石黒圭のレビュー一覧
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この本は「予測する」という行為によって、読解力を上げるための説明本。
しかし私は「書くために必要なことも書かれている」と知人に言われ読みました。実際にその通りだと思いました。なので、「書く」ことに困っている私のような方におすすめできます。というのも、本書に書かれているように、「書く」というのは、読み手との対話によって達成される行為であり、「読む」と切っても切り離せない関係にあるからです。
つまり、「書く」というのも、この本の主旨である読み手がどう読むか、という「予測」が非常に重要になるということです。
「人は、次に来る文を予測しながら、文章の展開の広がりを楽しむ」
当たり前のようであり、無意 -
Posted by ブクログ
<第二言語の能力は、表面的には第一言語の能力と違うように見えても、基本的な能力は第一言語と基盤を共有しているため(二言語共有説)、第二言語の能力は、第一言語の能力によって制限を受けているのです。そのため、第一言語の能力が不十分な段階で第二言語を習得しようとしても、弊害のほうが大きく、結果的にセミリンガルになることが多いと考えられています。
つまり、第一言語である「国語」力が言語能力の基本であり、つねに英語に触れていられる環境にいる子どもでもなければ、「国語」力に割くべき時間を犠牲にして、焦って英語を身につけさせようとしても、「国語」力も英語力も身につかずに終わるおそれが高いと考えている言語学 -
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Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
書いたものに現れる個性は「文体」と呼ばれ、よく知られていますが、読むときにも「読体」というそれぞれの人の個性があります。「文体」と違って目に見える形にならないので気づかれにくいのですが、それぞれの人の性格や背景におうじた読みの偏りは確実に存在します。「読む」技術を向上させるには、無意識のうちに身についた自分自身の読み方の癖の姿を知らなければなりません。本書は、自分なりの読み方、「読体」を対象化し改善する目的を持っています。
色々考えながら読む。
というのは面白いかもしれませんね。
そして、大事だと思います。
個人的に大事だと思うのは楽しむことかもしれ -
Posted by ブクログ
接続詞の役割、用法、使い方の留意点について、国立国語研究所・総合研究大学院大学教授、一橋大学大学院言語社会研究科連携教授の著者が記したものです。
国語の試験で空欄に当てはまる適切な接続詞を選択させる設問があるように、用いるべき接続詞は客観的な指標に基づいて自ずと決められるように思ってしまいますが、実際には書き手の主観的な論理によって決められるとのこと。
例えば、頑張って勉強したから80点だったのか、頑張って勉強したのに80点だったのか。どちらの接続を採用するかは書き手の認識に大きく依存します。
このため、読み手と書き手が同じ文脈を共有していないと、接続詞は理解を促すどころか阻害する要因と