石黒圭のレビュー一覧
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「伝え方が9割」という本もあるが、
まさに伝え方による影響を感じ、
より一層注意していく必要性を感じた。
この本の面白いところは、
立場が上(相手が目下)なのか、
立場が下(相手が目上)なのかにわけているところ。
読んでいて、
自分自身の立場が下の時のコミュニケーションがうまくいかないことが多いことに気づいた。
それは相手が目上だとわかっていても、
自分の立場が上であるような話し方を気付かずにしてしまっているために
相手をイライラさせてしまっているケースが多い。
決して相手を見下したりしている気はなくても、
そう思われると明らかに相手にとっても自分にとってもアンハッピーだと思った。
相手に対する配慮をうまく形(話し方)に表現できると、
要らないトラブルを回避できることも多いかもしれないと感じた。 -
Posted by ブクログ
正直、私には少し難しく感じた。分かったのか分かっていないのか、なんとなく分からないまま最後まで読み進めた。
しかし、最後の筆者の言葉に救われた思いがした。
「本書で紹介した予測という考え方を、みなさん自身の今後の読書に活かしてくださることを…」と。
”そっか〜予測という考え方を知っただけでも大きな進歩だったのでは”と。それで改めて、本書の予測の定義に戻って読み直してみると、実に明解に記載されていた。
「予測とは、今読んでいる文をとおして感じられる理解のモヤモヤと、そのあとに続く文脈で解消しようという期待する読み手の意識こと」だと。
これで、すっきりした。要は、読書を受け身ではなく能動的に読む姿勢を持つことが、まず必要だということだ。モヤモヤが出てきても、その答えを主体的に見出す力を身に付けるようにして読んでいこうと思う。 -
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正統派「読む技術」が学べる本。
学生時代の国語の読解授業を思い出し、「なるほど、そういう意図があったのが」と改めて勉強になった。
「接続詞と指示詞をたどっていけば、思考が見えてくる」「理由を考える」「例をあげる」といったあたりは、まさにそうだ。
学生時代には”なんでこんな問題にこたえなければいけないのか?”と”読まされて”いた感があったが、こうして今、読解について考えてからは能動的に”読もう”という気持ちになる。さらに、「原文の内容を記憶に留めようとするとき、要約はよいトレーニングになる」ということから、要約の訓練の大切さにも気づかされた。
読書に対する姿勢が変わる一冊だと思う。 -
Posted by ブクログ
サブタイトルにあるように学問の入門書。非常に読み易く学問に大変関心を感じる。なぜ言葉づかいが場面により変わるのか。敬語だけではなく、環境(社会)との関係、相手との親疎、距離感により言葉が変わるとは毎日のように感じること。それをポライトネス理論というという解き明しは痛快!。「俺、僕、わたし・・・」などの一人称の使い分けなどをドラえもんの登場人物のキャラから説明するのが楽しい。若者語の特徴①断定を避けるぼかし表現が多い、②強調する程度副詞の発達、③気持ちを伝える形容詞の多用、④テンポを速める略語が多い、⑤共感を持って相手の話を受け止める表現の豊富さなどの解説は確かに!と納得。「言葉選びの科学」という表現、その場「空気」に合わせた適切な言葉選びのセンスを磨く!というお奨めはぴったり。
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言語の四技能と言えば「読む」「書く」「聞く」「話す」。本書はその中の「読む」に注目をした一冊。ちなみに、名著『文章は接続詞で決まる』の続編ということになっています。
さて、相変わらず惚れ惚れするような書籍でございます。もちろん、日本語学が文章論を軽視したとおり、ややもすると主観的だと捉えることもできる。そういった意味では科学的ではないかもしれない。しかし、本書は確実に「読む」という行為を体系づけているのは間違いない。たとえば、本書の内容を確実に理解し、自分のものとできるならば、受験国語の現代文で合格点を取ることは間違いないだろう。そういった意味では、本書は素晴らしい国語科の参考書とも言える。
そのため、本書の内容から「国語の授業」では何をしていたのかを理解することもできよう。「国語の授業」について、様々な良くはない評判を目にすることがある。曰く、国語の授業は意味がなかっただの、ただ文章を読んでいくだけだっただの、学校の国語と受験の国語は全くの別物だのと。「国語の授業」は文章の読み方を、すなわち、本書にあるようなことを解説していたのだ。本書に価値があるのと同様、「国語の授業」にだって価値があった。また、その意味で、本書はかつて習ったはずのことを復習するものでもあるし、特別目新しい内容ではないと言えるわけだ。だが、「国語の授業」がどうしても帰納的にならざるを得ないのに対し、本書は演繹的に「読む」ことを述べてくれる。だからこそ、貴重さを孕んだ書籍ということになるのだが。
【目次】
序章 なぜ「読む」技術を鍛えるのか
第一部 読みの理論
第一章 「読む」ということ
第二章 「読む」技術の多様性
第二部 速読―速く効率的に読む技術
第三章 話題ストラテジー 知識で理解を加速する力
第四章 取捨選択ストラテジー 要点を的確に見ぬく力
第三部 味読―文章世界に自然に入りこむ技術
第五章 視覚化ストラテジー 映像を鮮明に思い描く力
