石黒圭のレビュー一覧

  • 語彙力を鍛える~量と質を高めるトレーニング~

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    ・固より、偏に、徒に、頗る、強ち
    ・偏った読書は大量の専門語を吸収できますので、けっして悪いことではありません。ただ、飽きてきたら新しい専門分野に移り、そこでもまた大量の本を読みこむこと。それが語彙力増強の秘訣だろうと思います
    ・「郷里の親へ便りを書く」→「便りを綴る」→「便りを認める」
    ・「木の葉が風に吹かれる」→「風に踊る」→「風に舞う」→「風にそよぐ」
    ・「試験前に読書に熱中する」→「読書にハマる」→「読書に浸る」→「読書に耽る」
    ・「ほめられて何だか恥ずかしい」→「照れくさい」→「面はゆい」
    ・「落ち着いた雰囲気の住宅街」→「落ち着いた風情」→「落ち着いた佇まい」
    ・「故人を振り返る会

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    2018年11月04日
  • 「予測」で読解に強くなる!

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    ネタバレ

    読解テクニックの一つに「予測」があると著者は言う。人間は次に出てくる言葉や文章を予測しながら読むからこそ、文章が読めるのだとも述べられている。
    「なるほど」と思わせる説得力のある文章が連なるが、この本は学術書ではなく、新書である。そのため文章が平易で読みやすい。
    受験で読解に苦しむ前の高校1、2年生や留学生試験を控えた人に読んで欲しいと思った。

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    2018年07月25日
  • 「読む」技術~速読・精読・味読の力をつける~

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    活字中毒の私としては、これまで読書術に関する本は、ショーペンハウアーからフォトリーディングまで色々と読んできましたが、今の自分にとってとても肚に落ちる内容でした。

    著者は文学博士で、文章論が専門ということで、エビデンスもしっかりした読書術に関する本です。

    読解ストラテジーとして、速読、精読、味読のカテゴリ別に、8種類のストラテジーを提示しています。

    速読に関する技術ではなく、精読や小説等をどう味わって読むかという味読についても、理論的に言及しているのが特徴です。

    おすすめです。

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    2017年05月13日
  • 文章は接続詞で決まる

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    あまり話題にはならない、「接続詞」に焦点を当てた新書。

    1.2章では品詞としての接続詞、接続詞の機能の5つを紹介してから、3章から4種10分類をして解説している。

    3章では「論理の接続詞」として、順接・逆説の接続詞の解説をしている。
    4章では「整理の接続詞」として、並列・対比・列挙の接続詞の解説をしている。
    5章では「理解の接続詞」として、換言・例示・補足の接続詞の解説をしている。
    6章では「展開の接続詞」として、転換・結論の接続詞の解説をしている。

    7章では「文末の接続詞」、8章では「話し言葉の接続詞」、9章ではさじ加減、10章では戦略的効果、11章では表現効果として接続詞活用のポイン

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    2017年02月13日
  • 語彙力を鍛える~量と質を高めるトレーニング~

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    語彙力を「豊富な語彙知識」×「精度の高い語彙運用」と定義し、各々のスキルを高めるための処方箋を紹介。
    若干プレモル推しの記述が気になるが、総じて語彙力を高めるに役に立つ内容である。定期的に読み返してトレーニングを心掛けたいと思う一冊である。
    なお、問題集ではないので、この本は語彙力を高めるきっかけに過ぎない。後は読者の鍛錬あるのみ。

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    2017年01月01日
  • 語彙力を鍛える~量と質を高めるトレーニング~

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    ネタバレ

    類義語、対義語は兄弟
    上位語と下位語
    語種 和語、漢語、外来語でセットに考える
    文字種 ひらがな、カタカナ、漢字
    書き言葉と話し言葉
    専門語を考える 大人語の謎
    方言
    新語と古語
    実物を考える
    語構成を考える

    類似表現の混同に注意
    語の重複、不足に注意
    連語の相性
    語の置き換え ぼかす
    立場によって意味は変わる
    ヤマを張る、は勝負する
    オノマトペ

