乾石智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ新しいシリーズ。
創石師のナイトウェルには、使えばおのれが滅ぶ、使わねば国が滅びよう、という呪いがかけれている。
人の感情から石をつくる希な才を持った彼は、それ故に、故国、家族、許嫁を殺された。
殺した仇に仕えることになったナイトウェルは、ある日、怪我人の傷口から取り出した黒水晶に、まぼろしを見せられるようになって。
世界観や主人公の置かれた位置か面白い。呪いのせいて力を使うことによって、命を削ってゆくためか、前半の投げやりな所か切ない。
後半、謎が解けてきてから、物語の展開がさらに加速して面白くなってゆく。
この新しい世界での物語の続きがあるようなので楽しみ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとても好きな世界観。
呪術や写本の道具も魅力的。
カリュドウが、最初から闇に染まっている、という設定もいい。
残念なのは、カリュドウの人となりがいまいち掴めなかったこと…フィンとの思い出がひとつくらい出てきてもいいのでは?とか、仲間が最後に、お前ひとりで背負うな!って協力するんだけど、いつのまにそんな関係築けてたの?とか。
終わり方はとてもよかった。
地の文がちょっと読みづらいと思ったけど、それについては解説で井辻さんが書いていた。
「ファンタジーにおいて、語り手が魔法のない世界に身を置いて語るのはNGである。語られている世界とひとつでなければならない。このテクスト自体が閉じた魔法書である。 -
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Posted by ブクログ
オーリエラントの原初の物語。
コンスル帝国建国の兆しも垣間見える。
とても心地よく、得心のいく結末だった。
はるか太古の物語としてとらえれば、
この物語の何千年も何万年も未来に
私たちの時間が成立しているのだとも言える。
どのような苦難や裏切り、生死の危機を経ても
希望を信じることをやめないヴェリルの存在は
人間世界が続く限り、失われるものではない。
アルデイラを秩序ある国家として成立させている
ホウと言葉(コンシアル)は、後の物語に繋がる
大切なものであり、たとえ百年単位の限られた時間
であっても、人間世界に安穏と平和をもたらす鍵で
あろう。
ステファヌス、デランダール、風森村の仲間