太田紫織のレビュー一覧

  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 雨と九月と君の嘘

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    短い話ですが 珍しく ばあやさんが 探偵役をした 「お祖母ちゃんのプリン」は ほろりとさせるいい話でした しかしここでも お祖母ちゃんが 正太郎に 隠し通した 病気の辛さについて 全部裏がわかってしまうのは 幸せなのか・・・ 一生 分からないのも いいかもしれない とも 思った 第三巻です

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    2017年01月10日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている はじまりの音

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    文庫書き下ろしの、シリーズ第8作。中編3作と短編1作

    第1話 ウラトオモテ
     高等部2年生になって転校してきた来た阿世知蘭香は奇抜なゴスロリ調の格好をしていたが、鴻上百合子に表向き親友になるよう頼む。飼っていた犬の頭蓋骨の標本を持っているという蘭香を櫻子さんの元に連れて行くと、蘭香の秘密と百合子の意外な苦悩も明らかになる。
     女の子って大変なのね。がんばれ男の子たち。

    第2話 雛を呼ぶ声
     九条邸の庭にヒヨドリが巣を作ったが雛が殺される。斜め向かいに越してきた愛想の悪い宝生さんにみんなが悪感情を持っているが、櫻子さんは元地主として敢然と原因を追求する。
     普通の人の狂気が一番怖いかも。。。

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    2016年12月31日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み

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    第二骨は 血まみれの幼女救出
    これが一番後味がいい話でした
    育児放棄や虐待の疑いがあった母親ですが
    最後は いい母親として頑張ったんですね
    ほろりとしました

    櫻子さんが 赤子の命を救うために
    懸命に人工呼吸をするなど
    子供好きな一面も見られます
    ただ 何かトラウマがあるような
    必死の救出でしたけど・・・

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    2016年12月15日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 八月のまぼろし

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    なんかもう、どっちも嫌な感じでした。逆恨みもここまでくると「いや、ちょっと無理がないか?」と思うし、刷り込みもそこまでくると「いやいや
    …」と思ってしまう。どちらもお話なのだからそこまで考えなくてもいいのでしょうけど、とにかく後味が悪すぎました。正太郎のお母さんと櫻子さんに雪解けの雰囲気。これだけが救いでした。ラスト、正太郎が何に怒って櫻子さんを責めてるのか、私にはイマイチ分からず。若さゆえの正義感なのか、私がナナメなのかは分かりませんが。もやっとした全体でしたがやっぱり面白かったです。

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    2016年12月06日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 冬の記憶と時の地図

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    シリーズ第5作で、書き下ろし。
    シリーズ初の長編「冬の記憶と時の地図」と12ページの掌編「てのひらの優しさ」の組み合わせ。アニメになっていない。

    前作第3話「蝶は十一月に消えた」の、高校の先輩の遺体の蝶形骨が無くなっていた事件から、10年前に櫻子さんの叔父で設楽教授(法医学講座)が調べた函館の看護師の事件を調査するため、櫻子さんと正太郎は函館へ向かう。
    10年前には見えていなかったものから櫻子さんの鋭い推理により、やはりあの花房という画家が関わっていた殺人事件だという真相を明らかになるのだが、正太郎が犯人にナイフで腹を刺されてしまう。無茶するなよ、少年!

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    2016年12月03日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶は十一月に消えた

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    文庫書き下ろしのシリーズ第4作

    例によって、骨を異常に愛する旧家の美しいお嬢様で標本士の九条櫻子が解剖学の知識で鮮やかに事件を解く物語で、高校生正太郎少年のモノローグ形式。

    第1話「猫はなんと言った?」 正太郎の同級生鴻上百合子の叔母がストーカーにつきまとわれ、飼い猫を殺されたが、猫の死因を突き止めると意外な犯人が。
    第2話「私がお嫁に行く時に」 珍しく鴻上百合子のモノローグで、亡き祖母が自分が結婚する時にくれるといった祖父の絵がどれかを桜子に見てもらう掌編。
    第3話「蝶は十一月に消えた」 出ました、やがて宿敵となる死体から蝶形骨を奪う画家花房。担任の磯崎先生のかつての教え子で仲の良かった

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    2016年12月03日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 雨と九月と君の嘘

