【感想・ネタバレ】世界警察1 叛逆のカージナルレッドのレビュー

あらすじ

警察小説史上最大スケール、圧巻の新シリーズ、始動。

21世紀末。全ての国家の軍隊は解体。国連は「世界連邦」として機能し、平等で民主的な理想社会が実現した……はずだった。一方でテロリストたちも過激化。警視庁の刑事・吉岡冬馬は日本を拠点とする地下組織「イザナギ」メンバーの変死体を発見する。これが日本を襲う、壮大なテロ計画の入り口であった――。

徹底した非武装・非暴力で犯人を投降させることから、「説教師」の異名を持つ冬馬。最先端の兵器を保持するテロリストに、彼はどう立ち向かうのか?

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Posted by ブクログ

嵌りに嵌った「クラン」作者の中公文庫の新シリーズ。
もう作者の名前だけで、内容も確認せず、即買いしたが、あらすじを読んで、愕然。
舞台は21世紀末、全世界の軍隊は国家と切り離され、戦争は激減、「世界連邦」が発足し、理想社会が実現した…
うーん、何とも苦手な近未来のSFもどきかと、読む気が失せたが、一旦読み出すと、これがなかなか面白い。
「シールド」と言う強力な防御装置を持つ刑事・吉岡を中心に、「戦争がなくなった」と言う表面的な裏で暗躍するテロリスト達と対峙する「警視庁」の面々たちの活躍が描かれる。
最初は登場人物が多すぎて、ちょっとついていけない部分もあるが、1作目のラストでは、その多すぎる登場人物もちゃんと役割を果たし、納得。
この作者さんは小さな事件から有始まり、巻が進むごとに巨大な敵の存在が明らかになっていくのが定番だが、今作はすでに初巻でなかなかの強敵と対峙。
新国会議事堂、新首相官邸をテロリストが占拠する展開だが、ほとんど首相が出て来ないのが、一番の違和感。
いつものパターンだと4巻ぐらいまでは続くはずなので、今後どのような展開になるのか、読み終えてみたら、とても楽しみになってきた。

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2021年04月29日

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