滅びの鐘

滅びの鐘

小説・文芸
1,300円 (税込)

6pt

北国カーランディア。建国以来、土着の民で魔法の才をもつカーランド人と、征服民アアランド人が、なんとか平穏に暮らしてきた。だが、現王のカーランド人大虐殺により、見せかけの平和は消え去った。娘夫婦を殺され怒りに燃える大魔法使いが、平和の象徴である鐘を打ち砕き、鐘によって封じ込められていた闇の歌い手と魔物を解き放ったのだ。闇を再び封じることができるのは、人ならぬ者にしか歌うことのかなわぬ古の〈魔が歌〉のみ。『夜の写本師』の著者が、長年温めてきたテーマを圧倒的なスケールで描いた、日本ファンタジイの金字塔。

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滅びの鐘 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    迫害され逃げるとは、こんなに辛いものなのか。安住を許されず滅ぼされようとする者の苦しさ。天地がひっくり返るような鮮やかな結末に、感服。

    0
    2019年11月11日

    Posted by ブクログ

    海を超えてやってきた民と、元々住んでいた民。表面上は上手くやっているように見えてはいても……
    魔法使いの力と石の持つ力、もたらすものが心からの平和だと良いな。

    600ページのこの世界にはちゃんと色があって、ハッキリとそこに見えるようだった。

    0
    2019年09月10日

    Posted by ブクログ

    乾石智子氏のファンタジーはすべて読んだ。
    読み始めるととまらない…まるで作品そのものに
    魔法が封じ込められているかのように。

    正直、心がずたずたにされそうな悲しい話も
    たくさんあった。

    でもこれだけは言いたい。

    この作品は彼女の最高傑作だと私は思う。

    これまでの彼女のファンタジー作品の数々には
    どこか矛盾や受け容れ難い設定や
    直視できない残酷さにまみれて
    どうしても好きになれないものが含まれていたが

    この作品を読み終えて このような素晴らしい世界観に
    包まれたエンディングなどに出会えたことの幸せが
    胸の中に溢れるのをどうにもとめられず
    読み終えてすぐにレビューを書いている。

    繰り返す。これは乾石智子氏の最高傑作だ。

    0
    2019年09月01日

    Posted by ブクログ

    ファンタジーだがさすがにゴリゴリ。えげつなく死が蔓延するが、最後は迫力ある描写で強引に救いが生まれていく。
    世界観は徹底して守られて破綻なく印象的。ただ、個人的には感情を揺らすものがなく、ただ終わりまで勢いで読み切っただけ。厚いが熱くない。

    0
    2020年06月24日

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ乾石さんの作品で、一番おもしろかった!
    「精霊の守り人」のように、ドラマ化してほしい。
    映像でも見たいなと思いました。

    出てくる人たち、みんななぜか好きだった。

    0
    2019年12月01日

    Posted by ブクログ

    割と面白く展開するのだが、真ん中ちょっと過ぎたくらいの拷問シーンからの憎しみの描写がいただけない。完全にテンポが止まり進まない。
    わたわたっと風呂敷を畳み終了。

    0
    2022年02月23日

    Posted by ブクログ

    子どもの頃からファンタジーが好きだった。いいかげん大人になっても、その気質は変わらずだ。現実ではない世界にあっても人々には生活があり、人生があってそれは現実となんら変わりないと思えるし、だからこそ現実と照らして考えることもある。差別やそれに伴う憎しみの連鎖、うねりに飲み込まれる人と抗う人。前半と後後半のスピード感の差がちょっと気になったが、読み応えがあった。

    0
    2021年06月25日

    Posted by ブクログ

    うーん。風景描写は美しいんだけど…この方の女性の描き方がどうも合わないなあ…どうしても男性キャラのオマケに見える…

    0
    2020年09月06日

    Posted by ブクログ

    この作者ならではのすばらしい描写と世界設定なのだが、どうにも途中で危なかった。「やばい、飽きる、飽きる!」と焦燥感を抱えながらそれでも読み終えることができたのは、乾石智子さんという作家への信頼いがいの何物でもない。そして、魔法を交えながら書かれている世界に見覚えがあり、物語を見届けなければという気持ちが強かったからだとおもう。この地球という星の過去を見ているようでつらかったが、願いを込められるのが小説の良いところ。見せかけの平和をぶち壊したのちに得たもの、失ったもの。平易な文章が熱い涙を誘い、額が燃えた。

