ラフカディオ・ハーンのレビュー一覧

  • 新編 日本の面影

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    1890年にアメリカから来日したラフカディオ・ハーン(後に帰化して小泉八雲)が日本各地(主に山陰)を遊行した記録をまとめた本。

    ハーンは本書の中で日本、日本人について絶賛している。日本の美しい風景、ありのままの情景、日本人の伝統的徳目、慎ましい態度、愛嬌、信仰、迷信にいたるまであらゆるものを褒め尽くす。
    それらの動機にはハーンの西洋的価値観、特に一神教への反発やハーン自身の個人的原体験があると言われており、あまり冷静かつ客観的なものだとは言えない。ただそれでも、明治中期のありのままの日本を描いた資料として有用である。

    そうした文化資料的側面は一度置いても、単純に旅行記として面白い。ハーンの

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    2023年07月14日
  • 怪談 不思議なことの物語と研究

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    19世紀の日本を訪れ、日本研究に生涯を捧げた英国人、ラフカディオ・ハーンが蒐集した日本に伝わる怪談・奇談を集めたもの。

    子どもの頃に一度は名前が聞いたことのある妖怪にまつわる怪談話の原典が多く入っており、現代の日本人から見ても新鮮。

    今の怪談話や怖い話とは違い、古典的な怪談話は善因善果、悪因悪果といった教育的な内容や美しさを残して終わるような読むものに余韻を残す内容が多いのがいいなと思った。

    中には意外にもコミカルなものもあったりして面白い。

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    2023年06月25日
  • 怪談 不思議なことの物語と研究

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    ラスカディオ・ハーン(小泉八雲)の怪談集ですね。
    ハーンは日本に来る前のアメリカ時代から怪談に並々ならぬ関心を寄せていたそうです。
    この作品集は翻訳で、訳者の解説で恒文社版『全訳小泉八雲作品集』におさめたものを、同社の許可をえたうえ、二三の誤植を訂正したものだそうです。
    ハーンの怪談研究は、ハーンと言えば怪談と言われる位にハーンの著作の中でも検挙に暇が無いくらいですね。
    夏と言えば、踊りを主体にした祭り、花火、怪談話ですからハーンに導かれて日本の怪談を読みませう。

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    2022年08月06日
  • 新編 日本の面影 II

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    前作『新編 日本の面影』に収録されなかった10編のエッセイと、奥様である小泉節子氏が八雲との思い出を語る『思い出の記』を収録。

    八雲のエッセイはもちろん、『思い出の記』を是非読みたかったので手頃な文庫に纏まっているのはありがたい。
    俗に言うヘルン語でやり取りする夫妻の会話は、文章だけでも微笑ましく、二人の絆を感じる。

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    2022年07月16日
  • 怪談 不思議なことの物語と研究

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    どれも背筋がゾクっと凍るような怪談で暑くなるこれからの季節におすすめです。全て短編なので隙間時間にサクサク読めます。個人的には雪女、むなじ、青柳物語が楽しく読めました。

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    2021年06月22日
  • 新編 日本の面影

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    ネタバレ

    目次
    ・はじめに
    ・東洋の第一日目
    ・盆踊り
    ・神々の国の首都
    ・杵築――日本最古の神社
    ・子供たちの死霊の岩屋で――加賀(かか)の潜戸(くけと)
    ・日本海に沿って
    ・日本の庭にて
    ・英語教師の日記から
    ・日本人の微笑
    ・さようなら

    まずラフカディオ・ハーン(小泉八雲)に「ありがとう」と感謝を述べたい。
    当時、極東の未開国扱いだった日本の良いところをこんなに見つけてくれて、世界に発信してくれて。

    今、誰かが「神の国・ニッポン」などと言おうものなら炎上間違いないけれど、彼が日本にいた明治の後期、日本はまだ神と共に在る国だったんだなあ。
    それは、神である天皇のために死ぬなんてことでは全然なくて

