魔道師の月

魔道師の月

小説・文芸
1,100円 (税込)

5pt

こんなにも禍々しく怖ろしい太古の闇に、この悪意に、邪悪さに、なぜ誰も気づかないのか。繁栄と平和を謳歌するコンスル帝国の皇帝のもとに献上された幸運のお守り〈暗樹〉。だが、それは次第に帝国の中枢を蝕みはじめる。魔道師でありながら自らのうちに闇をもたぬレイサンダー。心に癒しがたい傷をかかえた書物の魔道師キアルス。若き二人の魔道師の、そして四百年の昔、すべてを賭して闇と戦った一人の青年の運命が、時を超えて交錯する。人の心に潜み、破滅に導く闇を退けることはかなうのか。『夜の写本師』で読書界を瞠目させた著者の第2作。/解説=妹尾ゆふ子

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魔道師の月 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    夜の写本師に続く第二弾。息つく間もなく読みきった感じです。二人の主人公がどう絡むのか全然予想もつかず、ドキドキしながら読み進めるのがとても楽しかった❗次作品も食いぎみに(笑)購入しました。このシリーズ楽しいです!

    0
    2022年02月24日

    Posted by ブクログ

    前回の夜の写本師から連続で読みました。


    全体の構成として、主人公の人生と、主人公にまつわる人物の人生が交互に入れ替わることで中だるみなども一切なく読み切ることが出来ました。
    過去と現在が行き来することで短編集を読んでいるかのような軽さと、濃厚なストーリー展開と伏線が読み終わってもしっかりと心に残り、まるでそこにいたかのような鮮明なイメージが今でも思い出されます。
    景色の描写や登場人物の心情が密に表現されているのにも関わらず、ごちゃごちゃせず透き通った文章に収められ気持ちよく読めました。
    作中のあるキャラクターが別の作品で主人公になりそうだなと思う場面があり、個人的に気に入っているキャラクターだったため嬉しかったのを覚えています。(調べたら出てました。)
    人の心の中には闇があること、闇は光と表裏一体であり表の表は裏であるように、裏もまた返せば表になる。悪いこともその部分だけ見れば悪いが別の方面から見たら理由があることなのかもしれない。そんなことを考えさせられる作品でした。

    0
    2021年01月30日

    Posted by ブクログ

    「夜の写本師」に続く2作目。
    同じシリーズで登場人物もダブりますが、続きというのとはちょっと違います。
    若い魔道師二人の運命が帝国の危機に交錯し、さらに数百年前にまでさかのぼり絡み合う人々の物語。

    コンスル帝国が繁栄を謳歌していた時代。
    大地の魔道師のレイサンダーは、心のうちに闇を持たない半人前。
    幸運の守りとして献上された<暗樹>が帝国を蝕んでいくとき、恐ろしいものだとはわかっても何をするすべもなく、城から逃げ出してしまう。
    レイサンダーは追われる身に。

    黒髪に緑の目で長身、という特徴がレイサンダーと似ていたキアルスは書物の魔道師。
    心に深い傷を負い、衝動的に貴重な書物「タージの歌謡集」を燃やしてしまった。
    レイサンダーと共に、不思議なタペストリーの中へと入っていくことになる‥

    タペストリーに描かれているのは、かってコンスル帝国に侵略されて抵抗した人々。
    一介の少年テイバドールが苦難を経て成長し、魔道師らの力添えを得て‥
    古代を思わせる辺境の民人の暮らしに魅力があり、勇気ある決断を応援したくなります。

    へたれの若者二人がこのタペストリーに学びながら、協力し合い、力を尽くしていく。
    誰も見たことも聞いたこともない現象を、言葉の力だけでありありと描きあげていく筆力に感嘆しました。
    結末は、それまでの濃厚さに比べると、急に終わる感じもなくはないですが。
    希望の持てるシーンに、一気に風景が変わったところに自分も立っているような心地になりました☆

    0
    2016年12月01日

    Posted by ブクログ

    ずっと紛失していたオーリエラント魔導師シリーズ1巻目の「夜の写本師」を発掘し再読したので、前から買って読んでいなかった2巻目の「魔導師の月」をようやく読破。

    思えば「日本のファンタジー」を毛嫌いしていた僕がファンタジーを読み漁るようになったのは「夜の写本師」がきっかけだった。なので続編はとても楽しみにしていた。

    そして、期待は裏切られた。

    まず、この本は「夜の写本師」の続編ではなく、あくまで同シリーズの作品ということ。裏表紙を読めば分かるものの、何も読まずに本屋で即購入したのが勘違いの原因だった。
    だが続編ではなくとも世界観は同じであり、共通するキャラクターも登場する。



    今回の主人公の内一人は前作で主人公を(特に後半で)支え導いていた書物の魔導師キアルス(別名は一巻のネタバレになるため伏せる)。キアルスが大事な存在であるシルヴィアンを救えず失ったところから始まる。また、もう一人の主人公は闇を抱えない半端な魔導師レイサンダーは仕えていた帝国に贈り物として献上された“邪悪なもの”から逃げるところから始まる。

    また、この小説は前作同様「過去の主人公」が存在する。そして、その過去を知り、二人が出会った時に“邪悪なもの”を解く光が生まれる。


    前作の続編ではないと気付き失望したのは一瞬。
    日本ファンタジー小説の中でも卓逸した作品となっている。
    前作を読んでいない方にも読んだ方にもお勧めしたい。

    0
    2016年11月01日

    Posted by ブクログ

    キアルスはあのキアルスなのよね。

    まだまだ消化不良なので読み返しが必要だけれど、おもしろい!夢中で読んでいます。

    0
    2016年10月09日

    Posted by ブクログ

    前々から思っていましたが、装丁が物語のイメージにぴったりです
    イラストが物語を壊すのではなく支える、という感じ

    0
    2016年03月21日

    Posted by ブクログ

    audibleで。『夜の写本師』の続編ということで聞いてみた。すでにその世界観を体験していたので、すんなり話が入ってきた。個人的には『夜の写本師』より面白かった。最終的に全てが符合して、大地の魔導師レイサンダーと書物の魔導師キアルスの成長していく過程をたのしめた。闇の表現はやっぱりおそろしい。想像を超えていてよくわからなかったが、ゾッとした。全てを巻き込んで沈むような展開の後のラストの爽快さが、この物語の印象をグッと上げていると思った。

    0
    2026年04月03日

    Posted by ブクログ

    この独特の世界観!少しづつ大きくなる帝国と、それに抗う部族たちのお話。未来を知った状態から過去を行き来していて、歴史の旅に出てるような気持ちで読める。魔導師のいる世界がどのようにできているのか、少しづつ覗かせてもらっている。決して都合の良いようには進まない。でもちっぽけな1人でも、真摯に生きれば、世界は少しだけ変わるんだと感じさせてくれる。ファンタジーの醍醐味。

    0
    2026年02月13日

    Posted by ブクログ

    前作「夜の写本師」の内容を忘れていたが、充分楽しめた。
    2人の魔導士の話だが、その一人キアルスがタペストリーの旅をする話は面白かった。
    私は地図を見ながら話を読むのが好きなのだか、この本の添付の地図はあまり意味を成さなかった。そこが残念。

    0
    2020年12月17日

    Posted by ブクログ

    前作同様、ファンタジー小説なんだけどその世界の歴史小説のような本。章が変わると、あれ?これ誰??ということがよく起こり、章が終わるころに納得するような気長な作り。いちいち描写が鮮やかなので色味の強い視覚的なファンタジー小説です。シャチが出てきたの驚きました笑。

    0
    2019年07月01日

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