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    文庫書き下ろしのシリーズ第3作

    例によって、異常に骨を愛する旧家の美しいお嬢様九条櫻子が、正太郎少年を伴って解剖学の知識で鮮やかに事件を解く物語

    第1話「呪われた男」は自分の家系が短命で呪われていて自分ももう死ぬと思い込んでいる男の話。古い時代の絵の具にヒ素が含まれていたことで解決したかに見えたが。。。
    第2話「お祖母ちゃんのプリン」は正太郎が小学生の時に亡くなった祖母の見舞いに遠回りしてプリンを買いに行かされていた謎をばあやさんが解く。
    第3話「託された骨」は正太郎の高校の理科室から人骨が見つかり、かつていた骨格標本を作っていた教員と姉の秘密、さらに櫻子さんとのつながりもわかる。

    3話

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    2016年12月03日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み

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    文庫書き下ろしでシリーズ第2作

    例によって、異常に骨に執着する旧家の美しいお嬢様九条櫻子が、正太郎少年を伴って解剖学の知識で鮮やかに事件を解く物語

    第1話「夏に眠る骨」は鍾乳洞近くの崖から転落した白骨死体を発見したが、それは正太郎の同級生の鴻上百合子の行方不明になっていた祖母だった。
    第2話「あなたのおうちはどこですか」は未明に裸足で歩いていた幼女を正太郎が保護して自宅を突き止め、殺されていた母親を発見し仮死状態の赤ん坊を救出する。
    第3話「」殺されてもいい人は薔子の実家で富豪の東藤家当主の90歳の誕生パーティの夜死んだがその死因を巡ってのひと騒動。

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    2016年12月03日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 八月のまぼろし

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    薔子さんの身内もよく死に関わっていますね。
    友達が殺人鬼とかなかなか怖いです。。。が、物語そのものもなかなか怖かった。
    冒頭壱骨目の話もなかなか暗いというかメンタルやられている系ですね。
    今年旭川に行ったので、小説内の描写がよりはっきりとしたイメージを持って再現で来ている気がします。
    駅ビルのフードコートとか、結構おいしいものたくさんあったのを覚えています。

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    2016年09月20日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 謡う指先

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    ネタバレ

    一作目、正太郎くんの受難。でも親友じゃなくて良かったね。疑いたくない人を疑うのって本当に疲れるから。そんな先生いるんだなぁ、と嫌な気分。鴻上さんは私は好きなキャラじゃないので、何とも。そして男ってのは全くもう、お見合いだろうが何だろうが、筋通そうよ、と思います。結末はとても悲しい。そして相変わらず櫻子さんの真実を知りたい思いは、時として周りを傷つける。でもそれをどうとも思わないのが櫻子さん。正太郎くん、身代わりじゃなくて良かったね。この2人はくっ付かない運命なんだろうか。少しじれったいです。

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    2016年09月14日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 白から始まる秘密

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    相変わらず櫻子さんの洞察力に感服です。罪悪感から正太郎と会おうとしなかった櫻子さん。でもこの二人はもう離れられないんですよね。櫻子さんにとっても正太郎は既に誰かの替わりでは無くなってるはず。phantomの正体は騙されました。絶対櫻子さんだと思ってました。谷内さんの悲しい過去も読みごたえありましたが、やはり難しい年頃の女の友情の脆さ。相手次第でどうにでも変わる危うさ。余りにも軽く扱われた命。腹立たしさの中で読み終えました。櫻子さんの言葉は正しい、けれど直球すぎて鋭利。回りの人に助けられる櫻子さんですね。

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    2016年09月07日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 八月のまぼろし

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    ネタバレ

    嵐の前の静けさという感じで、大人しかったイメージの巻でした。
    ただ、救いのない話が多かったです…。
    櫻子さんがどうなったのか、次巻が楽しみです。

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    2016年09月06日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 八月のまぼろし

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    3話目がとても本作らしくて良いね。もう蝶々くんの伏線ははどうでもイイよ。それよりもゴスロリ阿世知蘭香をもっと登場させてあげて。弁当ひっくり返すだけじゃ勿体ないっす。

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    2016年08月08日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 狼の時間

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    ネタバレ

    第壱骨「狼の時間」は、正太郎君の誠実さが危うさとなりシリーズ内で一番緊迫感のあった内容だと思います。花房の『狼のように抜け目なく賢くあれ』という言葉が印象的でした。