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    2021年06月10日
  • 新編 日本の面影

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    小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが来日当時の日本の文化・生活をつづった随想録。文体は生真面目だけど日常的な言葉遣いで読みやすいです。
    西洋化しきっていないかつての日本を事細かに描写していて、実際に見たわけではない風景ながら郷愁を感じられます。
    ……はいいのですが、随所に挟み込まれる西洋出身の筆者による舌鋒鋭い西洋disで目を白黒させられてしまった。
    キリスト教文化に馴染めなかったという小泉八雲がこんなにも日本を愛しているのを見ると、生まれたまま漫然と日本人でいることが申し訳ないというか、自己の郷土愛というものを顧みなければならないような気分になりました…。

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    2022年11月20日
  • 新編 日本の面影

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    トリップ小説である。冷静でありながら情熱的に昔の日本の景色、風習、人柄を書き尽くしている。読むだけでその当時、おそらく明治時代、まだ江戸の匂いが色濃く残る時代へ連れていかれる。小泉八雲はもともと新聞記者だっただけあり、事実を正確に伝えようとする描写力とそこから導き出される日本という国への分析力、そして詩的な表現力が圧倒的に優れている。これを翻訳した人もいい。今を生きる日本人として、根底に根差しているものがなにか、優しくしかし鮮烈に教えてくれる素晴らしい本である。

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    2016年03月12日
  • 新編 日本の面影

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    ラフカディオハーンが書いた、日本の風景。
    19世紀後半に日本にやってきた彼は、山陰をまわり出雲国へ向かう。

    その中で当時の日本人の良さ、日本の良さをとても美しい言葉で著している。
    彼が村人などから聞いた人柱伝説や逸話などもたくさん紹介されており、いかに当時の日本がいわゆる"古き良き日本"であるかを感じる。

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    2016年02月09日
  • 新編 日本の怪談

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    子どもにも向けて書かれていると背表紙に書かれていたが、
    結構怖くて読み応えがありました。
    なんとなく知っていた怪談も、改めて読むことが出来てよかったです。
    古きよき日本の一面も分かりました。

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    2014年02月23日
  • 心 日本の内面生活の暗示と影響

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    離れて見る・外から見る方が物事の本質は分かりやすくなる、と聞くが、まさにそういった本。暗に欧州の心の在りようと比べているようで、日本人の心の在りようが分かりやすく顕れていると思う(小泉八雲はギリシャ出身)。
    また、執筆当時は明治時代。近代(戦前)の日本人の心の在りようを知るにもよい本に思う。そして、近代の日本人の心が現代にも少なからず残っていることを嬉しく思う。
    急激に変化する社会にあっても、連綿と続いてきた日本人の心の在り方は簡単には変わらないようだ。

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    2014年02月15日
  • 新編 日本の面影

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    小泉八雲が帰化前に書いた日本滞在記。別の本で引用されていたので買ってみた。日本人、日本の文化、自然、庭、樹木、花など日本の全てを美しい表現で褒めちぎっていて気持ちいい。桜の叙情的な表現は繰り返し読みました。訳者の力量も良いのだと思う。特に「日本人の微笑」と題した考察がとても奥深く的を得ている。著者が西洋にはない当たり前の出来事として書かれていることが、今の日本では当たり前ではなくなってしまっている。そこに寂しさを感じます。

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    2013年05月26日
  • 新編 日本の面影

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    当時の日本に迷いこんだ異国人、よりも日本人の気持ちで読めた。盆踊りの感覚は旅に出た時に遭遇したお祭りの感覚そのもの。のすたるじぃ、だがやはり近代が忘れた思い出。

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    2013年04月07日
  • 怪談 不思議なことの物語と研究

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    ネタバレ

    日本文化の価値観をよくぞ見出してくれました。ありがとう。
    やっぱ外人だから日本の自然観に違和感を覚えたんだろうな。

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    この本に載せられている怪談はハーンがきちんと選んでるってよくわかるね。
    怪談ってようは怖い話である。だからより怖いものを創作しようとする。そうすると、路線はグロテスクや怨念にシフトしてしまう。

