あらすじ
首相による非常事態宣言発令により、警察上層部から指揮権を剥奪した「クラン」。捜査一課の晴山警部補たちは、身命を賭して全ての黒幕「神」への手がかりを掴む。しかしその最中、命を狙われているはずの足ヶ瀬巡査が忽然と姿を消してしまう。予測不能の裏切り、暗殺者との決戦。刑事たちは「神」を捕らえることができるのか――。かつてないクライマックス、警察小説の歴史が変わる。書き下ろしシリーズ堂々完結。
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Posted by ブクログ
ふだん警察小説など読まない私がこのシリーズを手に取ったのは友人が面白いと薦めてくれたからだが、見事にはまった。
文章にリズムがあり、キャラクターの書き分けが的確にできていることから、相当に力のある書き手だという印象を受ける。岩沢、上郷、区界の描出が特に際立っている。
これほど登場人物が多く複数のストーリーが同時並行するのに、混乱することはなかった。ちょうど完結のタイミングで、ラストまで一気読みできたのも良かったのだろうが。
ありがちな娯楽小説になっていないことが何より好感が持てる。ただの売れ線狙いではこんな構成や終わり方を選ばないだろう。警察の闇にとどまらず、もっと大きな闇を捕らえようとしており、深いテーマ性を感じる。
実に興味深い作家に出会えた。近刊は全く別のジャンルらしいし、今後は警察小説以外のものを読んでみたい。
Posted by ブクログ
「クランI」から約2年半、ついに大団円。私も直助ロス…
リアルな部分と、ありえない大胆な設定とが入り混じった警察小説で、楽しませていただきました。随分と引っ張ったのにスパッとは終わらないのですね。
Posted by ブクログ
全6巻あり、楽しく読みました
警察という組織の裏金問題から国家を支配するかのような「神」の行方を追い、組織閥と対峙する「クラン」
さまざまな闘い、裏切り、、と思わせられてからの、実は味方だった、、、また、その逆の展開もあり、、、
「神」の正体は明かせられないまま、謎のまま
いいこと、悪いこと、悲しいこともたくさんあったし、これからも何があるかわからないが、「クラン」の役割も一旦落ち着き、穏やかな日常が戻ってきています
のような読後感でした
Posted by ブクログ
シリーズ第6弾。最終話。
警察の黒幕である「神」へと近づくが、クランのメンバーはますます危険に晒される。
様々な顔を持つ人々、一体何が本当で何が嘘なのかもわからなくなる。
いよいよ闇の頂点に近づくが、真実には近づけるのか…
長い戦いの先にあったのは…
正直、モヤモヤが残る…
2025.5.18
Posted by ブクログ
テンポよく話が進みシリーズを追うごとにスケールを上げてきたがラストは霧の中のようなあやふやさ。
神の正体が誰だったのか直助は何者だったのか、反物質なんて単語も出てきてけむに巻かれた感が大きい。
神の正体がクランメンバーの誰かなら目的は警察閥への挑戦と目的を同じにしていたのなら、なぜ事件を起こし続けたのか。
とりあえず勝利をおさめたが、正体が謎のままなのはまだいいとして、目的や行動がいまひとつすっきりしないのが残念。
Posted by ブクログ
09月-02。3.0点。
クラン最終巻。「神」を追い詰めたクランの面々、正体は。。
不完全燃焼。ま、スピード感あり、攻守逆転有りとあっという間に読めるが、予想通りの混沌結末だった。
Posted by ブクログ
首相の非常事態宣言により警察上層部から指揮権を奪ったクラン。晴山警部補たちは身命を賭して黒幕「神」への足がかりを掴む。しかしその最中、「神」から命を狙われているはずの足ヶ瀬巡査が忽然と姿を消す。予測不能の裏切り、暗殺者との死闘。刑事たちは巨悪との最終決戦へ挑む。
Posted by ブクログ
結局、謎のままだったな~。残念なような、謎のままでよかったような…でも、消化不良です。唯一よかったのは区界さんが生きてたことかな。晴山さんの存在も最後まで謎でした(笑)いいとこなし(笑)
Posted by ブクログ
最終巻ということで、全面解決を期待したが、何やら消化不良の感は否めない。
次々と起こる異様な事件、所轄から警察庁果てはFBIへと広がる登場人物と、読み手を引っ張てはきたが。
神とは、結局誰あるいは何だったのだろう。
また、一話完結のシリーズものなら、刊行の間が空いてもそれほどでもないが、このように連続するシリーズものは、間が空くと興味が削がれてしまう。やはり、こういうシリーズものは、刊行の都度読むのではなく、完結後まとめて読む方が楽しめるかも。
Posted by ブクログ
シリーズ最終巻。
前作までで「神」の存在に迫りつつも、多くのメンバーを失ってしまったクランのメンバー。
ラストで上郷の逆襲が始まったところで終わり、最終巻ではいよいよ「神」を始めとする「裏理事官」などの黒幕を追い詰めていく。
しかし、ここまで来ても、誰が味方で、誰が敵なのか、全く分からない展開で、6作目までで大分登場人物も増え、正直内容に付いていけない状況に…
落としどころも、こんなものか…と少し納得いかない部分もあり、最終巻まで読んで思ったのは、「神とは一体何だったんだろう?」その一言に尽きる。
少し時間を空けて、1作目から読んでみたら、また違う感想が出て来るかもしれない。
ただ新しい形の警察小説だったのは確かなので、もっといろいろな人に読んでもらいたい。