夜の写本師

夜の写本師

774円 (税込)

3pt

右手に月石、左手に黒曜石、口のなかに真珠。三つの品をもって生まれてきたカリュドウ。女を殺しては魔法の力を奪う呪われた大魔道師アンジストに、目の前で育ての親を惨殺されたことで、彼の人生は一変する。月の乙女、闇の魔女、海の女魔道師、アンジストに殺された三人の魔女の運命が、数千年の時をへてカリュドウの運命とまじわる。宿敵を滅ぼすべく、カリュドウは魔法ならざる魔法を操る〈夜の写本師〉としての修業をつむが……。日本ファンタジーの歴史を塗り替え、読書界にセンセーションを巻き起こした著者のデビュー作。

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夜の写本師 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月27日

    すごく良書!
    この一冊で世界観がよくわかるし、無駄なくいろんなものが繋がって隙のない作品、という感じ。

    主人公は魔法の才能があるけど、訳あって魔法使いではなく魔法を込めた本を書くことのできる写本師になる。

    彼が村を出る出来事、若さ故の思い上がりによる挫折、新たな世界への道。。。
    なかなかの冒険談...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月30日

    魔法を舞台にした作品だが、主役は魔導士ではなく写本師。
    選んだ本の材質、インクの原料、ペンの種類など魔法が変わる。地味な手作業の先に夢があるようで、読んでいて面白かった。

    買った文庫本の後ろにあった解説で、魔法を扱う作品であるなら、その魔法を自然なものとして、扱う世界観として書くべきで、現実との比...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月10日

     ブク友さんの本棚で見つけた、細密画のような表紙の絵、「夜の写本師」という何とも引き込まれるタイトル。気になってしようがなかった。

     右手に月石。
     左手に黒曜石。
     口のなかに真珠。
     カリュドゥは三つの品を持って生まれてきた。

     と始まる。これはもう読み進めるしかないでしょう。
     そんな意味...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月04日

    自然環境や、町の様子、魔法などの描写がとても緻密で繊細。ファンタジー世界に浸りたい人には本当におすすめです。
    同じ世界観でシリーズが続いているので、いつか本作主人公のカリュドウが再登場することを願っています。

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    Posted by ブクログ 2022年02月15日

    いや、すごかった。確かに今まで読んだファンタジーとは一線を画す世界。一気に読んで読み終えて、でも離れがたくて3回くらい読み返した。
    シリーズを順に読み進めるのが楽しみな作品です

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    Posted by ブクログ 2022年01月31日

    たぶん、ネットで見かけて。

    酔った。酔わされた。
    昔から車酔いにも酒酔いにも弱かったが、
    この本の陶酔感と浮遊感はなんだろうか。

    踏みしめている大地が、いや世界が揺り動かされたからなのか、
    飛び散る血しぶきの匂いにむせたからのか、
    入れ子になっている生と死を、駆け抜ける速さに振り回されたからなの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月09日

    文庫刊行当初より、このやや妖しげで蠱惑的なタイトルに惹かれ、ずっと読みたいと思いつつ数年、やっと読むことができました。

    エズキウムの地で、右手に月石、左手に黒曜石、口の中に真珠と三つの品をもって生まれてきたカリュドウは、産婆をつとめた女魔道師エイリャに引き取られ、育てられました。
    十二歳のある日、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年06月10日

    すごく縦にも横にも広がりのある大作なのに、一冊にまとまっている奇跡的なファンタジー。情景描写も心理描写も贅沢に彩りがなされ、言葉の力を端々に感じるのに白々しくならないのは細部まで世界構築がなされているからだろう。魔法が出てくるのにこんなに引き込まれるとは。めっちゃ面白かったし時間の使い方として小説一...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年01月09日

    2015.10/22 大好物っ♡善悪単純でなく出会うモノ皆に表も裏もある。魔法も同じ。そしてそれを学ぶための魔法書の写本に焦点を当てているのも奥深さを醸し出して素晴らしい。佐藤さとる、ミヒャエル・エンデ、ロバート・A・ハインライン、上橋菜穂子諸氏と肩を並べても良いのではないかと思える程のデビュー作!...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月14日

    ジャケットを見たときから気になっていながら、ファンタジーを読む気分でなく数年放置していた乾石さんのオーリエラントシリーズ。繊細なジャケットが改めて素晴らしい。
    「魔法使いの嫁」を見始めてすぐ原作を読み、そこからたぶん20年ぶりくらいにファンタジー熱が起きて本書を手に取った。地中海世界を思わせる舞台設...続きを読む

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