石黒圭のレビュー一覧

  • 「読む」技術~速読・精読・味読の力をつける~

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     言語の四技能と言えば「読む」「書く」「聞く」「話す」。本書はその中の「読む」に注目をした一冊。ちなみに、名著『文章は接続詞で決まる』の続編ということになっています。

     さて、相変わらず惚れ惚れするような書籍でございます。もちろん、日本語学が文章論を軽視したとおり、ややもすると主観的だと捉えることもできる。そういった意味では科学的ではないかもしれない。しかし、本書は確実に「読む」という行為を体系づけているのは間違いない。たとえば、本書の内容を確実に理解し、自分のものとできるならば、受験国語の現代文で合格点を取ることは間違いないだろう。そういった意味では、本書は素晴らしい国語科の参考書とも言え

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    2012年08月26日
  • 「読む」技術~速読・精読・味読の力をつける~

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     「『読む』技術」について述べているだけあって、読み手を非常に意識して書いている著作だな、と感じた。
     適切に項目を立てて、速読から精読まであらゆる読み方に対応した書き方をしているので読みやすい。

     著者は、あくまでも読み方の提言として述べているが、私たちが文学から専門書に至るまであらゆる読書をするとき、役立つ情報が満載だ。

     分野を問わず、日ごろから活字と接する機会のある人に薦めたい一冊だ。

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    2011年11月11日
  • 文章は接続詞で決まる

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     なるほど、こら面白い! 筆者である石黒先生のご専門は文章論とのことで、そこから考えると、いわゆる日本語学畑の方ではないと思われますが、だからこその理にかなった発想には「なるほどなー」と呟かずにはいられない。やや納得のいきづらい部分や、冒険的な解釈が見られることを加味しても、十分に役に立つ一冊と言えましょう。

     文章・談話になくてはならない接続詞に注目し、どう読み手・聞き手に訴えかけるか、どう書き手・話し手の主張を受け入れるのかの2つの側面の解説は一読の価値はあると思います。どう書くか、だけでなく、どう読むかまで身につけられるのですよ。お買い得。

     そんでもって、内容もさることながら、専門

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    2011年10月17日
  • 「読む」技術~速読・精読・味読の力をつける~

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    文章の読み方を、速読、味読、精読に大別し、それぞれにおいて発揮されるべき力を下記のような「ストラテジー」として解説した本。無意識のうちにやっていることだけれど、それを適切な例を引きながら示してくれるので得心がいく。日本語もすごく読みやすい。

    スキャニング(超速読)…表現検索のための読み
    スキミング(速読)…大意把握のための読み
    話題ストラテジー…知識で理解を加速する力
    取捨選択ストラテジー…要点を的確に見抜く力
    味読(平読)…楽しみのための読み
    視覚化ストラテジー…映像を鮮明に思い描く力
    予測ストラテジー

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    2011年06月18日
  • 文章は接続詞で決まる

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    [ 内容 ]
    多種多様な役割を知り、効果的に使い分けるには-接続詞使用のセンスを磨くための小辞典。

    [ 目次 ]
    接続詞がよいと文章が映える
    接続詞とは何か
    接続詞の役割
    論理の接続詞
    整理の接続詞
    理解の接続詞
    展開の接続詞
    文末の接続詞
    話し言葉の接続詞
    接続詞のさじ加減
    接続詞の戦略的使用
    接続詞と表現効果

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普

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    2011年04月09日
  • 「読む」技術~速読・精読・味読の力をつける~

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    書くことのノウハウ本はたくさんあるが、読むことの知恵を伝えてくれる本は少ない。
    学術論文、新聞、小説などの読み方のヒントが分かる。
    まず読むこと、が表現を介したキャッチボールコミュニケーションの基本。結局小学校からの国語の読解が基本と思った。

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    2011年01月30日
  • 「予測」で読解に強くなる!

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    「予測」して読むことに重点を置いた本。「予測」に特化して書かれた本を読んだことがないので斬新だった。
    だが主にフィクションに関してのことが多いような気がしたので、そこが残念だった。

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    2011年01月09日
  • 「予測」で読解に強くなる!

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    ボトムアップ処理:一つ一つの要素の意味や機能を考え、それを順々に組み立てて、文の内容を徐々に理解していく方法。
    トップダウン処理:その文章に何が書かれているか、先行文脈などからあらかじめ見当をつけ、それを利用してここの分の内容を理解していく方法。
    アメリカでの70年代の人工知能の研究で性能の低い当時のコンピュータに効率よく文章を理解させる実験を重ねた結果、スキーマを組み込んだトップダウン処理の研究が飛躍的に発展した。
    読書における予測は、①深める予測、②進める予測があり、それぞれ、①読んでいる文に情報の不全感があって、「いつ」「どこで」「誰が」「何が」「何を」「どう」「なぜ」などと言った疑問視

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    2010年10月06日
  • 文章は接続詞で決まる

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    普段何気なく読み書きしている接続詞の分類や同系の言葉の使い分けについて分かりやすく書かれています。巻末の索引のお蔭でリファレンスとしても役立ちそうです。

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    2010年06月02日
  • 文章は接続詞で決まる

