あらすじ
北の小さな田舎町。中学校の生徒会長・一村が遺体で見つかった。警察の捜査が難航する中、同級生の徹也は友人の古館の様子がおかしいことに気づく。やがて異常な事件が続発。徹也と仲間たちは隠された真実を探す。喪失と絶望、疑心と対立、目眩と希望――。激しい雨に降られた十五歳の夏。少年少女はただ一度の季節を走り抜ける。
重松清氏、松浦理英子氏、栗澤順一氏(さわや書店)の各氏大絶賛!
累計18万部突破の「クラン」シリーズ著者が放つ傑作青春ミステリー。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ミステリだけど、青春物語…という、裏表紙のあらすじ文やや巻末解説者の言葉に納得。
終始雨に包まれたような、薄暗い世界観の中で紡がれる物語。あいだあいだに挟まれる、仲間たちとの交流に心を洗われつつ、きっと重く哀しく切ないものになるのだろうとしか思えないラストシーンへ向かっていく…。そんな読書時間を過ごした。
ミステリらしくちょっと驚くような謎の開示となる展開も見せつつ、やはり上記にも記したように、少年たちの成長の物語でも、確かにある。
★4つ、8ポイント。
2018.12.13.新。
※自分の読解力の無さが悔やまれるのみなのだが…終盤での路子の台詞、埠頭での対決シーンの終わり、藤原が驚愕の目で路子を見つめていた意味・・・・が、どうしても分からない。
↑だれか・・・・解説してください。
※娘の仲間だからと、いち中学生に捜査情報を教えたり、証拠品捜索の場に立ち合わせたりってのは・・・・ね・・・・。まあ、作者のデビュー作であるらしいので(文庫化にあたり書き直した、という記述もなかったし)、仕方ないのかな。
※ヒロイン路子よりも、由香のほうがよっぽど魅力的だったけどな・・・・・・。
Posted by ブクログ
人望のある仲間と嫌われ者の教師の死体が見つかるというセンセーショナルな物語のスタート。
恋愛絡みの嫉妬やらなんやらが織り混ざる上にどうやら何かをかくしている生徒会長。
登場人物の男子の半数くらいが好きになっている生徒会のマドンナ。この人も何かを隠している。
誰が2人を殺したのか、生徒会の2人は何を隠しているのか。
友人を失った悲しみと切ない恋心に苦しみながら真相を追う主人公の前にまた事件が重なる。
事件の背景は驚くようなものであったものの、恋愛方面はよくわからないまま終わった感じが…
Posted by ブクログ
場面をしっかり頭の中でイメージでき、読みやすいと感じました。最後の雨のシーンは鮮明で、迫力が伝わりました。読み進めていきながら、私が中学生だった時のころを思い出し、少し懐かしさを感じました。