石黒圭のレビュー一覧

  • ていねいな文章大全―――日本語の「伝わらない」を解決する108のヒント

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    正しい日本語を学ぶ
    「書くことは考えること、考えたことを伝えること」これからの時代、SNS、Xなどメール活用でもっと書くことが多くなるのではないだろうか。その時に必須なのが「正しい日本語」だ。ひと言のSNS、短いメール、長いエッセイ、論文など誤解されない、心が通う文章の作法が必要になるが、この書はとても参考になる。

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    2023年11月28日
  • 段落論~日本語の「わかりやすさ」の決め手~

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    大学の履修科目の参考文献として載っていたので読んだ。
    段落とパラグラフの違いについて考えたこともなかった。また、web文章と紙の文章の構成の違い一「白地に黒」と「黒地に白」の対比一はとても学びになった。
    文章を書く機会がある際、段落に気を利かせ書いてみたい。

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    2023年10月19日
  • コミュ力は「副詞」で決まる

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    「副詞」の分類種類とオノマトべ含めたその効果など「そんな意味・効果もあるのか」と驚く。中でも興味深かったのは「心に響く副詞」「混乱を起こしやすい副詞」「よく考えるとおかしい副詞」など気が付かないで利用していた事を知らしめた。政治家が使う頻繁に使う副詞も面白い。(一部抜粋)また、日本語の学習が難しいのは多くのオノマトべが多いことだ、ということも。(日本語、韓国語、ベトナム語には多いが、中国語は少ない)
    「心に響く副詞」:うるっとした、とにかく
    「混乱を起こしやすい副詞」:ぜんぜん、いわば、つつがなく、安易に
    「よく考えるとおかしい副詞」:一律に、身軽に、容赦無く、躊躇なく
    「政治家が用いる副詞」

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    2023年09月22日
  • 「予測」で読解に強くなる!

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    人は文章を読むとき、自分では意識せずとも後続文脈を予測し展開を想定しながら、流れに乗って読んでいるということを説明した本。
    本書では主に「読む」技術に重点を置いて説明されており、実際に文章を読むときには、ほとんどの人は著者の言うように自然と予測をしていると思う。だから逆に、予測の仕組みを理解して読解力を上げるという恩恵よりも、むしろ書く際の心得として役立つ気がする。
    読む人の予測を裏切らない(あるいは良い意味で裏切る)ように意識すれば、理解しやすい文章が書けるようになるのではないだろうか。

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    2023年05月02日
  • 形容詞を使わない 大人の文章表現力

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    ネタバレ

    形容詞を避けることが表現力向上の基本。
    直観的表現から分析的表現へ。オノマトペを使う。
    主観的表現からきゃっかんてきひょうげんへ。数値背景感化を使う
    直接的表現から間接的表現へ。緩和、反対、比喩など。

    すごい=何がどうすごいか表す。
    おもしろい=何がどうおもしろいか、表す。
    食レポは、おいしい、ではなくオノマトペで。
    歩く姿、見た目、などもオノマトペで表現できる。
    詳しく述べる=具体描写
    かわいい、むずかしい、は具体的に。
    怖い、はだからどうなのか、を表す。
    多い、少ない、は具体的な量を言う。
    さまざま、いろいろ、ではなく具体的な項目を上げる。
    おおぜい、たくさん、は使わない。具体的な量をい

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    2022年09月14日
  • 形容詞を使わない 大人の文章表現力

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    自分が日頃、いかに楽な表現(やばい、かわいい、死ぬほど)に逃げているかを痛感しました。
    本書に書かれているような表現がSNSなどでは回りくどく感じたり浮いたりする場面もあるかとは思います。
    ですが、自分の想いを伝えたいいざというときに読み手に誤解なく確実に伝わる表現ができるよう日頃から鍛えようと思いました。

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    2022年05月24日
  • 文章予測 読解力の鍛え方

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    私たちが当たり前にやっていることをあえて言葉にして説明し意識化して、より良い読み、より良い執筆につなげられるようにしている。
    本人も書いているが、同著者の新書『「読む」技術』を読めば事足りる感は多分にあった。わたしも人に勧めるなら、この文庫ではなく、新書にする。

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    2022年03月21日
  • 文章は接続詞で決まる

