田代三千稔の作品一覧

「田代三千稔」の「怪談・奇談」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 怪談・奇談
    値引きあり
    4.2
    1巻385円 (税込)
    その魂の底に清らかな情熱をたたえた庶民詩人は、日本の珍書奇籍をあさって、久しく塵にまみれていた陰惨な幽霊物語に新しい生命を注入した。壇ノ浦の合戦というロマンティックな歴史的悲劇を背景に、盲目の一琵琶法師のいたましいエピソードを浮き彫りにした絶品「耳なし芳一のはなし」等芸術味豊かな42編。

ユーザーレビュー

  • 怪談・奇談

    Posted by ブクログ

    若いころから何度も繰り返して読んでいます。もう何回読み返しているか、わかりませんが、読むたびに新鮮で全く飽きません。ハーンの怪談って怖いだけではないのですよね。なんというか怖い話でも作者の感じ方が優しく、何度も読み返したくなります。稲川さんの怪談にも通じるものがあるかもしれません。
    ハーンというといわゆる「怪談(kwaidan)」が有名ですが、他にも「影」「骨董」「日本雑録」など怖い話が収録されている作品がたくさんあります。この角川文庫版は、そんな作品群からたくさんの怪談が収録されています。

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    2022年09月06日
  • 怪談・奇談

    Posted by ブクログ

    読んだことないの入ってるかな~と思って借りた一冊。
    42編は有名な作品ばかりで、残念ながら未読作とは出会えませんでした。
    が、怪談と言うよりファンタジーのような、大人のメルヘン世界の感覚は何度読んでも面白く、ますます好きになりました。
    中国古典が元になっているのもあるので、久しぶりに漢文にも触れたくなりましたよー。

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    2014年11月29日
  • 怪談・奇談

    Posted by ブクログ

    日本の伝説民話を元に書かれた物語、42篇が収録されている。耳なし芳一と雪おんな以外は、初めて知る話ばかりだった。不気味さと、不思議さと、美しさ。美しさには色々あって、自然の美しさ、人情の美しさ、女性の美しさなど。日本の怪談には、美しい女性の存在がつきものなのだと改めて感じた。美人が登場する物語がとても多い。恐怖と美しさは、時に共存している。生き物や植物の不思議な話は、梨木香歩さんの「家守綺譚」の世界に通じるものがある。「安芸之助の夢」「衝立の乙女」「常識」が好き。

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    2014年01月22日
  • 怪談・奇談

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     やはり再読。
     中学生のとき課題図書で読んで以来かな。数年前に松江を旅する機会があって、たしか記念館か資料館のような所で購入。
     旅先で縁の作家さんの本を買うのが習慣になっています。。。

     やはりいい~。
     怪談であっても、とり殺されるような話であっても、恐怖よりもしっとりと、あわれというか人の業、悲しさが伝わってきます。。。
     これを外国の方が書いたのかと思うと、聞き書きではあるでしょうが、ちょっと驚きです。。。
     個人的にはおしどりの話と兄弟の布団の話、「約束」(重陽の節句までに帰ってくると言う約束)、「耳なし芳一」、などが好きです。。。 
     しかし話の種類として女の怨念というか、想い

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    2013年07月09日
  • 怪談・奇談

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小泉八雲という名前と「耳なし芳一」で知られている。原著作はKwaidanという綴り。いろいろとりどり作品がある。耳なし法市の典拠は一夕散人「臥遊奇談」第二巻「琵琶秘曲泣幽霊」との節あり。本作品後も研究が進んでいるらしい。海外から来た人の日本文化の吸収の仕方に学ぶところがあるかも。第26回名古屋de朝活読書会で取り上げられたので記録。

    1
    2013年05月29日

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