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    ちょうど接続詞に関する本を読みたいと思っていた矢先にあったので衝動買いしてしまった本w
    最初の簡単な接続詞の概要は指導に使えるし、その後も教養を深めるうえで役に立ちました。
    文章を書くときも、ここはどの接続詞を使おうか、なんて迷うようになったり。
    ただ、話し言葉の接続詞とか表現としての接続詞に関しては、ちょっと説明不十分なとこもあってしっくりこなかったかなって感じでした。

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    2009年10月20日
  • 言語学者も知らない謎な日本語

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    家庭内で若者言葉を使う三姉妹と言語学者の父の会話形式で一語ずつ説明されている。
    「わかりみが深い」「メタい」「豆腐メンタル」「うれしみ」などいろいろ出ていたが、目新しい言葉はなかった。普通に生活していればよく耳にするし、なんなら自分でも使っているもある。
    言葉は生きもの。変化を楽しみながら、でも譲れないところは譲らないで付き合っていこう。

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    2025年12月03日
  • 言語学者も知らない謎な日本語

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    たいへんライトに解説していて、わざとらしすぎない展開でもあり、読みやすかった。言語学に疎い人も広く読めそうな感じ。
    反対に、個人的には物足りなさも。「え、それは違うのでは?」と成立背景などに疑問がいくつかあった。

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    2025年10月01日
  • 読み手に届く 文章技術

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    ChatGPTの見落としに言及している「推敲」の章がよかった。また、最強の生物に関する学生たちの論文が紹介される「定義」の章、写真と動画のどちらかを選んで論じる「根拠」の章も面白い。

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    2025年10月01日
  • 言語学者も知らない謎な日本語

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    若者言葉の使い方と解説
    娘が大学生なのである程度知ってるという内容だった。
    英語についてもいつも思うんだけど、同じ意味の単語でもどの程度のレベルなのかってネイティブじゃないとわかりにくいですよね、感覚というか。
    すごい、やばい、えぐい。
    同じ意味でも否定的に使う時とか、肯定的に使うとか
    そういう解説が面白く読めた

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    2025年09月30日
  • 【新版】論文・レポートの基本 この1冊できちんと書ける!

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    とても分かりやすく要点がまとまっていると思います。
    大学院の課題を書きながら、文章構成とかで分からないことがあった時にパラパラめくってます

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    2025年08月01日
  • 言語学者も知らない謎な日本語

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    言語学者の父が、ナウなヤングの今い言葉を論評する。

    大学生の娘さんが寸劇会話を担当して、そこに学者のお父さんが解説をつけ、ところどころ文献からの言語学的なコラムを挟む構成。

    軽く流す本だろうが、途中で吐き気がしたのも事実。

    それって昭和、というような、古いものはダメ、新しい感覚が良いという「若い子」の言葉を是とするのは不愉快。いや、軽いからそうなんだろうけど。

    若い子たちの言葉の感性は面白いと思うし、語感がいいのがあるので実際使ったりしてはいるのも事実で言語学者感覚で興味深いんだろうが、所詮、古い言葉の良さを知らず語彙が乏しく、幼児のような感覚で発声している感覚が否めない。
    どんどんと

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    2025年02月20日
  • 言語学者も知らない謎な日本語

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    ネタバレ

    新刊コーナーで偶然見て面白そうなので読んでみた。サブタイトルにあるとおり、言語学者の父が大学生の長女をはじめとした3姉妹から若者言葉を学ぶという内容。漫画のような親子の会話の後に、学者である父の説明コメントがちょっと入る形で読みやすい。ほとんど知ってる言葉ではあるけど、自分で使うかというとやっぱり使わないわな。でも一般に広がっていって残る言葉と使われなくなっていく言葉があるのは不思議だよなー。しかし親子でこうやって本を作るなんて仲良し親子だな。父として嬉しかっただろう。

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    2024年11月18日
  • 言語学者も知らない謎な日本語

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    感想
    言葉は変化する。使いやすく、面白おかしく。仲間内だけで通じる符牒。だがそれは言語の真の姿。ウチとソトを区別する。本質は変わらない。

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    2024年10月31日
  • ていねいな文章大全―――日本語の「伝わらない」を解決する108のヒント

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    日本語が苦手という人には必携かもしれない。
    書かれている内容は基本的なものが多く、プロ級の本やエッセイを書くためのポイントではない。
    「この程度の日本語をいちいち上司が直していたら大変」というレベルなので、文章を書くのが苦手な人は、上司に確認する前に、自分でこの本で調べて確認すると良いだろう。

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    2024年06月24日
  • 「読む」技術~速読・精読・味読の力をつける~

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    ネタバレ

    ◆速読
     ・話題ストラテジー 「スキーマ」
     ・取捨選択ストラテジー
    ◆味読
     ・視覚化ストラテジー 「視座,注視点,視野,視線」
     ・予測ストラテジー
     ・文脈ストラテジー 「結束性,一貫性」
    ◆精読
     ・行間ストラテジー 「橋渡し推論,精緻化推論」
     ・解釈ストラテジー
     ・記憶ストラテジー 「反復読み,音読,換言,要約,文章との対話」
     

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    2024年04月20日