乾石智子のレビュー一覧

  • 久遠の島

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    ずっと読みたかった一冊。
    乾石智子さんのファンタジーの世界観は大好き。後半は一気に読み進められた。
    復讐に向かって進んでいく話ではあるが、主な登場人物3人はそれに囚われることなく前に進んでいく姿が頼もしい。それでいて自分たちのできる方法で復讐を果たすのだから清々しい。
    夜の写本師に連なる物語とあるが、夜の写本師より明るくて読後が爽やかでよかったなあと思った。

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    2023年09月01日
  • 夜の写本師

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    いつの間にやらこの世界観に没入してしまっていた。徐々に引き込まれていった。ずっと読んでいたいような感じがした。終わってしまったのが寂しかった。魔法の種類や仕組みなどもおもしろかった。

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    2023年07月10日
  • 神々の宴 オーリエラントの魔道師たち

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    「オーリエラントの魔道師」シリーズ。

    “シリーズ”というか、“サーガ”といった感があるこの乾石ワールド。しっかりと創られた壮大な世界観が魅力です。(巻末の年表で、それぞれの作品の時系列がわかるのも良いですね)

    さて、本書は市井に生きる魔導師たちの姿を描く短編集。五話が収録されています。
    この世界の魔道師たちは、それぞれの特性を活かした魔法を使うのですが、ある時は職人のように重宝されたり、ある時はその力を疎まれていわれなき迫害を受けたりすることもあります。
    今回は、オーリエラントの神々の力とリンクした魔法を使う魔導師が登場するのが特徴的。
    例えば「運命女神(リトン)の指」の三人の魔道師はそれ

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    2023年06月27日
  • 神々の宴 オーリエラントの魔道師たち

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    短編集5篇
    コンスル帝国の600年頃から1170年頃のいろんな時代いろんな場所でのささやかで確かな魔導師の営み。人々をそっと助けながら目立たぬように生きる姿が美しい。
    自分の命を削って人を助けるチャファの物語「ただ一滴の鮮緑」が特に好きだ。

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    2023年06月20日
  • イスランの白琥珀

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    ファンタジーが大好きです。主人公が一人前の魔導士になる過程の物語と思って読み始めたら、最初から100年生きた魔導士になっていた。ちょっと残念。でもそれはそれで面白かった

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    2023年06月04日
  • 神々の宴 オーリエラントの魔道師たち

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    オーリエラントの魔道師シリーズ

    徹底した乾石ワールド!
    表紙の絵は、タイトルの神々だったのか。ということに、読んだ後に気づいた。

    それにしても魔道師って、生きていくの大変。
    しかし、そこにこそドラマが生まれる。
    生きることの喜び、苦しみがいつも痛いほど描かれている。

    短編なので読みやすかったし、穏やかな気持ちで読み終えられる一冊でした。

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    2023年05月04日
  • 神々の宴 オーリエラントの魔道師たち

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    ネタバレ

    ただ一滴の鮮緑
    チャファの葛藤に惹かれる

    神々の宴
    少年の背骨の中心に柱となる
    この言葉がとても好き。

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    2023年04月23日
  • 神々の宴 オーリエラントの魔道師たち

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    ネタバレ

    【収録作品】セリアス/運命女神(リトン)の指/ジャッカル/ただ一滴の鮮緑/神々の宴

    平穏な暮らしを望み、人として平等であることを願い、助けを必要としている人を助けようとする。そんなまっとうな魔導師たちの日々を描く。報われることも、報われないどころか狡猾な敵の扇動に乗った隣人たちに襲われそうになることもある。それでも己の矜持を守り、良き魔道師たらんとする彼らの姿のなんと尊いことか。
    幸い、この短編集は心穏やかに読むことができる。

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    2023年04月18日
  • 神々の宴 オーリエラントの魔道師たち

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    セリアス/運命女神の指/ジャッカル/
    ただ一滴の鮮緑/神々の宴

    魔導師 少しばかり不思議な能力を使える人たち
    能力ゆえに認められたり迫害されたり利用されたり
    皆が安心して暮らせるといいのだけれど。

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    2023年03月23日
  • 夜の写本師

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    カリュドゥは、目の前で育ての親と幼馴染を大魔導師に殺され、復讐に生きることに決めた。一度は魔導師を志すも師匠から破門され、魔法を操る夜の写本師を目指して、宿敵を倒そうと修行を始めた。 乾石智子さんのオーリエランドの魔道士シリーズ第1巻です。この本の魔術に対する表現がとても緻密です。復讐に生きるカリュドゥ自身の描写がなんだかあっさりし過ぎているなーと思っていたら、壮大な物語に引き込まれてしまいました。次巻以降も読んでみたいですね!

