大塚英志のレビュー一覧

  • 木島日記

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    最初の死者の書の話が面白かった。

    シリーズものとは知らずに読んだが、独特の雰囲気がよかった。登場人物が変人ばかり。
    ミステリ的ではあるが、ホラー要素もあり。
    民俗学的な要素も絡み、土着的な雰囲気と、昭和の暗さや、インテリの癖の強さがよくでていた。

    折口が、奇怪な出来事に巻き込まれるというパターンにだんだんと飽きてしまったが、他にはない雰囲気は楽しめた。

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    2018年12月01日
  • 愚民社会

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    書名が「愚民社会」と挑発的ですが、内容は「土人社会」ともっと挑発しています。BREXITやトランプなどのポピュリズムが吹き荒れる世界の流れに刺激を受けて、二人の論者と書名に惹かれて開いた本ですが、3・11きっかけでまとめられた日本論でした。西郷隆盛や福沢諭吉まで遡り、日本の近代化が可能なのかどうか、という、かなり日本ローカルの特殊な事情を語り合っています。なのですが、経済と国土だけじゃないもの、とか論理だけでは溢れ落ちちゃうもの、としての文化への向き合い、という意味では普遍性も感じました。タイミング的には最終章の憲法改正を巡る議論が大迫力。土人憲法の行方は、どうなるのでしょう。脚注満載なので、

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    2018年11月24日
  • 黒鷺死体宅配便(23)

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    ネタバレ

    第1便 ふるさとのない女
    第2便 桃源春夢
    第3便 夜来香
    第4便 青い月の夜に
    第5便 夜霧の馬車
    第6便 何日君再来

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    2018年06月05日
  • 八雲百怪(3)

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    小泉八雲が遭遇する怪異の数々。
    今回は、のっぺらぼうの狢&西行法師の反魂&フランケンシュタインのメアリー・シェリー。洋の東西混ぜ合わせて人間の欲深さと絡めて、怪異が引き起こした事件は落着した様子ですが、あくまで一つの出来事が終わっただけ。
    書物の「門」が存在し、人の我執が存在し続ける以上、怪異は発生するのでしょう。

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    2017年11月19日
  • 零 ~ゼロ~ 女の子だけがかかる呪い

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    ホラーや零シリーズだと思わなければ中々素敵な百合小説だと思う。ただ途中から現れるキャラで色々台無しな気が…。

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    2017年06月21日
  • 「捨て子」たちの民俗学 小泉八雲と柳田國男

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    父は自分が父親から捨てられたことをいまでもひきずっている。捨てられた、というよりは、存在を歯牙にもかけられなかった、の方が正確かな。だから同じ家で暮らす子供たちを見捨て続けた。なぜそんなことになったのだろう?

    小泉八雲も柳田圀男も興味深い人ではあるけれど、私の知りたいことを知るには、明治以降の家制度や婚外子差別、団塊の世代についての本の方がいいかも。

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    2018年05月19日
  • 感情化する社会

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    大塚英志さんの『感情化する社会』を読んだ。post-truthの時代情況を読み解く上でも、人々の交感がいかなる力学で行われているのかを知る意味で有効な一冊。AIによって編集者の審美眼にメスが入るという指摘は、とりわけ書籍の編集者には当てはまるかも。

    「感情化」とはあらゆる人々の自己表出が「感情」という形で外化することを互いに欲求しあうことを意味する。理性や合理でなく、感情の交換が社会を動かす唯一のエンジンとなり、何よりも人は「感情」以外のコミュニ

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    2017年02月17日
  • 神隠し・隠れ里 柳田国男傑作選

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    テーマは興味深いのだが、ちょっと読みにくかった。天狗に未来を見せてもらう話は、こう来るとは思わなかった。過去を見る方を選んでいたらどうなってたんだろう。

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    2016年10月04日
  • 黒鷺死体宅配便 21巻

