あらすじ
僕達に、生まれてからの記憶はない。左眼のバーコード、ドッグタグ、十六歳。それだけが、僕達のアイデンティティ。何をしても自由、モノに溢れたこの街では十七歳になると、みんな消えてしまう。一花の十七歳のバースデイまで、あと一週間。壁に囲まれた永遠に真夏のこの世界から、僕は彼女を連れて逃げられるのだろうか。〈十七歳の儀式〉を通じて描かれる、美しくも残酷な思春期の寓話。「教室」シリーズ、待望の完全版!※巻末ページのリンク先にはジャンプ出来ませんのでご了承下さい。
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Posted by ブクログ
夏の、冬の、海辺の、という教室3部作だがやはり圧倒的に冬がいい。時期ももっとも早く書かれており作者の思い入れも一際のように思える。夏の描写も悪くないのだが、冬に閉じ込められた街と嶝崎人魚のイメージはやはり圧倒的である。これにハマるとは未だに厨二病?
Posted by ブクログ
作品の世界観は好きだけど、全体的になんだかよくわからなかった。
雰囲気を愉しむ作品かと思ったけど、あとがき読むとそういうわけでもないみたい。
んー…
Posted by ブクログ
『17歳になると僕らは消えてしまう』
それは精神的な話かと思っていたのに
本当に消えてしまって驚いた。
(正確には違う世界にいるのだけれど)
独特の世界観の非現実的な話
Posted by ブクログ
本当はSF小説です
17歳の儀式で、僕らは急にこの世界からいなくなる
何人かは儀式を終えて戻ってくるが・・・
SF小説(S=少し・F=不思議)定番の、隔離された設定小説
作者の力量はその世界を、読者に充分味わいさせ、作中に提示した謎を
種明かし・・・20年以上前からのその手法が懐かしい・・・
でも、此処に描かれる不安や希望が、17歳の登場人物の行動を定め
切ないストーリーを描いています・・・で、ヤングアダルトの世界に浸っております