【感想・ネタバレ】月影の乙女のレビュー

あらすじ

〈月影ノ乙女〉は、〈月の獣〉を身の内に住まわせている。それはことあるごとに、人は独りで生まれて独りで生き、独りで死んでいくのだと囁くのだ……。精霊の恵み深き国ハスティア。ジルは幼い頃から卓越した魔法の力を発揮し、国に仕える魔法師(フォーリ)となった。だが、平和で豊かな国ハスティアを虎視眈々と狙う者がいた。竜に変じる王を戴くドリドラヴの侵略を受け、戦火に踏みにじられるハスティアの町々。掟によって魔法での攻撃を禁じられているフォーリたちは苦悩を深める。無辜の民の命を救うためにジルたちの選んだ道は……。『夜の写本師』でデビューした異世界ファンタジイの紡ぎ手が今放つ渾身の大作。/解説=小出和代

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

魔法を使える人たちフォーリ,魔力の宿る大地と精霊,そして敵対する国の龍.友情あり成長譚あり国同士の陰謀駆け引きありちょっぴりロマンスありの長大な物語.珍しい生き物や風景描写なども興味深かった.

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2025年12月23日

Posted by ブクログ

夜の写本師が面白かったのでこちらも読んでみた。魔法をぶちかます派手な戦い方ではなく、本を介したり攻撃が禁止されていたり制約がある点、大地や月の力を使う点が共通していた。

フォーリとなった少女ジルが、人として成長していく姿、そして戦争攻撃への対応が描かれる。ファンタジーは作り込みが細かく、論理的であるほど面白い。月影の乙女は世界観がしっかりしているなと思った。

女性が書いた女性主人公の本はやっぱりいいな。また、夜の写本師のように性的描写がなくて一安心した。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

良かった。
主人公が魔法学校に入って、卒業生がそれぞれ配置されて、仕事してるうちに他国が攻めてきて戦争になる話。
戦記物っぽくもあり、政治物でもあり主人公の成長物でもある。
しかも主人公の国は、魔法を戦争に使っちゃダメ縛り。
小難しいテーマもあるけれど、大筋が割と善悪のはっきりした分かりやすい話。
魔導士たちの性格や特性も様々で良い。
10分の一くらいしかないが学校の部分が意外といい感じだったので、魔法学校もの書いてほしい。

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2025年07月22日

Posted by ブクログ

オーリエントの魔道師シリーズとは違う、魔法とドラゴンが登場するお話し。
一番長い長編とのこと。確かに読み応え十分。
いつもながら多くの人物を登場させながら、細かく人物の設定、背景をうまく書ききっている。

「ドラゴンが襲ってくる」と本の帯にも書いてあったが・・・なかなか襲ってこない。残りページを鑑みると大丈夫かなと心配になったが(ドラゴンに襲われエンディング?と思ったから)ぜんぜん、そんなことはなくジルの活躍に拍手でした。

ただ、ちょっと残念だったのが、もう少しカルと相棒トュッパの活躍を入れてほしかったです。

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2025年06月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

王道のファンタジー。
守るための力を攻撃に使うことの是非。
今語られることに意味があると思う。
ストレートに語られるメッセージが重い。

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2024年12月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

超長編
世界観に重きを置いた第一部からの第二部第三部では、場面展開が異なり、気持ちに距離があいてしまった
本の重たさも二段組みも気にならないで、ああ、読み終わった!とならなかった残念な気持ちは、やむを得ないってくらい、著者の描きたい世界が爆発してる

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2024年11月25日

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