    しかし、ハーンはそういう路線とはちょっと違う日本の怪談をチョイスしていると思う。
    それらは日本の自然と融合した「不思議」な話である。

    「青柳」「十六桜」「安芸之介の夢」なんか怖いというよりは、蜃気楼のような、不思議なものに出会ったというようなお話である。

    でも、そういうお話

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    2012年12月13日
  • 心 日本の内面生活の暗示と影響

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    明治の頃、実際にあったお話です。
    強盗に入り捕まった犯人が、連行中に警察官を殺して逃走した。
    やがて捕まった犯人は巡査に引き連れられて、停車場に降り立った。

    この犯人を見るべく多くの人々が駅前に集まった。
    その時突然、、巡査が「杉原おきびさん、来てますか」と怒鳴った。
    すると背中に子どもを背負った婦人がしずしずと前に出てきた。
    殺された警察官の寡婦である。

    「ぼうや、これがお前のお父さんを殺した人だよ。
    ぼうやを可愛がてくれるはずのお父さんがいないのはこの男のせいだよー」
    母の肩越しに怖そうに見つめた男の子はやがて泣きだした。

    と、いきなり、縛られたまま犯人は地面に顔をこすりつけ、
    「ご

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    2012年11月19日
  • 新編 日本の面影

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    目次:
    はじめに
    東洋の第一日目
    盆踊り
    神々の国の首都
    杵築(きづき)――日本最古の神社
    子どもたちの死霊の岩屋で――加賀(かか)の潜戸(くけど)
    日本海に沿って
    日本の庭にて
    英語教師の日記から
    日本人の微笑
    さようなら
     ラフカディオ・ハーン略年譜
     訳者あとがき

    ※ 本書は、「訳者あとがき」にあるように、「『知られぬ日本の面影』(Glimpses of Unfamiliar Japan,1894)の翻訳アンソロジー」、つまり抄訳である。「序文」を含め凡そ27篇の原書のうち、本書が訳出するのは11篇に過ぎず、それゆえの「新編」であることを注意されたい。訳者が27篇からこの11編を選んだ

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    2012年11月16日
  • 新編 日本の怪談

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    日本をここまで愛してくれてありがとう。ハーンさん。
    また日本文化の中にあるアニミズムを知ることができました。

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    2012年03月13日
  • 新編 日本の面影

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    明治時代の松江の人々の暮らしぶり、息遣いがいきいきと伝わってくる。宍道湖の色彩の移り変わり、松江の音を記した部分は、特に秀逸。

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    2012年01月09日
  • 怪談 不思議なことの物語と研究

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    そういや幼稚園児の頃「ろくろ首」になりたかった。
    記憶を忠実に言うと当時何かの絵本で見た「ろくろっくび」になりたかったのである。絡まる位伸びた首を持て余し(ここ重要)、頬を赤らめ(酒?)愉快な顔をしている姿が羨ましかったのだと思う。
    しかしここに出てくる「ろくろ首」は少し形状が違う。もげるのだ。
    もげるなんて、悲惨過ぎる。嘆いた。

    あと形あるものが「消える」ってとても美しい事だと思う。
    往々にして其々の末路の儚さが、線香花火を愛する日本人と重なり、そんな日本人の一人としてとても好きだった。

    岩波版には蝶・蚊・蟻の「虫の研究」がついていた。
    実を言うとそれの方が面白かった。

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    2011年02月23日
  • 怪談 不思議なことの物語と研究

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    かけひき。怪異を前提とした裏のかき方がおもしろい。
    安芸之助の夢。よくある胡蝶の夢パターンかと思っていたらその後の展開でやられる。ちょっとひねるだけどこうまでおもしろくなるのかとのけぞる。

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    2010年12月28日