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    ネタバレ

    とうとう、指名手配されちゃいましたが、唐津くんどうなっちゃうの?これ続くでいいのよね?
    ラストボーズからの変わりようにびっくりです。

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    2016年06月19日
  • 大学論 いかに教え、いかに学ぶか

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    マンガの大学で教えることを通して学ぶ。
    マンガを支える思考と方法(技術では内)の論理を学生が見つけ身につける環境として機能する。

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    2015年12月15日
  • 口裂け少女さっちゃん(2)

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    都市伝説をそのまま主人公にしてみましたって設定なんだけど最後はちょっと残念でした。
    どう収拾するつもりだったのか続きはきになります。

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    2015年11月24日
  • 黒鷺死体宅配便 13巻

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    ネタバレ

    泊め男っているんだな。家出少女も多いのか?
    裁判とか説明が多くてちょっと読むのに時間かかりました。

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    2015年11月20日
  • 黒鷺死体宅配便 9巻

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    ネタバレ

    ひとりかくれんぼって実際やれそう。
    透明スーツを犯罪に使うとは。でも死後も助平はなおらない、と。
    槙野の過去。結構壮絶。金魚の幻影?のシーンが綺麗でした。

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    2015年11月16日
  • 黒鷺死体宅配便 5巻

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    ネタバレ

    ミイラの話に出てきた死戸さんが気になり過ぎる存在です。
    包帯の下に文字書いたりとか、いろいろな儀式を行うんですね。

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    2015年11月12日
  • 黒鷺死体宅配便 3巻

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    ネタバレ

    生きたまま臓器を抜かれて売られるとか、自殺サークルで仲間内で殺し合うとか、自殺を誘発するメロディとか…本当にありそうで怖いです。

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    2015年11月12日
  • とでんか 7巻

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    キャラの名前はともかく、それぞれの個性をうまく出して民俗学とかと結びつける大塚さんらしい作品でした。
    木島日記とか好きなら読んでみてください。(あれよりは全体的に明るいです。)

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    2015年10月09日
  • 超鉄大帝テスラ 下巻

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    上巻だけ読んでて続きが凄く気になってた。
    って言うか下巻が出ると思わなかった。
    最後はまさかの・・・ww

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    2015年10月06日
  • 多重人格探偵サイコ REAL

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    30代の男性をターゲットに角川書店がいまさらながらに創刊したコミックチャージに、連載再開されるはずの「多重人格探偵サイコ」がいまだに姿を見せない状態で、近所のコンビニから販売さえもされなくなったこの雑誌に、本当に期待していいのか、とちょい不安になりながらも、大塚英志の短めの文章を読みたくなって手にしたのは、徳間デュアル文庫から出た「多重人格探偵サイコREAL」

    これは、映像版サイコのシナリオと書き下ろしの大塚英志のエッセイっぽい短めの文章でまとめられた比較的商業ベースとは関係なさそうな文庫本である。実際のところは、徳間で出すネタがなくてシナリオ使ったってオチらしいんだけどね・・・

    ところで

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    2015年07月25日
  • 神隠し・隠れ里 柳田国男傑作選

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    いちおう「神隠し・隠れ里」なるテーマのもとに編まれたアンソロジーなのだが、編者の大塚英志さんという方がちょっと変わった人なのか、あんまりテーマと関係ない文章もけっこう含められている。それでも、未読の柳田の文章を読めると言うだけでありがたいのだが。
    異界を暗示する「神隠し」のようなテーマに関しては、柳田自身、これは民俗学の題材と言うより「心理学」のそれではないかと疑念を呈している箇所もあり、さほど深く追究する気になれなかったようだ。興味はあったのだろうけれども。
    巻末には同時代の田山花袋や水野葉舟の小説、柳田『遠野物語』の話材提供者である佐々木喜善の作品、および折口信夫の詩が収められている。どれ

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    2015年05月06日
  • アンラッキーヤングメン 1巻

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    70年代青年群像。

    もっとドロドロじゃないのかねぇ現実は。せっかくの3億円事件もあまり意味をなしていないような。学生共闘の話のほうがいいな。

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    2014年10月22日