沢村鐵のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
嵌りに嵌った「クラン」作者の中公文庫の新シリーズ。
もう作者の名前だけで、内容も確認せず、即買いしたが、あらすじを読んで、愕然。
舞台は21世紀末、全世界の軍隊は国家と切り離され、戦争は激減、「世界連邦」が発足し、理想社会が実現した…
うーん、何とも苦手な近未来のSFもどきかと、読む気が失せたが、一旦読み出すと、これがなかなか面白い。
「シールド」と言う強力な防御装置を持つ刑事・吉岡を中心に、「戦争がなくなった」と言う表面的な裏で暗躍するテロリスト達と対峙する「警視庁」の面々たちの活躍が描かれる。
最初は登場人物が多すぎて、ちょっとついていけない部分もあるが、1作目のラストでは、その多すぎる登 -
Posted by ブクログ
4篇
「星の傷痕」(麻見和史) アスタリスクの形の傷が作られた遺体。犯人と形の謎は?
「道案内 警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿」(沢村鐵) 新人の女性刑事、”黄昏派出所”に助けられる。
「読心刑事・神尾瑠美」(藤崎翔) R県警には心が読める女性刑事がいて…。
「ファーストレディの黒子」(吉川英梨) ハラマキの広田、十三階の古池が首相夫人腹上死事件をどう解決するか。
個性的な物語を集めたなあといった感じ。道案内でファンタジーに入り、読心刑事で笑いに入る。そして最後は吉川流、広田と古池がビシッとしめた。他はわかりませんが、「ファーストレディ〜」は二人が出てくるシリーズ物にかかる内容もあるよう -
Posted by ブクログ
警察小説で、主人公がうら若い女性らしい。すこしこういう世界から離れていたので読んでみた。
初めての作家を知るのも楽しみだし、目撃者が相貌失認という設定も、ストーリー展開が面白そうだ。
新設の大学は単科ではあるが自由な気風で、留学生も受け入れている。だが評判のよくない教授が、爆弾を送りつけられて死んだ。
犯人と接触し、教授の研究室のドアの前にいた留学生担当の教授は、そこで犯人と接触していたが、彼は相貌失認という脳障害があった。
墨田所管内の事件なので強行班係一柳美結巡査が相棒と調べに行く。
留学生からの聴取も目撃者の佐々木教授からも、核心に触れる手がかりが得られなかった。
そして第二の爆