第六章 予測ストラテジー 次の展開にドキドキする力
第七章 文脈ストラテジー 表現を滑らかに紡いで読む力
第四部 精読―深く多面的に読む技術
第八章 行間ストラテジー 隠れた意味を読み解く力
第九章 解釈ストラテジー 文に新たな価値を付与する力
第十章 記憶ストラテジー 情報を脳内に定着させる力
主要参考文献
おわりに -
Posted by ブクログ
なるほど、こら面白い! 筆者である石黒先生のご専門は文章論とのことで、そこから考えると、いわゆる日本語学畑の方ではないと思われますが、だからこその理にかなった発想には「なるほどなー」と呟かずにはいられない。やや納得のいきづらい部分や、冒険的な解釈が見られることを加味しても、十分に役に立つ一冊と言えましょう。
文章・談話になくてはならない接続詞に注目し、どう読み手・聞き手に訴えかけるか、どう書き手・話し手の主張を受け入れるのかの2つの側面の解説は一読の価値はあると思います。どう書くか、だけでなく、どう読むかまで身につけられるのですよ。お買い得。
そんでもって、内容もさることながら、専門的な研究内容を一般向けに書くとはどういうことかを示してくれていることにも価値が見いだせる。なるほど、こうやって書けば門外漢にも伝わるんだな。
もちろん、その結果、研究書としての価値は下がってしまっている感は拭えませんが、普通に読み物として楽しめる書籍でございます。
【目次】
序章 接続詞がよいと文章が映える
第一章 接続詞とは何か
第二章 接続詞の役割
第三章 論理の接続詞
第四章 整理の接続詞
第五章 理解の接続詞
第六章 展開の接続詞
第七章 文末の接続詞
第八章 話し言葉の接続詞
第九章 接続詞のさじ加減
第十章 接続詞の戦略的使用
第十一章 接続詞と表現効果
主要参考文献
おわりに
索引 -
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文章の読み方を、速読、味読、精読に大別し、それぞれにおいて発揮されるべき力を下記のような「ストラテジー」として解説した本。無意識のうちにやっていることだけれど、それを適切な例を引きながら示してくれるので得心がいく。日本語もすごく読みやすい。
スキャニング(超速読)…表現検索のための読み
スキミング(速読)…大意把握のための読み
話題ストラテジー…知識で理解を加速する力
取捨選択ストラテジー…要点を的確に見抜く力
味読(平読)…楽しみのための読み
視覚化ストラテジー…映像を鮮明に思い描く力
予測ストラテジー…次の展開にドキドキする力
文脈ストラテジー…表現を滑らかに紡いで読む力
熟読(精読)…概念習得のための読み
記憶(超精読)…内容再生のための読み
行間ストラテジー…隠れた意味を読み解く力
解釈ストラテジー…文に新たな価値を付与する力
記憶ストラテジー…情報を脳内に定着させる力 -
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[ 内容 ]
多種多様な役割を知り、効果的に使い分けるには-接続詞使用のセンスを磨くための小辞典。
[ 目次 ]
接続詞がよいと文章が映える
接続詞とは何か
接続詞の役割
論理の接続詞
整理の接続詞
理解の接続詞
展開の接続詞
文末の接続詞
話し言葉の接続詞
接続詞のさじ加減
接続詞の戦略的使用
接続詞と表現効果
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
ボトムアップ処理:一つ一つの要素の意味や機能を考え、それを順々に組み立てて、文の内容を徐々に理解していく方法。
トップダウン処理:その文章に何が書かれているか、先行文脈などからあらかじめ見当をつけ、それを利用してここの分の内容を理解していく方法。
アメリカでの70年代の人工知能の研究で性能の低い当時のコンピュータに効率よく文章を理解させる実験を重ねた結果、スキーマを組み込んだトップダウン処理の研究が飛躍的に発展した。
読書における予測は、①深める予測、②進める予測があり、それぞれ、①読んでいる文に情報の不全感があって、「いつ」「どこで」「誰が」「何が」「何を」「どう」「なぜ」などと言った疑問視を使って、文の情報の不完全な部分を補おうとする予測と②今読んでいる文章は理解できたので、「それから」「すると」「それで」「だから」「しかし」といった接続詞を使って、次の展開を四郎とする予測です。これらは車の両輪になります。
それで予測というのは、次ぎにくる内容を一つに決定するのではなく、ある程度限定することが予測の基本的な働き。
その他助として言語コーパス等がある。それは、「たしかに〜かもしれない」のあとには何パーセントの確率で逆説の接続詞が入るといったものです。
それらの予測によって意味の箱のようなものを頭の中に作り、その箱が埋まったら片付け、また別の意味の箱を作るという作業を繰り返して文章を理解している。パソコンのフォルダのように階層になっている。
文章を「書く」にあたっては、「謎」がキーとなります。というのも、文章理解とは問題解過程すなわち「謎」を解く過程だからです。優れた文章は縦走性のある問いが有機的に関連してできています。そしてその問いを解き明かそうと予測を重ねるうちに、その文章世界に引き込まれ、読みが広がっていくのです。
タイトルには「読解」のみの表現であるが、文章を作る方にも有用であると、考える。欧米のビジネス文書で進められているのはトップダウンであると思うが、昔の性能の低いコンピュータで研究もなされたところが説得力があるように思えた。