大塚英志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「知識人」は希望を語れるか。
「世代間闘争」の末に見えた地平は?
いまの日本は近代か、それともポストモダンか?
サブカルチャーの諸問題から国家論まで、「わかりあう」つもりのない二人が語り尽くす。
[ 目次 ]
はじめに 世代間闘争について
第1章 二〇〇一年-消費の変容(なぜ物語に耐えられないのか 見えない権力システム ほか)
第2章 二〇〇二年-言論の変容(雑誌は誰でも作れる 論壇誌でいかに語るか ほか)
第3章 二〇〇七年-おたく/オタクは公的になれるか(メタ化するか、空気を読むか 啓蒙か、ガス抜きか ほか)
終章 二〇〇八年-秋葉原事件のあとで(同時代の事件に責任を持つ 彼らは何に怒っているか ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
二人の喧嘩を「オタク第一世代」と「オタク第三世代」の世代差、と捉える向きもあるが、果たしてそうなんだろうか。
ちょうど『集中講義!アメリカ現代思想―リベラリズムの冒険』を読んだあとだったので、大塚英志氏の意見の方に共感できた。
大塚氏の東氏への苛立ちによって延々と議論が長引くのだが、その苛立ちは理解できる。
「若手の旗手」として衝撃的なデビューを飾った東氏だが、もう年齢的には「若手」とは呼べなくない。大塚氏の苛立ちはひとえに、その「失われた時間」に対するものであろう。
30歳(2001年当時)というのは批評家としては若い部類ではあるが、宮崎勤事件が起きたときの大塚氏も30前後である。覚悟を決めようと思えば決められる年齢だとも言える。
に対して、東氏がときおり口にする「人格批判」という虚弱なセリフはいかがなものかと思ってしまった。こういう人ってオタクによくいるよね、と。一緒に仕事をしたくないタイプの発言である。
もっと言えば、この感じ、このセリフがゼロ年代の日本のどうしようもなさを象徴してる気もするのである。時間はいっぱいあったのに変える努力をしなかった、だから変わらなかったよね、という気が、今から読み返すとしてしまう。
しかし、2008年の「加藤の乱」を転換点として東氏にも変化が見られ、希望の持てるラストとなっている。これで最近の東氏の仕事を読めるなあ、と胸をなでおろした。