太田紫織のレビュー一覧
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文庫書き下ろしの、シリーズ第8作。中編3作と短編1作
第1話 ウラトオモテ
高等部2年生になって転校してきた来た阿世知蘭香は奇抜なゴスロリ調の格好をしていたが、鴻上百合子に表向き親友になるよう頼む。飼っていた犬の頭蓋骨の標本を持っているという蘭香を櫻子さんの元に連れて行くと、蘭香の秘密と百合子の意外な苦悩も明らかになる。
女の子って大変なのね。がんばれ男の子たち。
第2話 雛を呼ぶ声
九条邸の庭にヒヨドリが巣を作ったが雛が殺される。斜め向かいに越してきた愛想の悪い宝生さんにみんなが悪感情を持っているが、櫻子さんは元地主として敢然と原因を追求する。
普通の人の狂気が一番怖いかも。。。 -
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シリーズ第5作で、書き下ろし。
シリーズ初の長編「冬の記憶と時の地図」と12ページの掌編「てのひらの優しさ」の組み合わせ。アニメになっていない。
前作第3話「蝶は十一月に消えた」の、高校の先輩の遺体の蝶形骨が無くなっていた事件から、10年前に櫻子さんの叔父で設楽教授(法医学講座)が調べた函館の看護師の事件を調査するため、櫻子さんと正太郎は函館へ向かう。
10年前には見えていなかったものから櫻子さんの鋭い推理により、やはりあの花房という画家が関わっていた殺人事件だという真相を明らかになるのだが、正太郎が犯人にナイフで腹を刺されてしまう。無茶するなよ、少年! -
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文庫書き下ろしのシリーズ第4作
例によって、骨を異常に愛する旧家の美しいお嬢様で標本士の九条櫻子が解剖学の知識で鮮やかに事件を解く物語で、高校生正太郎少年のモノローグ形式。
第1話「猫はなんと言った?」 正太郎の同級生鴻上百合子の叔母がストーカーにつきまとわれ、飼い猫を殺されたが、猫の死因を突き止めると意外な犯人が。
第2話「私がお嫁に行く時に」 珍しく鴻上百合子のモノローグで、亡き祖母が自分が結婚する時にくれるといった祖父の絵がどれかを桜子に見てもらう掌編。
第3話「蝶は十一月に消えた」 出ました、やがて宿敵となる死体から蝶形骨を奪う画家花房。担任の磯崎先生のかつての教え子で仲の良かった -
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文庫書き下ろしのシリーズ第3作
例によって、異常に骨を愛する旧家の美しいお嬢様九条櫻子が、正太郎少年を伴って解剖学の知識で鮮やかに事件を解く物語
第1話「呪われた男」は自分の家系が短命で呪われていて自分ももう死ぬと思い込んでいる男の話。古い時代の絵の具にヒ素が含まれていたことで解決したかに見えたが。。。
第2話「お祖母ちゃんのプリン」は正太郎が小学生の時に亡くなった祖母の見舞いに遠回りしてプリンを買いに行かされていた謎をばあやさんが解く。
第3話「託された骨」は正太郎の高校の理科室から人骨が見つかり、かつていた骨格標本を作っていた教員と姉の秘密、さらに櫻子さんとのつながりもわかる。
3話 -
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文庫書き下ろしでシリーズ第2作
例によって、異常に骨に執着する旧家の美しいお嬢様九条櫻子が、正太郎少年を伴って解剖学の知識で鮮やかに事件を解く物語
第1話「夏に眠る骨」は鍾乳洞近くの崖から転落した白骨死体を発見したが、それは正太郎の同級生の鴻上百合子の行方不明になっていた祖母だった。
第2話「あなたのおうちはどこですか」は未明に裸足で歩いていた幼女を正太郎が保護して自宅を突き止め、殺されていた母親を発見し仮死状態の赤ん坊を救出する。
第3話「」殺されてもいい人は薔子の実家で富豪の東藤家当主の90歳の誕生パーティの夜死んだがその死因を巡ってのひと騒動。