乾石智子のレビュー一覧

  • 闇の虹水晶
    人の感情から石を創る、創石師。特殊な人であるけれど持っている心は皆と同じ。傷つき、絶望し、それでも少しずつ立ち直っていく。闇も 希望も そのための力になる。
  • 闇の虹水晶
    乾石作品にハズレなし。本作も然り。
    水樹和佳子や佐藤史生のマンガに通じるものを感じた。
    続編希望。
  • 夜の写本師
    2015.10/22 大好物っ♡善悪単純でなく出会うモノ皆に表も裏もある。魔法も同じ。そしてそれを学ぶための魔法書の写本に焦点を当てているのも奥深さを醸し出して素晴らしい。佐藤さとる、ミヒャエル・エンデ、ロバート・A・ハインライン、上橋菜穂子諸氏と肩を並べても良いのではないかと思える程のデビュー作!...続きを読む
  • オーリエラントの魔道師たち
    2017.2/12 夜の写本師シリーズ4作目は短編集なのですね♪前の3巻からしばらくぶりに読んだけど違和感なしの濃密な世界観。市井の生活の中に沈む者たちと、手を貸す魔術師の抱える闇を丁寧に描いていて素晴らしい。前に感じた重厚さの語りの中に浮く現代口語的な文章も減ったようで良し。次つぎっ!
  • 沈黙の書
    「風の息子」とか「雨の娘」とか人の名前を開いているところがなんといっても好い。ネイティブならこんなふうに名前が脳裡に響くのだろうか、という印象。世界観がよく出ている。
  • 夜の写本師
    ジャケットを見たときから気になっていながら、ファンタジーを読む気分でなく数年放置していた乾石さんのオーリエラントシリーズ。繊細なジャケットが改めて素晴らしい。
    「魔法使いの嫁」を見始めてすぐ原作を読み、そこからたぶん20年ぶりくらいにファンタジー熱が起きて本書を手に取った。地中海世界を思わせる舞台設...続きを読む
  • 紐結びの魔道師
    紐の結び方で色んな魔法が発動する魔導士の話。今回は前向きな主人公が日々楽しそうに過ごしているイメージで、読んでいて楽しいです。
    理不尽な死というのが今回ないので、余計にとても私好みです。
  • 紐結びの魔道師
    紐結びの魔導師、リクエンシスの冒険を描く連作短編集。

    とかく昏く沈みがちな魔導師たちの中で、リクエンシスは珍しく剽軽で肉体派でもあり、人間味にあふれていて、シリーズ中の魔導師の中でもお気に入りなので、彼の人生の旅を一緒に辿るのはとても楽しかった!
    もう一人のお気に入り、ケルシュにも会えて嬉しかった...続きを読む
  • オーリエラントの魔道師たち
    魔導師シリーズの短編集。ファンタジーという言葉を冠したくないと思う重い闇の物語。乾石さんの物語は読むたびに 言葉の美しさ 文章の味わい深さに感動する。今回も 一気に読み進めたい気持ちを 抑えながら 少しずつ 少しずつ味わいながら読んだ。 満足。
  • 紐結びの魔道師
    オーリエラントの魔導師シリーズの最新作。紐結びの魔導師リクエンシスの物語。

    単行本『オーリエラントの魔導師たち』で読んだ時にはあった紐結びの魔導師の話が、文庫ではなくなっててショックだったけど、まさか単独で一冊になるとは!しかも書き下ろしがたくさんで読み応え十分で満足!!
    相棒との出会いやそれ以前...続きを読む
  • 紐結びの魔道師
    今までの中で一番好き。
    というか、穏やかな時間が流れているようで、とても心温まる感じがした。
    人との出会いと別れ、何百年も生きる魔道師には、普通の人間よりもそれが多く、つらい経験も多いと思うけれど、最後のケルシュの助言に救われたんだろうな。

    私も小さい頃、魔法を空想していた。
    私の場合、魔法で本の...続きを読む
  • 魔道師の月
    「夜の写本師」に続く2作目。
    同じシリーズで登場人物もダブりますが、続きというのとはちょっと違います。
    若い魔道師二人の運命が帝国の危機に交錯し、さらに数百年前にまでさかのぼり絡み合う人々の物語。

    コンスル帝国が繁栄を謳歌していた時代。
    大地の魔道師のレイサンダーは、心のうちに闇を持たない半人前。...続きを読む
  • 紐結びの魔道師
    これまでの権力争いや自分の命をかけての魔法対決ではなく、日々の暮らしの中で、幸せを願うために紐を結んだり、誰かのために紐を結んだり…穏やかなトーンの物語が紡がれていた。

    エンスの相方であるリコと出会い、ともに旅をし生活をしてきた中で、エンスは無限の命ではなく、有限であることにほのかな憧れとあきらめ...続きを読む
  • 紐結びの魔道師
    好きだなあ。おそらくシリーズ中で一番好き。

    何百年も生き続けなくてはならない魔道師たちの
    苦悩と悲哀を感じて切なくもあるけれど
    エンスの生き方のひょうひょうとしたところが
    心地いい。

    帝国の権力者や私利私欲に目のくらんだ魔道師たちと
    魔法を正しく行おうとする魔道師たちの凄惨な戦いも
    いわゆる王道...続きを読む
  • 魔道師の月
    ずっと紛失していたオーリエラント魔導師シリーズ1巻目の「夜の写本師」を発掘し再読したので、前から買って読んでいなかった2巻目の「魔導師の月」をようやく読破。

    思えば「日本のファンタジー」を毛嫌いしていた僕がファンタジーを読み漁るようになったのは「夜の写本師」がきっかけだった。なので続編はとても楽し...続きを読む
  • 太陽の石
    ネアリイに出会ったことで、他者の気持ちというものに思いを巡らせることができるようになったデイス、もといデイサンダー。

    このシリーズでいちばん好きかもしれない。
  • 魔道師の月
    キアルスはあのキアルスなのよね。

    まだまだ消化不良なので読み返しが必要だけれど、おもしろい!夢中で読んでいます。
  • オーリエラントの魔道師たち
    今までで一番おもしろかった。
    乾石さんの長編はやや苦手なので、短編でちょうど良かった。
    物語にも入り込みやすかったし、読んでいてほっとした。
  • 魔道師の月
    前々から思っていましたが、装丁が物語のイメージにぴったりです
    イラストが物語を壊すのではなく支える、という感じ
  • 太陽の石
    今まで読んだ中では、一番好き!
    久しぶりに好き、と断言できるなぁ。。

    色々な人が亡くなって寂しかったけど、人も大地も、また生まれ変わることができる。