    ただ他の方もレビューにて書かれておりましたが、花房が救えと指示した人は誰であったのかがわからず、また重要なところで連絡が途切れるのもまた疑問が残りました。

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    2016年07月17日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶は十一月に消えた

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    ストーカーとかDVとか不気味だし怖いし…櫻子さんが気付いて椿さんもまさに命の危険から救われた…くらいの恩だな、と思います。なつかないから、とかそんな理由で残酷にも命を奪うなんて考えられない。けど昨今のニュースを見ていると対象が人間になることも多々。歪んだ世の中です、ほんと。仲良し三人組、と思われていた生徒たちの話もまた何とも言えず後味が悪い…。というか、櫻子さんのお母さん含めて、このお話の「母」という存在はみんなオカシイ。正太郎くんのお母さんはごく普通だと思うけど他がね…(*ノ∀`*)

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    2016年06月20日
  • オークブリッジ邸の笑わない貴婦人2―後輩メイドと窓下のお嬢様―(新潮文庫nex)

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    ■メイドは愛しますよ、どんな我儘(わがまま)なお嬢様でも。

    24時間を十九世紀英国式に暮らす、北海道東川町のお屋敷。ここでのメイド生活にも慣れた鈴佳は、今、真夏の悪夢に襲われていた。暑さのせいだけじゃない。サボり上手な後輩メイドに我儘なお嬢様、その上鈴佳の"罪"を知る昔のご主人様まで現れて......。川遊び、乗馬、純情な愛の逃避行。階上(アップステアーズ)で過ごすご主人様の夢を叶えるため、お屋敷の歯車たちは、今日も階下(ダウンステアーズ)を駆け回る!

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    2016年06月15日
  • オークブリッジ邸の笑わない貴婦人―新人メイドと秘密の写真―(新潮文庫nex)

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    ■愛川鈴佳、21歳。明日から、十九世紀に行ってきます。

    「完璧なヴィクトリアンメイド募集」――派遣家政婦・愛川鈴佳に舞い込んだ風変りな依頼は、老婦人の生涯の夢のお手伝い。旭川近郊の美しい町に十九世紀英国を再現したお屋敷で、鈴佳は「メイドのアイリーン」になった。気難しい奥様の注文に、執事のユーリや料理人ミセス・ウィスタリア、農家のスミス夫人たちと応えるうち、新人メイドは奥様の秘密に触れ……。

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    2016年06月12日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 雨と九月と君の嘘

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    短かったけど、お祖母ちゃんのプリンが泣けました。呪われていると主張したかった藤岡の理由が身勝手で悲しくなります。それじゃ奥さんもお子さんも救われない。救われないどころか生きてるだけで地獄になっちゃう。櫻子さんに気付くきっかけを与えた正太郎くんのお手柄でした。最後の章では櫻子さんの今までに無かった感情が書かれていて新鮮♪正太郎くんと関わることで彼女も少しずつ何かに気付き目覚めていくのかもしれない。骨好きの残念美人…のキャラも好きだけど。ラストは驚きの仕掛け?次への伏線??正太郎くん頑張れ!

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    2016年06月05日
  • オークブリッジ邸の笑わない貴婦人2―後輩メイドと窓下のお嬢様―(新潮文庫nex)

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    困った御嬢さん、エズミ。
    自由すぎる後輩メイド、エミリーよりも困ったさん。
    そもそも、祖母である<奥様>の屋敷だからと言って、エズミの態度ってずいぶんだと思うし。
    雇われメイドの2人にはもちろん、兄であるユーリにまであの態度なんだもの。
    その印象は最後まで変わらないのだけど、それでも、少しだけ悪印象は薄らいだかな。
    ユーリとアイリーンの関係に進展がなかったのが残念。
    エミリーは、よくも悪くも割り切ったタイプで、傍目に見るにはちょっと面白い(笑)
    続きがあれば、きっと読むと思う。

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    2016年06月05日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み

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    櫻子さん、美しいな…表紙を見ても思いますが、読んでも尚更思います。どれも少し悲しい物語。最後暴かなかった真実は優しさとかそういうんじゃなくて、櫻子さんの価値観というか生き方なのかな、と思わされました。人それぞれ愛情の表現や、感じ方はあって、最初2作は切なくて強く、最後はちょっと怖い…やや狂気。櫻子さんの家族のお話は次くらいに出てくるのでしょうか。楽しみに待とうと思います♪

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    2016年04月29日