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    接続詞との観点から文章術を見直す内容を伝授。

    本文にもあるが、接続詞から文章構造を考えるというのは目からうろこであった。

    接続詞の多様もダメだが、ないのも困る。

    就活のワナ に紹介してあったので読んだが、とても役に立った。

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    2022年01月02日
  • 「読む」技術~速読・精読・味読の力をつける~

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    速読・・・大枠把握のための読み
    →話題ストラテジー、取捨選択ストラテジー

    精読・・・概念習得のための読み
    →行間ストラテジー、解釈ストラテジー、記憶ストラテジー

    味読・・・楽しみのための読み
    →視覚化ストラテジー、文脈ストラテジー、予測ストラテジー

    状況や読書の目的に応じて、上記を使い分けることが大事。速読と精読の両立を目指したくなるが、基本無理なので読み方を意識する。

    ◯予測ストラテジー
    次の展開を予測しながら読むことで、話の論点や言いたいことを読み取りやすくなる。予測が外れることは決してマイナスなことではなく、むしろいい意味で裏切られた気分にさせてくれることもある。

    ◯行間ストラ

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    2021年09月18日
  • 文章予測 読解力の鍛え方

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     タイトルの通り「予測」がキーワードになっている。
    予測と聞くと当てるための予測をイメージしてしまうが、そうではなく文章の後に続くであろう展開の幅を限定することなんだとか。
    極端な例えだが、ゴジラの話を読んでいるのに「次は大谷翔平が出てくるな」と思う人はいないように、ある程度どうなるか(ゴジラが暴れるかも、どうしてこんなとこにいるのか等)を読み手は絞っていることがわかる。
     大事なのは「文章理解とは文章を媒介にして読み手と書き手が擬似対話をすること」を理解することであり、書き手に常に問いの予測をすることで読み上手になれるんだと感じた。
     私が、一番勉強になったのは5章の「行間を読ませる」

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    2021年07月24日
  • 文章は接続詞で決まる

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    生徒の文章を添削していると、しばしば座りの悪い接続詞の使い方に出会う。しかし、なぜその接続詞の使い方はおかしいのか、説明の仕方に苦心してしまうことがある。
    本書はそんな「わかっている」けど、説明しようとするとまごついてしまう接続詞の効用について、例をふんだんにわかりやすく解説してくれている。
    ただし、あくまで個人的なことだが、私は学生の頃から「わかっているつもり」の文法の話を読むのが、まどろっこしくて苦手だ……。
    あくまで「わかっているつもり」だということも、わかっているだけれども。
    そのため、なかなかはじめは興がのらず……。
    とはいえ、上述のように本書は添削の時など接続詞の使い方を改めと噛み

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    2021年07月05日
  • 語彙力を鍛える~量と質を高めるトレーニング~

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    人間の思考力を規定するのは言語力であり、言語力の基礎になる部分は語彙力に支えられてい
    語彙力= 語彙の量(豊富な語彙知識)×語彙の質(
    の高い語彙
    内容語は、名詞・動詞・形容詞など、実質的な意味を持つ語であり、日本語の場合、漢字や片仮名で表されることが多い語です。一方、機能語は、助詞、助動詞、感動詞、接続詞など、文法的な機能を持つ語であり、平仮名で表されることが多い語になります。  内容語を扱う能力は 語彙力 と呼ばれ、機能語を扱う能力は 文法力 と呼ばれ
    人間が語彙を習得するときには、かならずまず理解語彙になって、それから使用語彙になるという順序で進み
    使用語彙では、読み手に違和感を与えない

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    2021年07月02日
  • リモートワークの日本語~最新オンライン仕事術~(小学館新書)

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    対面しての仕事に比べ、リモートワークではよりコミュニケーションツールとしての日本語が大事になる。日本語がそもそも曖昧でも伝わったりするし、普段ノンバーバルコミュニケーションが大きな役割を担っているかということが逆説的に分かる。アイコンタクトの重要性はタイムリーなことに先日「ためしてガッテン」でも言っていた。デフォルト状態では自分の実力を低めに出していざというときに本気を出すと良いという話は森博嗣さんもどこかで書いていたなあ。石黒さんの他の本も読んでみたい。

