あらすじ
「この子は稀なる闇の種を抱いている。偉大な魔道師になろう」〈星読み〉テイバドールと共にイスリル帝国の礎を築いた国母イスランにその才を見いだされた大魔道師ヴュルナイ。いまわの際のイスランに国の行く末を託されたものの、その後の後継者争いで裏切りにあい、輝かしい名声も地に堕ちた。それから数十年、国の中枢には欲にまみれた連中がはびこり、存亡の危機に。密かにオーヴァイディンと名を変えて生きていたヴュルナイは、無実の罪で捕らえられた若い女族長を助けるが……。謎に包まれた魔道帝国イスリルの歴史が、ついに明らかになる。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
乾石さんの作品は、新作が一番おもしろい気がします。
以前の作品も好きだけど、新刊出るたびにおもしろさが更新されている!
ということで、今までで一番好きな作品です。
出てくるキャラみんなが、素敵でしたし、まさかあの人が皇帝になるなんて!という意外性や、イスランの素敵さといったら大好きすぎです。
100年以上生きてきて、色々と経験してきたオーヴ。最終的に、全員が幸せな気がします!
良かったー!
Posted by ブクログ
長く壮大な物語だった。
一冊の中に長い年月が閉じ込められていて、読み終わった時、その長い年月を旅してきたような気持ちになった。
主に描かれているのはイスリルの新皇帝が誕生するまでの物語ではあるが、ビュルナイと共に百年を旅してきた感じがした。
放浪魔道士オーヴァイデインが長い間囚われていた苦悩と葛藤に打ち勝ち(?)、本来の目的を思い出した時、そこからがハラハラドキドキの展開だった。
読み終わる頃にはすっかり悪党魔道士オーヴァイデインのファンになっていた。
Posted by ブクログ
ファンタジーが大好きです。主人公が一人前の魔導士になる過程の物語と思って読み始めたら、最初から100年生きた魔導士になっていた。ちょっと残念。でもそれはそれで面白かった