ラフカディオ・ハーンのレビュー一覧

  • 新編 日本の怪談

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    日本をここまで愛してくれてありがとう。ハーンさん。
    また日本文化の中にあるアニミズムを知ることができました。

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    2012年03月13日
  • 新編 日本の面影

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    明治時代の松江の人々の暮らしぶり、息遣いがいきいきと伝わってくる。宍道湖の色彩の移り変わり、松江の音を記した部分は、特に秀逸。

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    2012年01月09日
  • 怪談 不思議なことの物語と研究

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    そういや幼稚園児の頃「ろくろ首」になりたかった。
    記憶を忠実に言うと当時何かの絵本で見た「ろくろっくび」になりたかったのである。絡まる位伸びた首を持て余し(ここ重要)、頬を赤らめ(酒?)愉快な顔をしている姿が羨ましかったのだと思う。
    しかしここに出てくる「ろくろ首」は少し形状が違う。もげるのだ。
    もげるなんて、悲惨過ぎる。嘆いた。

    あと形あるものが「消える」ってとても美しい事だと思う。
    往々にして其々の末路の儚さが、線香花火を愛する日本人と重なり、そんな日本人の一人としてとても好きだった。

    岩波版には蝶・蚊・蟻の「虫の研究」がついていた。
    実を言うとそれの方が面白かった。

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    2011年02月23日
  • 怪談 不思議なことの物語と研究

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    かけひき。怪異を前提とした裏のかき方がおもしろい。
    安芸之助の夢。よくある胡蝶の夢パターンかと思っていたらその後の展開でやられる。ちょっとひねるだけどこうまでおもしろくなるのかとのけぞる。

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    2010年12月28日
  • 怪談・奇談

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    昔は夏になると民放でハーンの怪談ドラマやってましたね。。。都市伝説モノより情緒があっていいんだけどな。今年(2010)の夏はNHKで百物語やったけど、語りだけでは子供は見ないかな。。。
    翻訳ということで外国人のフィルタがかかると民話としてどうなのか、とか、古典ではないし、と思っていたけど立派な古典。今更ながら読んでおくべき一冊と痛感。ナツイチ。

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    2010年09月28日
  • 新編 日本の面影

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    『知られぬ日本の面影』から選ばれたアンソロジー。
    内容を簡潔に言うなら、外国の方から肯定的に見た明治の日本とハーンの考察。
    日本文化に詳しくない人にも分かりやすく、説明的。
    エッセイやコラムと言うよりも、一つの文学作品だと思うような文体で書かれています。

    美しい文章で、少し美化されすぎているような気にもなりますが、ハーンの日本や日本文化に対する理解には、いっそ感動を覚えます。

    昔ながらの日本文化に対して郷愁をおぼえる方には、お薦めの一冊です。

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    2010年03月01日
  • 新編 日本の面影

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    ラフカディオ ハーンが見た日本を素直に書いているように思います。ジャーナリストの視点は、読んでいて納得します。

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    2009年12月15日
  • 怪談・奇談

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    夏100の13冊目。

    人間の執念の恐ろしさがテーマ、特に女性の・・・
    恨みを買うとすぐ八つ裂きにされる。怖い。
    耳なし芳一とか、ろくろ首とか有名な話も載ってますが、
    こういう話を外国人に紹介してもらっているのが
    不思議だ。

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    2009年12月04日
  • 怪談・奇談

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    外国の人間が収集した日本の昔話から、日本人の感性が浮かび上がってきている点がおもしろい。
    ストーリーにはいろんなバリエーションがあって、なかなか楽しめる。

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    2009年10月27日
  • 新編 日本の面影

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    ラフカディオ・ハーンの日本到着直後の感想から
    日本の研究の記録、エッセイ、日記。

    描写が美しい。
    時代もあるのだろうけれど、
    この本を読むと
    日本とはなんと素晴らしい純粋な国なんだろう、
    と思う。
    心が洗われます。
    日本に魅せられるのも道理。
    日本も今とは違うですね。
    多分それは惚れすぎた故の過大評価もあるのだと思うけれど。
    最後の「日本人の微笑」での日本人への理解なんて
    素晴らしすぎる。
    西洋人に読んで欲しいな。

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    2009年10月07日
  • 新編 日本の怪談

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    「菊花の契り」が読みたくて買った一冊。
    菊花の契り・・・この言葉でなんとなくニュアンスが分かる人とは友だちになれるかもしれない。(なりたくないと言われるかもしれない。)
    それはそれは楽しみにして読んだんですが、この本の「菊花の契り」は裏切りませんでした。
    うっはー!!
    な感じでした。(どんな感じ)
    ほかの話も面白かったです。

    ちなみに、その後ほかの本で読んだら、もおおおおお怒るほどつまんなくなってて!
    なんじゃこりゃー!!
    と思いました。
    角川ソフィアがいいよ。角川のほうはダメだった!←言ったったー。
    上田秋成の菊花の契りも読みました。
    文章がしつこくってダメだった。