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    2020年11月23日
  • リモートワークの日本語~最新オンライン仕事術~(小学館新書)

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    リモートワークのコミニケーション、という本は幾つか出てきているが、文書も含めて伝え方についてまとめているのが、特徴的と感じた。
    会話も大事なのだが、メールなど文書の方がやり取りとしては多くなるし、そちらが上手くできてない方は多いと思う。自分も上手くできてないところがあるなというところが、この本を読んでいてあったので意識して直していきたい。

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    2020年10月10日
  • リモートワークの日本語~最新オンライン仕事術~(小学館新書)

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    日本語環境におけるリモートワークの仕事術を紹介する本というよりは、
    日本語論:リモートワークの仕事術=6:4
    といったような印象の本。
    リモートワークの仕事術に関する内容は本の中盤に比較的集中しているように感じた。

    またこの本の序章では、日本語学的な内容の他にも、リモートワーク関連以外の内容として、仕事のコミュニケーション技術についても分かりやすく書かれている。
    全体を通して、仕事一般のコミュニケーション技術やフォーマルな日本語表現の特徴についての解説は、社会人経験の浅い自分にとっては勉強になるものであったが、リモートワークの実用的な方法論を知りたい人にとっては物足りないと感じるのかも知れな

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    2020年10月09日
  • 段落論~日本語の「わかりやすさ」の決め手~

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    タイトルが「堕落論」のパロディだったとは…。
    まったく気づきませんでしたよ。

    つかみがたい日本の段落。
    (「美しい日本の私」のつもりで言ってみた。)

    どうしたらいいか、自分も全く心もとない。
    そこで読んだのが本書。

    談話にも適用できる「段」という概念が面白い。

    段落の機能(まとめ、切り、つなぐ)、種類(意味段落/形式段落だけではない!)を整理し、最後に、コミュニケーションのためにどう使えるか、という話になる。

    ネット上の文章の新しい形の段落にも触れている。
    段落という「現象」の見取り図を示してくれている。

    とはいうものの、これを読んで、すぐに段落を使いこなせるとはとても思えないのだ

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    2020年09月20日
  • 形容詞を使わない 大人の文章表現力

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    とっっっっっっっっっっっても
    勉強になった。
    本当に読んだのか?
    実践あるのみ。
    石黒圭さんの「論文・レポートの基本」も読もう。

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    2020年03月01日
  • 日本語は「空気」が決める~社会言語学入門~

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    例文に古臭さを感じるという、この手の本にありがちなことはなくて、若者言葉の例文も新しい感じがするし、『トトロ』や『めぞん一刻』のシチュエーション例もあって好印象。一人称としての「こっち」や、女性が一人称として「自分」を使うことが最近増えてきているということは知らなかったので、世代差を感じた。

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    2019年11月30日
  • 大人のための言い換え力

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    大人として求められる表現力を、「ぴったり」指向と、「ゆったり」指向に分けて、十種類の表現を磨く観点を提示していく。

    ロジカル・シンキング系というか、そういった本では、正確さだけを考えていればいいのだが、仕事をする上ではそういうわけにもいかない。
    お客様への接遇表現を扱う本もあるけれど、取引先にメールで連絡する際には、少し冗長かもしれない。
    部下にパワハラにならないように指示するなら、謝罪するなら、などと、使う相手と場によって、方針が変わってくる。
    「ぴったり系」「ゆったり系」の両方を扱った本って、そう言えばあまり今までなかったような気がする。

    石黒さんの本は、これまで読んできたものも、この

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    2018年12月09日
  • 「うまい!」と言わせる文章の裏ワザ

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    ・「が」と「を」の選択で迷ったら、気持ちがくっきり伝わる「が」を選ぶ
    ・「そうは思いません」→「そういう考え方もあると思いますが、別の考え方もありそうです」
    ・「本日中には解答できません」→「努力してみますが、本日中に回答が間に合わない場合はご容赦ください」
    ・「すぐにします」→「ただちに取りかかります」
    ・「下戸ですみせん」→「不調法で申し訳ありません」
    ・「素直なご意見を送ってください」→「忌憚のないご意見をぜひお寄せください」
    ・「信念ある自己流は、信念なき正統に勝る」アーノルドパーマー

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    2018年11月04日