「国民裁判」を開廷。そしてその判決は国民がWEB投票で選ぶという劇場型テロです。
登場する汚職政治家たちは、実際に起こった事件に関与した実在の政治家を髣髴とさせます。「あんなヤツ、死んだほうがましだ!」「地獄に堕ちろ」という国民の怨嗟の声を痛快に再現している反面、テロの首謀者である「コッカイくん」は国民にも容赦しません。このような政治家がのさばる社会を作り上げてしまった原因は国民の無