    0
    2019年10月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんとなく評価が難しい作品。
    特に序盤の部分で読み進めるのがいやな感じがしたのだが、後書きの部分を読んでそう感じた理由が分かった。

    著者の代表作であるらしい『オーリエラントの魔導師シリーズ』を避けて、お試し目的で単一の作品である本作を選んだのだが、どうやら(他の単発の作品も含めて)全て同じ世界観の中で描かれているようなのだ。
    なので、特に導入部分で、物語は面白い感じがするんだけど、身の回りの異世界的なモノ達が何の説明もなく当たり前のように出続けてくることに小さな違和感が積み重なっていった(→ やがて不信感に)というのがなかなか読み進められなかった理由だろう。
    「自分だけが異世界に転移して、他のキャラクターや世界から置いてけぼりになった気分」だったのだ、と今なら理解できる。
    シリーズものの影響下にあるのなら、帯などに書いておいて欲しかったし、著者も後書きで「大丈夫だと思うけど」と軽く流しているが、導入部で新規参入者の世界観への引き込みには失敗していると思っている。
    新規にこの作品から読み始める人などいないということだろうか。

    導入部の不親切さで悪い印象を持ってしまったので、この著者の作品を読むことは無いだろうと思われる。
    その点では2点なのだが、物語は面白い部類に入ると感じたのでそこは3点はある。ということで評価が難しい。


    物語の最後は爽やかに後味良く終わるが、終盤は(ファンタジーと言っても)ご都合主義的な感じが強すぎる。
    遺恨を残すような主要人物は皆ロベラン(+ 破片入りの木)が殺し、国中に恐怖を与える汚れ役も彼が一身に背負う。役目を終えたロベランを最後に押しつぶして、救いのように見える最期を迎えさせる。
    作中で問題となっていた憎しみや欲望はオナガンが鐘の粒子と共に沈静化して、良き王となって終わり。
    タゼーレン一行は手を汚すこと無く特等席に迎えられる。
    後書きを読むと、著者が昔から暖めていた物語ということだが、伏線は今も機能していないように感じるし、タゼーレンは当時の理想のままのスーパーマン(に悲劇を色づけしただけ)から変わっていないように思った。
    中盤以降でカーランド人の評議会を皆殺しにしたのも、最終盤にタゼーレン(= 著者のヒーロー)を伝説の歌い手にし、国の中枢に食い込ませるために邪魔だったからではないかと邪推してしまう。

    エピローグでイリアンが平気な顔をして家族と笑っているのには強い違和感があるし、デリンが虐殺後のカーランドで当たり前のようにリーダー然として振る舞っていたことにも強い違和感があった。デリンがカーランド襲撃時に敵前で踏ん張れば、城へより多くの人を収容できて虐殺の規模を抑えられたし、そもそも鐘を壊したことで全てのことが起きたと(八つ当たりで)憤る人がいておかしくない、もっとしらけた雰囲気があってもおかしくないのではないか。また、虐殺までの間どこで何をしていたのか?カーランドに居たはずではないのか?なぜ襲撃時に姿を見せなかったのか?城の扉を開けたりしていたのならタイミングが遅すぎて戦犯も良いところである。と大事な場面で不合理な行動が多すぎる。
    キースは序盤に物語のキーマンかのような雰囲気をまとい思わせぶりな台詞を吐くがロベランの矛先を緩めることもわずかにそらすことも出来ず、大勢に影響を与えることが出来ない有能風無能。
    終盤では2つの民族が融和していくことを匂わせるまとめ方だが、カーランド人を迫害し続けてきた奴らがそう簡単にまとまっていくとは思えず、楽観的すぎるのではないかと思った。麻薬としての鐘の粒子が効くのか。

    最後が爽やかに終わるのでだまされそうだが、
    この著者はお気に入り以外の登場キャラを軽く扱っているように感じて他の作品は読む気にはならない。

    0
    2024年04月18日

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