【感想・ネタバレ】紐結びの魔道師のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年03月14日

オーリエラントの魔道師シリーズの中で、一緒にいていちばん安心できそうな魔道師の話。
闇を身に持ちそれを自覚しながら生きていくリクエンシスが頼もしい。あと単純に紐がたくさん結ばれているのを想像するとかわいい。

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Posted by ブクログ 2019年06月07日

シリーズの中では1番好きかもしれない。
エンスの飄々とした生き方と、時々の相棒との掛け合いも面白かった。
エンスとニーナがこの先どう生きて行くのか、とっても気になる。

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Posted by ブクログ 2018年12月08日

シリーズ第5弾は一人の魔導師の短編集
解説の池澤春奈と同じでリクエンシスが今のところ一番のお気に入り♡

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年12月02日

紐の結び方で色んな魔法が発動する魔導士の話。今回は前向きな主人公が日々楽しそうに過ごしているイメージで、読んでいて楽しいです。
理不尽な死というのが今回ないので、余計にとても私好みです。

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Posted by ブクログ 2017年03月25日

紐結びの魔導師、リクエンシスの冒険を描く連作短編集。

とかく昏く沈みがちな魔導師たちの中で、リクエンシスは珍しく剽軽で肉体派でもあり、人間味にあふれていて、シリーズ中の魔導師の中でもお気に入りなので、彼の人生の旅を一緒に辿るのはとても楽しかった!
もう一人のお気に入り、ケルシュにも会えて嬉しかった...続きを読む!


たったひとつ残念なのは、な〜〜んで文庫書き下ろし?!
『夜の写本師』からずっと単行本で揃えてきたのに〜〜!
文庫で出てから単行本には、ならないよなぁ。
創元社さま、ファンの心を悩ませないで下さい。

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Posted by ブクログ 2017年01月09日

オーリエラントの魔導師シリーズの最新作。紐結びの魔導師リクエンシスの物語。

単行本『オーリエラントの魔導師たち』で読んだ時にはあった紐結びの魔導師の話が、文庫ではなくなっててショックだったけど、まさか単独で一冊になるとは!しかも書き下ろしがたくさんで読み応え十分で満足!!
相棒との出会いやそれ以前...続きを読むの冒険、そして新たな相棒の話にワクワクしながら読みました。やっぱりこのシリーズ大好きです(≧∀≦)

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Posted by ブクログ 2016年12月16日

今までの中で一番好き。
というか、穏やかな時間が流れているようで、とても心温まる感じがした。
人との出会いと別れ、何百年も生きる魔道師には、普通の人間よりもそれが多く、つらい経験も多いと思うけれど、最後のケルシュの助言に救われたんだろうな。

私も小さい頃、魔法を空想していた。
私の場合、魔法で本の...続きを読む中に入り込んで、シャーロック・ホームズとワトソンと一緒に事件を解決する。みたいな空想だった(笑)

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Posted by ブクログ 2016年11月27日

これまでの権力争いや自分の命をかけての魔法対決ではなく、日々の暮らしの中で、幸せを願うために紐を結んだり、誰かのために紐を結んだり…穏やかなトーンの物語が紡がれていた。

エンスの相方であるリコと出会い、ともに旅をし生活をしてきた中で、エンスは無限の命ではなく、有限であることにほのかな憧れとあきらめ...続きを読むを見出す。

エンスの選択に心がほんのり温かくなった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年11月26日

好きだなあ。おそらくシリーズ中で一番好き。

何百年も生き続けなくてはならない魔道師たちの
苦悩と悲哀を感じて切なくもあるけれど
エンスの生き方のひょうひょうとしたところが
心地いい。

帝国の権力者や私利私欲に目のくらんだ魔道師たちと
魔法を正しく行おうとする魔道師たちの凄惨な戦いも
いわゆる王道...続きを読むファンタジーとして心躍ったが 
この物語の時代には帝国の力は衰え なんとなく
人々がつましくも平和に暮らしている ゆるゆるした
空気感があって それに包まれる感覚が好き。

