田代三千稔のレビュー一覧
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若いころから何度も繰り返して読んでいます。もう何回読み返しているか、わかりませんが、読むたびに新鮮で全く飽きません。ハーンの怪談って怖いだけではないのですよね。なんというか怖い話でも作者の感じ方が優しく、何度も読み返したくなります。稲川さんの怪談にも通じるものがあるかもしれません。
ハーンというとい...続きを読むPosted by ブクログ -
読んだことないの入ってるかな~と思って借りた一冊。
42編は有名な作品ばかりで、残念ながら未読作とは出会えませんでした。
が、怪談と言うよりファンタジーのような、大人のメルヘン世界の感覚は何度読んでも面白く、ますます好きになりました。
中国古典が元になっているのもあるので、久しぶりに漢文にも触れたく...続きを読むPosted by ブクログ -
日本の伝説民話を元に書かれた物語、42篇が収録されている。耳なし芳一と雪おんな以外は、初めて知る話ばかりだった。不気味さと、不思議さと、美しさ。美しさには色々あって、自然の美しさ、人情の美しさ、女性の美しさなど。日本の怪談には、美しい女性の存在がつきものなのだと改めて感じた。美人が登場する物語がとて...続きを読むPosted by ブクログ
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やはり再読。
中学生のとき課題図書で読んで以来かな。数年前に松江を旅する機会があって、たしか記念館か資料館のような所で購入。
旅先で縁の作家さんの本を買うのが習慣になっています。。。
やはりいい~。
怪談であっても、とり殺されるような話であっても、恐怖よりもしっとりと、あわれというか人の...続きを読むPosted by ブクログ -
小泉八雲という名前と「耳なし芳一」で知られている。原著作はKwaidanという綴り。いろいろとりどり作品がある。耳なし法市の典拠は一夕散人「臥遊奇談」第二巻「琵琶秘曲泣幽霊」との節あり。本作品後も研究が進んでいるらしい。海外から来た人の日本文化の吸収の仕方に学ぶところがあるかも。第26回名古屋de朝...続きを読むPosted by ブクログ
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最近聞く怖い話よりも怖く感じる小泉八雲の怪談奇談
表紙は怖いけれど、何度も読み返してしまう怖くて少し切ない怪談話が多かったですPosted by ブクログ -
今までリライトされたものしか読んでなかったハーンの作品ですが、実際読んでみるとその美しさに心打たれました。怖がらそうとしていないからこそ、その透明さが際立ち静かに情景が広がります。そこに作者が見る日本の生死観が加わり、独特の世界観を為しています。
実はこの本を買おうとした切っ掛けのひとつは、天野喜孝...続きを読むPosted by ブクログ -
耳なし芳一、ろくろ首、ゆき女、屏風の女、魂よく一日に千里を往く、重くなる赤ん坊…聞いたことがあるけど、読んだことのない話ばかり。改めて日本に息づく伝統の怪談、昔話(しかも有名なものばかり)を読めてよかった。
「翻案」と言っているけど、小泉八雲を通してきくと、そのまなざしの暖かさ、そして時折挟まれる客...続きを読むPosted by ブクログ -
怪談15編、奇談27編の計42の話。
怪談のほうは『耳なし芳一のはなし』『むじな』など有名な話が多く、奇談は知らないものがほとんどだった。
なんとなく知ってるものでもちゃんと読んだことはなかったので、こういう話だったんだと興味深く読めた。Posted by ブクログ -
有名な昔話、怪談はは結構ラフカディオさんを通していると考えると、近代への影響は凄まじいものがありますね。
魂が蟻の世界にいく話が好きです。胡蝶の夢なのか。
自分が一生を描く作品に弱いだけなのですが。
あとで調べたところラフカディオさんは蟻が好きらしい。というより虫全体が好きらしい。Posted by ブクログ -
怪談ではあるがホラーな感じはしない。
淡々と語られつつもロマンチックであったり、哀感にしたったりする。
カバー絵は天野喜孝Posted by ブクログ -
昔は夏になると民放でハーンの怪談ドラマやってましたね。。。都市伝説モノより情緒があっていいんだけどな。今年(2010)の夏はNHKで百物語やったけど、語りだけでは子供は見ないかな。。。
翻訳ということで外国人のフィルタがかかると民話としてどうなのか、とか、古典ではないし、と思っていたけど立派な古典。...続きを読むPosted by ブクログ -
夏100の13冊目。
人間の執念の恐ろしさがテーマ、特に女性の・・・
恨みを買うとすぐ八つ裂きにされる。怖い。
耳なし芳一とか、ろくろ首とか有名な話も載ってますが、
こういう話を外国人に紹介してもらっているのが
不思議だ。Posted by ブクログ -
外国の人間が収集した日本の昔話から、日本人の感性が浮かび上がってきている点がおもしろい。
ストーリーにはいろんなバリエーションがあって、なかなか楽しめる。Posted by ブクログ -
有名なのはやはり『耳なし芳一』
ラウカディオ・ハーン(小泉八雲)は、日本の伝説民話を多く取材している。
多くの話が特定の地名や時代が表記されていて、知らなかった逸話を触れる機会を与えてくれる。
多くの伝説や民話は必ずその土地に痕跡があるものだから知っている地名があれば楽しく読める。
この本は、ハーン...続きを読むPosted by ブクログ -
・怪談
・耳なし芳一のはなし
・おしどり
・お貞のはなし
・乳母ざくら
・はかりごと
・鏡と鐘
・食人鬼
・むじな
・ろくろ首
・葬られた秘密
・雪おんな
・青柳のはなし
・十六ざくら
・安芸之助の夢
・力ばか
・奇談
・鳥取の布団のはなし
・死人が帰ってきたはな...続きを読むPosted by ブクログ -
怪奇談を含めた民話というものは、子供向けに短編の絵本は発刊されていても、日本人文学者が巷間より丹念に収集して大人向けに仕上げた作品を知らない。母国の話を外国人の著作の翻訳で知るのである。個々の話は、庶民の言い伝えであって、不可思議な残忍さや結びのすげなさにたびたび戸惑うが、ハーンなればこそ作品として...続きを読むPosted by ブクログ