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    2025年12月21日
  • 白銀の巫女 紐結びの魔道師2

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    ネタバレ

    紐結びの魔道師の2作目。

    元コンスル帝国の軍人率いる軍隊に追われるエンス達。
    軍隊との攻防もあるが、
    オルン魔国の最後の女王の恋と破滅を全て読み解かないとならない。
    エンスは、追ってきた過去を葬るため死者の谷に向かうし、
    拝月教の大軌師が新月の魔法を使いこの世を滅ぼすのも
    止めないといけない。

    エンスと魔女トゥーラが飛び込んでいった、
    (ファンタジーの中でも)不思議な場所〈死者の丘〉で、
    昔の罪を認めていくのが印象的だった。
    蜥蜴のダンダンがかわいく活躍したし。

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    2022年04月16日
  • 紐結びの魔道師

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    ネタバレ

    オーリエラントの魔道師シリーズの第五作。

    紐結びの魔道師エンスの物語。
    腕は立つし、懐も深いし、魔法も達者(?)だし、
    ファンタジーらしからぬ明るいくキャラクターで楽しかった。
    招福の魔道師だからか。
    祐筆のリコとのコンビも面白いし。

    何百年も死なないのは、どんな人生なのだろうか。
    年齢よりずっと若く見えるが、永遠に若いわけではない。
    若く見られて嬉しくはならないだろう。
    ほとんどの人を見送ることになる。
    別れに慣れてしまうのだろうか。

    長生きだからといって、
    必ずしも金持ちになれるわけではない気がする。
    そもそも金は必要だとして、金持ちになりたいのだろうか。
    物に執着するだろうか、広い

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    2022年04月06日
  • 赤銅の魔女 紐結びの魔道師1

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    オーリエラントの魔道師シリーズの第七作。

    ここで、どうも読む順番を間違えたことに気が付く。
    「紐結びの魔道師」がさきに出版されたらしい。

    紐結びの魔道師エンスが、元剣闘士のマース、祐筆のリコと旅に出る話。
    ブレーメンの音楽隊よろしく、
    呪いで牛になった男、覇者の剣を蹴って抜いてしまった少年、
    魔女トゥーラ、拝月教軌師エミラーダ、と仲間が増えていく。

    エンスの性格から来るものなのか、
    話全体が明るい感じなのが良いのだけれど、
    ちょっとオーリエラントらしくない気もする。
    三部作目の一作目、旅はまだはじまったばかり。

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    2022年04月04日
  • 沈黙の書

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    ネタバレ

    オーリエラントの魔道師シリーズの第六作。

    コンスル帝国が生まれるずっと前、
    オーリエラントがオーリエラントとなった頃のお話。

    生まれながらにして風や雨や月を動かす純粋な子供たちが、
    騙され連れ去られ裏切られるのは、
    なぜか他の物語よりもつらいものがあった。

    それと、
    「北の蛮族」がどうも受け入れられなかった。
    片や家畜をもち、畑を耕し、言葉を操る人間たちに対して、
    それらを知らない持たない蛮族が同時に存在している世界に
    違和感があるというか。
    ファンタジーなので何でもあり、と言えば、ありなのだが、
    人間よりも体も大きく、力も強い「蛮族」の姿に、
    ホモ・サピエンスと同時代を生きていたネンデ

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    2022年03月19日
  • オーリエラントの魔道師たち

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    ネタバレ

    オーリエランドの魔道師シリーズの第四作。

    いろいろな魔法と魔道師が描かれていて良かった。
    ひとりひとりが1冊の本になるほど、
    綿密な人物背景があって、
    それを次々と読めるとはなんて贅沢。

    ホールケーキと同じぐらい、
    いや小さい分だけそれ以上に手間がかかっている美味しいプチフールを
    ひと口で食べてしまうようなもの。
    しかも細長いお皿に並べて、次々ぱくぱくと。

    人生を自分の手に取り戻した三人の魔女の話も面白かったし、
    復讐のために漂うように生きる魔道師の生き方も、
    本を与えて性根を直すチャンスを与える夜の写本師の話も面白かった。

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    2022年03月03日
  • ディアスと月の誓約

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    ファンタジーだけど、その世界にしっかりと根をおろして生活している人たちの息づかいが聞こえそう。守り人シリーズを連想させる世界観。
    アンローサとナナニが北の国で生活している描写が好き。
    ナナニが戻ってくるといい。

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    2022年02月08日
  • 白銀の巫女 紐結びの魔道師2

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    ネタバレ

    呪いを解くために叡智を結集して文献を読み解いたり、追いかけてきた過去と向き合ったり、ちょっと恋したりとなかなか忙しいですが、他のシリーズに比べてみんなが抱えているものの重さがそこまでずっしり書かれていないので、ハピエン好きにも読みやすいです。
    気になるところで終わったので完結編を読むのが楽しみです。

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    2022年01月21日
  • 青炎の剣士 紐結びの魔道師3

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    3冊目に入り、それぞれが急成長した印象。
    力も強くなって、たくさんの人を救っている様子を読んで、嬉しくなっちゃった!(親心)

    終わりは、未来がキラキラしていたなぁ。
    素敵すぎた!
    ダンダンは、最後まで可愛い。

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    2021年11月08日
  • 青炎の剣士 紐結びの魔道師3

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    三部作ラスト。

    いろいろなことが解決して
    さきに向かう。

    割と王道ラスト。
    こういう王道ラストいいよね。

    エンスの紐結びの魔法、使えるようになりたい。

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    2021年10月19日
  • 白銀の巫女 紐結びの魔道師2

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    ネタバレ

    エクスとトューラを追いかけてくる過去。

    そして、ラーダーは拝月教の本拠へ戻る。月の裏側の闇を元に戻すことが出来るのか、過去の呪詛は解けるのか。

    一気によめるっていいですね。(具合悪いからできるんですけどね)
    最終巻を読み始めていますので、どう決着がつくのか楽しみです(*^-^*)

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    2021年10月18日