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    2016年11月28日
  • 語彙力を鍛える~量と質を高めるトレーニング~

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    ・語彙力=語彙の量(豊富な語彙知識)×語彙の質(精度の高い語彙運用)と定義し、語彙の量の増やし方と質の高め方を解説。
    ・語彙の量は一定数(5万語程度)までは不可欠あるが、それ以上は量より質を高めた方が効率的。
    ・語彙の質は、相手の心に届くかどうかという定規で測られるので、偉そうな言葉も凝った言葉も必要なく、普通の地味な言葉で十分である。そのコツは、文脈にあった等身大の言葉選びをすることに尽きる。
    ・類義語を探すときの武器は類語辞典。
    ・語種は日本古来の固有語である和語、中国から伝来した漢語、外来語に分けられる。和語は身近な内容で、耳で聞いて意味が分かる、内容を易しく示せる一方で、抽象的な内容を

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    2016年11月03日
  • 語彙力を鍛える~量と質を高めるトレーニング~

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    語彙を様々な側面から見ることができる本。
    例えば上位語と下位語、文字種、方言、新語と古語、語構成...。
    語彙について、なにか包括的なビジョンが得られるというわけではないけれど。
    それはこういう本の宿命ではないか?と思う。

    適切な語を使いこなすには、という問題を扱った第三章が私には有益だ。
    11のチェックポイントがあるという。
    こういうのは、例が分かりやすく、豊富なのが嬉しい。
    この点では満足できる一冊だ。

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    2016年07月16日
  • 心を引き寄せる大人の伝え方集中講義

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    「伝え方が9割」という本もあるが、
    まさに伝え方による影響を感じ、
    より一層注意していく必要性を感じた。

    この本の面白いところは、
    立場が上(相手が目下)なのか、
    立場が下(相手が目上)なのかにわけているところ。

    読んでいて、
    自分自身の立場が下の時のコミュニケーションがうまくいかないことが多いことに気づいた。
    それは相手が目上だとわかっていても、
    自分の立場が上であるような話し方を気付かずにしてしまっているために
    相手をイライラさせてしまっているケースが多い。
    決して相手を見下したりしている気はなくても、
    そう思われると明らかに相手にとっても自分にとってもアンハッピーだと思った。

    相手

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    2015年03月22日
  • 「読む」技術~速読・精読・味読の力をつける~

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    小説の読むのに必要な「視点」を意識したことがなかった。今まで何となく読んでたことを痛感させられた本だ。どこで(視座)、だれが(視点)、なにを見ているか(注視点)。「小説で登場人物が目にしたものをどう感じたか」を意識するだけで、自分の知らない感情や価値観を追体験できる。この面白さを味わうことが「味読」なんだろうなー。

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    2015年02月24日
  • 「読む」技術~速読・精読・味読の力をつける~

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    「読む」とはどういうプロセスなのか,どう読めば文章が楽しく読めるのか,などを筋道立てて真面目に述べている.本の読み方を速読,味読,精読と3つに分けて網羅的に説いている.なかでも,速読ではどこを注目して読むべきかを,理由とともに論理的に説明している.速読について結構具体的で面白い切り口.味読では,ただ文章をゆっくり味わえばいいというような話で終わらせず,着眼点を明示している.最後の精読だけは当たり前のような話が冗長に続いていて退屈だった.

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    2014年10月11日
  • 文章は接続詞で決まる

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    今まで文章書いてて接続詞についてうやむやしてたことがスッキリした.論文などを書いてる人にはぜひお勧めしたい本である.接続詞の負の面や,文学における創造的な役割などいろいろな角度から接続詞を分析していてとても興味深い.

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    2014年10月11日
  • 「予測」で読解に強くなる!

