あらすじ
読み手の理解を想定し、「認識の共有」を作り出す。これが、しっかり伝わる文章を書く王道です。自分の考えを適切な表現と組み立てで相手に届ける一生モノの技術を具体例とともに紹介します。 【目次】第1章 差分――書き手と読み手の知識の差/第2章 構成――整理の行き届いた文章構成/第3章 視点――共感できる視点の設定/第4章 根拠――主張を支える根拠の選定/第5章 定義――前提となるキーワードの定義/第6章 引用――信頼できる典拠の引用/第7章 推薦――AIを用いた適切な推敲/第8章 設計――初対面の相手のための情報設計/第9章 配慮――読み手の印象への配慮/第10章 総合――文章が生まれる過程
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Posted by ブクログ
読み手に届く 文章技術
著:石黒 圭
出版社:筑摩書房
ちくまプリマー新書 495
生成AIの文章とのからみで、読み手に分かりやすい文章の作成をめざすのが目的ですが、もう少し踏み込みがあってもよかった
材料を与えて、生成AIにつくってもらった文章と、人間が苦労してひねり出した文章とはどこが違うのだろうか
原則がまず、提示される
・文章を書くという作業は、自分の頭のなかにある漠然とした考えをまとまった言葉で表現すること
・文章を書くときの最大の課題は、書き手の書いた文章が読み手に理解されないことがあるということ
生成AIとは、たんなるパターンの学習者であるから、人間の思考をおこなうことができないから、上記の作業はどう見ても、人間の所業である。それを生成AIという道具に押し付けようというのはどう考えても暴論である。
■生成AIが出来そうなこと
第7章 推敲 これは、決まったパターンになるように言い回しを行うものであるから マルである
まず、生成AIの長所は、
①意味を変えずに、自然な日本語になるように直してくれる
②誤字脱字、タイプミスを校正してくれる
でも、生成AIの短所として
①生成される文章が教科書的である
②生成される文章に新規性がとぼしい
③生成される文章に個性がとぼしい
④ハルシネーションという嘘をつく
■人間がやるべきこと
・書き手と読み手の知識の差を埋めること、読み手が理解できない情報を補足すること
・読み手次第だが、日本は省略を多用する言語だから、なくても済むものは省略する
・文章に求められるもの、それは再現性、手続きを記載するときに必要なのは
①手順が整理されて提示されていること
②区切りをつなぐ接続を適切につかう、まず、つぎに、そして、なお
③段落分け、空白を適切に使用して、ブロックを提示すること
④知っておくべきことは、前もって頭出しをする
⑤タイトルをつけること
・情報は正確に
共感できる視点をおくこと
一人称:主人公になって世界を見る
三人称:第三者になって世界を見る
根拠を示す
考え方は、アクセス性、管理のしやすさ、加工のしやすさ
説得力を上がる
①比較検討
②場合分け
③根拠の一貫性
④反対の反対
キーワードを定義して結論を明確化する
①定義の重要性:キーワード定義
②定義と結論:定義をきめて、論理的な議論を展開する
③定義の着眼点:独創的な着眼点を設定し議論を展開する
目次
第1章 差分――書き手と読み手の知識の差
第2章 構成――整理の行き届いた文章構成
第3章 視点――共感できる視点の設定
第4章 根拠――主張を支える根拠の選定
第5章 定義――前提となるキーワードの定義
第6章 引用――信頼できる典拠の引用
第7章 推薦――AIを用いた適切な推敲
第8章 設計――初対面の相手のための情報設計
第9章 配慮――読み手の印象への配慮
第10章 総合――文章が生まれる過程
ISBN:9784480685261
判型:新書
ページ数:272ページ
定価:960円(本体)
2025年06月10日初版第1刷発行
Posted by ブクログ
文章技術と銘打っているが、人と人とのコミュニケーションで大切なことや、これからの世を生きていくためのヒントがたくさん見受けられた。
「ここも突っ込んでほしい」と思うところもあったが、この新書規模においては、コンパクトでわかりやすいし、これ以上の膨張はまた蛇足なのかもしれない。たいへんタメになったので、よく読んで学ぶ教材としては、中学生くらいがよいか。