何よりもほとんど血は流れず 人が死なないのがいい。

一方で

普通の人間たちの短くも穏やかな一生を
エンスはどこかで渇望している。
日々出会う小さな美しいものへの感動を
積み重ねて暮らしたいと願っている。

 
盟友リコの死の危機に直面したことで
エンスの中に深まってゆく エンスだけの苦悩が
手に取るように伝わってくる。

彼の孤独を癒せる者は もうこの時代にはいない。

そう思っていたところに 物語は魔道師たちの
長い歴史を巻き戻すかのように 太古の昔へと
回帰してゆく。懐かしい色合いを帯びてゆく。

エズキウム。ギデスディンの魔道師ケルシュ。

第1作「夜の写本師」へと 歴史はめぐり
エンスの心に生きることの喜びがよみがえる。

素敵なラストでした。
懐かしさと人間らしさと魔道師の誇り。
このシリーズでわたしの心を最もとらえた
場面はやはり ケルシュとエンスの邂逅でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月06日

オーリエラントの魔道師シリーズの第五作。

紐結びの魔道師エンスの物語。
腕は立つし、懐も深いし、魔法も達者(?)だし、
ファンタジーらしからぬ明るいくキャラクターで楽しかった。
招福の魔道師だからか。
祐筆のリコとのコンビも面白いし。

何百年も死なないのは、どんな人生なのだろうか。
年齢よりずっ...続きを読むと若く見えるが、永遠に若いわけではない。
若く見られて嬉しくはならないだろう。
ほとんどの人を見送ることになる。
別れに慣れてしまうのだろうか。

長生きだからといって、
必ずしも金持ちになれるわけではない気がする。
そもそも金は必要だとして、金持ちになりたいのだろうか。
物に執着するだろうか、広い館に住みたいだろうか。
自分はスナフキンのように、旅から旅へと暮らす気がする。

冒険をするような年ではないといいつつ、
新しい土地へ、人生へと旅をはじめる「魔道師の憂鬱」が面白かった。

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Posted by ブクログ 2018年11月29日

短編集だが最初の一編が「オーリエラントの魔道師たち」と同じだったので、間違えたかと思ったが、次からは新しい物語でした。リクエンシスの軽やかな、けれど長い長い人生。次作にニーナは出てくるのかな。あ、ケルシュが出てきた! 巻末の年表がありがたい。

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Posted by ブクログ 2017年03月18日

「オーリエラントの魔道師たち」に出てきた、紐結びの魔道師リクエンシスを主人公にした短編集。今までの乾石さんの魔道師たちは心に闇を抱えていたけど、リクエンシスは陽気で明るくて闇とは無縁だった。魔道師の中でも稀有な存在、招福の魔道師。何百年も生きて、喜びを見出せなくなっていたリクエンシスが、ニーナに一緒...続きを読むに暮らそうと伝え、日々の中に幸福を見出していこうとするラストが良かった。

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Posted by ブクログ 2017年02月18日

繊細な表紙がまず好き。
いいなぁ、こういう魔法。
いいなぁ、この世界観。

しかし、どんな属性でも、どんな世界でも、描かれるのはやっぱり人間で。いろんな弱さ、いろんな強さを持ったいろんな人間で。それぞれ魅力的で、読み終えるのが勿体無くて、ことさらゆっくり噛み締めるように読みました。

至福。そして、...続きを読む読み終わったあとの充足感と、すぐ後に訪れる喪失感。ええ本に会うと、嬉しいねんけど、読み終わるのがツラいわ。

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Posted by ブクログ 2017年02月18日

紐結びの魔導師・リクエンシスの物語。

今までの魔導師シリーズと比べて“闇”の部分が少なく、エンス、ことリクエンシスの魔導師っぽくない飄々としたキャラもあって、素直に楽しく読める短編集。
エンスの編み出す、“紐結びの魔法”も手作り感覚で好きですね。
そして、温かな気持ちになるラストも素敵です。

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Posted by ブクログ 2017年02月13日

紐結びの魔導師リクエンシスを主人公にした6編の短編集.
エンスの茶目っ気のあるおおらかな人間性,魅力満載です.相棒のリコも味のある愛すべき爺さんである.

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Posted by ブクログ 2016年12月04日

“オーリエラントの魔道師”シリーズと銘打たれていて、 前に読んだ「夜の写本師」と同じ歴史の流れと世界観に属するこの本、紐を様々に結ぶことで魔法をかけていく紐結びの魔道師リクエンシスの冒険譚。
冒険と書いたものの派手な活劇の場面は少なく、どちらかと言えば、悠久の時を生きる魔道師の人生と彼とともに生きた...続きを読む人に対する振り返りのお話。
後半に行くに従って内省の色が濃くなるが、300年もの生を受け、自分より後に生まれたものに先立たれ、人生を回顧し、その生の虚しさに倦んだエンスが、再び生への執念を燃やす『子孫』や『魔道師の憂鬱』が味わい深くて良かった。

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