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    正直、私には少し難しく感じた。分かったのか分かっていないのか、なんとなく分からないまま最後まで読み進めた。
    しかし、最後の筆者の言葉に救われた思いがした。
    「本書で紹介した予測という考え方を、みなさん自身の今後の読書に活かしてくださることを…」と。
    ”そっか〜予測という考え方を知っただけでも大きな進歩だったのでは”と。それで改めて、本書の予測の定義に戻って読み直してみると、実に明解に記載されていた。
    「予測とは、今読んでいる文をとおして感じられる理解のモヤモヤと、そのあとに続く文脈で解消しようという期待する読み手の意識こと」だと。
    これで、すっきりした。要は、読書を受け身ではなく能動的に読む姿

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    2014年08月19日
  • 「読む」技術~速読・精読・味読の力をつける~

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    正統派「読む技術」が学べる本。
    学生時代の国語の読解授業を思い出し、「なるほど、そういう意図があったのが」と改めて勉強になった。
    「接続詞と指示詞をたどっていけば、思考が見えてくる」「理由を考える」「例をあげる」といったあたりは、まさにそうだ。
    学生時代には”なんでこんな問題にこたえなければいけないのか?”と”読まされて”いた感があったが、こうして今、読解について考えてからは能動的に”読もう”という気持ちになる。さらに、「原文の内容を記憶に留めようとするとき、要約はよいトレーニングになる」ということから、要約の訓練の大切さにも気づかされた。
    読書に対する姿勢が変わる一冊だと思う。

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    2014年08月18日
  • 文章は接続詞で決まる

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    接続詞の効用が体型的に書かれている。

    論文では「つまり」が多くなりやすく、そこがわかりにくくなる。

    文章をしばらく寝かせて自分と切り離すことの大切さ。

    「でも」や「けど」はその展開をさえぎってしまう。

    テクニカルライティング

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    2014年06月26日
  • 日本語は「空気」が決める~社会言語学入門~

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    社会言語学ってこういう話なのか。
    語用論とかテクスト分析とかとごっちゃになっている。
    わかりやすいし面白いとは思う。

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    2014年05月27日
  • 文章は接続詞で決まる

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    接続詞の用い方をそれぞれの言葉について解説しながら説明している。
    なんとなく日本語教授法の延長かなと思った。
    つまりは多用しない方が良い。
    たとえばはその後に続くのが一つだけの場合は使わない。

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    2014年05月24日
  • 日本語は「空気」が決める~社会言語学入門~

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    社会言語学は、言葉選びの科学、と一言で言ってのける明快さが魅力。
    社会言語学という、おそろしくその扱う領域が広い学問が、何となく一冊で概観できるような気になる。
    最近話題の方言コスプレの話や、方言漢字、バイリンガル教育、危機言語のことまで、本当に幅広い。

    社会言語学は、まだ日本では緒に着いたばかりの学問領域なのだとか。
    この先、どのように進展していくのだろうか。

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    2013年11月04日
  • 文章は接続詞で決まる

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    接続詞について体系的にまとめられている。
    文語的な表現も多く、やや読み進めるのに時間がかかってしまったが、これまで何気なく使っていた接続詞を見直すのによい機会となったと思う。
    本を読むというより、辞書としての機能もあり、手元においておきたい一冊だ。

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    2014年08月07日
  • 日本語は「空気」が決める~社会言語学入門~

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    サブタイトルにあるように学問の入門書。非常に読み易く学問に大変関心を感じる。なぜ言葉づかいが場面により変わるのか。敬語だけではなく、環境(社会)との関係、相手との親疎、距離感により言葉が変わるとは毎日のように感じること。それをポライトネス理論というという解き明しは痛快!。「俺、僕、わたし・・・」などの一人称の使い分けなどをドラえもんの登場人物のキャラから説明するのが楽しい。若者語の特徴①断定を避けるぼかし表現が多い、②強調する程度副詞の発達、③気持ちを伝える形容詞の多用、④テンポを速める略語が多い、⑤共感を持って相手の話を受け止める表現の豊富さなどの解説は確かに!と納得。「言葉選びの科学」とい

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    2013年09月12日