    菊花の契りはほかに、

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    2009年10月04日
  • 怪談・奇談

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    有名なのはやはり『耳なし芳一』
    ラウカディオ・ハーン(小泉八雲)は、日本の伝説民話を多く取材している。
    多くの話が特定の地名や時代が表記されていて、知らなかった逸話を触れる機会を与えてくれる。
    多くの伝説や民話は必ずその土地に痕跡があるものだから知っている地名があれば楽しく読める。
    この本は、ハーンの多数の著作を網羅したものであるので、ハーンの文学に初めて触れる人には良い本。

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    2009年10月04日
  • 怪談 不思議なことの物語と研究

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    小泉八雲ことラフカディオ・ハーンによって編まれた日本の怪談集。日本の豊かな自然と昔の人の豊かな想像力、そしてそこから生じる不思議な現象の数々にどこか郷愁を感じる。
    耳なし法一やのっぺらぼうといった誰もが知っているお話が収録されている。

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    2009年10月04日
  • 新編 日本の面影

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    ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が、当時の日本という国を書いた本。いくつかの章を組み合わせた本なので、時系列で並んでいるわけではありませんが、彼が彼という人間そのままの『眼』と『心』で感じた日本が書かれています。

    読んでいるこちらが萎縮するくらい、彼は日本を賛美しています。
    初めは、ヨーロッパに生まれ、アメリカから来日してきた人の、単なる無いもの強請りのように感じましたが、彼の日本に対する感受性は、それだけには留まりません。
    単純に東京や横浜などの都市部を回るだけでなく、山間部など、本当に日本の『日常』が息づくところを回っているのです。
    もし都市部だけであれば、きっと彼の感想は「日本は西洋の

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    2009年10月04日
  • 怪談 不思議なことの物語と研究

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    昔の名作を読もう2。
    解説に先日読んだポーについて書かれていてびっくり。
    そういえば同じ時代の人だったんですよね。

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    2009年10月04日
  • 小泉八雲のレシピ帖

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    ネタバレ

    作者あとがきを読んで納得。
    これはつくるためのレシピではないです。
    まさにエッセイ。食への熱量が高いエッセイです。
    ザリガニって海老とかと同じ味なのだろうか…?
    牡蠣の使う量多すぎる。
    クレオール文化をもっと知りたいと思うようになった。好奇心の幅を広げてくれる一冊です。

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    2025年11月15日
  • 東の国から 新しい日本における幻想と研究

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    ネタバレ

    日清戦争前夜、古代伝説の地・出雲から、軍都としての色彩わや強めた熊本に移住したハーンの描いた日本の肖像。

    浦島太郎の話が知っている話とちょっと違った。日清戦争に従軍する元生徒のエピソードは『黒い蜻蛉』にもあった。

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    2025年10月13日
  • 怪談

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    森鴎外を読んで、ちょっぴり日本の昔の話に興味が出てきたので本作を手に取った。再読。
    1作目の耳なし芳一がとても良い。平家の恨み悲しみが伝わってきて涙しそうになった。怖いけど物哀しい。これぞ日本の怪談話。素晴らしい。
    一方でむじなや雪女はコンパクトに纏められており、外国人が書くから淡白なのかなぁと感じた。ハーンの英文を日本人が翻訳しているため不思議な感覚はある。日本の文化や風習、民族性が表現され、現代人の私が読んでも気づきがある。よく書き残してくださったと感謝する。

    次の朝ドラがラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻セツの話らしい。この春に松山城を訪れた際に知った。どういった経緯でハーンが日本を

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    2025年05月17日
  • 雪女 夏の日の夢

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    「異類婚姻譚」について調べていたときに「異形の女房」の例として出てきた『雪女』。
    そういえば小泉八雲、ラフカディオ・ハーンってちゃんと読んだことなかったかも。入門書としてこちらを読んでみました。

    有名な『耳なし芳一』、『雪女』のほか、ハーンが再録した日本の不思議な物語12編とエッセイ4編を収録。

    もととなる原話と比較したわけではないですが、物語はハーン独自の視点や語り口でリメイクされているのではと思われます。そもそも物語のセレクトからしてハーン独自のフィルターが入っているわけですし。

    エッセイ『夏の日の夢』に『浦島太郎』、同じくエッセイ『神々の集う国の都』に『子育て幽霊』の話が出て

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    2025年02月14日
  • 復刻版 ラフカディオ・ハーンのクレオール料理読本

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    ラフカディオ・ハーンがニューオーリンズで暮らしていた時期に出版した料理本の再編集版。


    四方田犬彦の『ラブレーの子供たち』で触れられていた本!邦訳があったとは。
    挿絵などなく、文字がびっしりの昔の料理本。レシピも「台所に立つ人ならわかるよね」というノリがあるので、画像検索しないと正直なかなかピンと来ない。逆に、19世紀の料理再現動画で見たことあるものに再会できたりもした。
    ソースやドレッシング、保存食の紹介数がめちゃくちゃ多くて手厚い辺りにハーンの学者魂を感じる。これらのレシピをどんなふうに学んでいったのかは書かれてないけど、訳者が推測するように家庭の主婦や料理番の女性たちから教わったのだと

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    2024年06月27日