有間カオルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スーパーディレクターになると豪語する新入社員の通販会社でのすったもんだ
主人公の数馬はやる気はあるけど、思い込みが激しく自分の職務外まで勝手に手を出すのはいただけない
実際に周囲にこんなやつがいたら迷惑すぎて相手にしたくない
よくクビにならないなぁ……
スパイシー女上司の早乙女も出てくるものの、ストーリーとしてそんなに数馬と絡んでなくね?
数馬もめげないくんというよりは傍迷惑クンだし、タイトルに偽りありかな
ただまぁ、「太陽のあくび」の小塚が意外といいポジションで出てくる
柿崎さんはほんのちょっとだけ登場
ってか、この二人そうなったの?違うの?明確な記載はないなぁ
女同士のマウンテ -
Posted by ブクログ
友人の裏切りにより会社を失ったコンサルタントが、伯父が管理していた非公認の神社の管理人になったもののそこには化け猫がいたお話
主人公の和己はあんまり好きになれないかな
猫いらずのくだりはちょっとねぇ……
打算的なのに無計画すぎない?と思う
それでいてツンデレな面もあったりと、嫌いになれない側面もある
そう言えば、愛子さんの勤め先は「サムシングフォー」に出てきた会社だね
他のキャラの登場も今後あるのかな?
キャラとしては、グレイシーとグレイヒーは生意気可愛い
虎は影がありつつも人間思いなところが見え隠れしてよい
G7はまぁラノベ的な感じかな
この子たちへのアドバイスとその後の提案 -
Posted by ブクログ
過疎地の高校生達が、新しい夏みかんを売り出そうとする青春物語+どたばたテレビショッピングの裏事情
ところどころ、有川浩っぽさを感じる
子供達のパートは「空の中」で、ショッピングパートも何かの作品に似てる人がいた気がする
ただ、有川浩ほど洗練されていない
ページ数は多いけど、密度はそんなに高くはなく、冗長に感じる部分も少々
生産者で農家の現状を理解して打って出たい高校生たち
テレビ通販でヒット商品を出したいバイヤー
それぞれの思惑のすれ違いにより最初は大失敗する放送
このあたりでどういう結末になるのかは予想がつく
ってか、柿崎さん無能じゃね?
素人に打ち合わせもなしに本番でいきなりしゃべ -
Posted by ブクログ
ネタバレ人間の怖さというか醜さや弱い部分、それによって歪んでしまった人間関係などが見えてきて、少し怖くなりました。
げに恐ろしきは人の心なり。
一歩間違うと親子関係すら歪んでしまうのだなと。
それを癒すのは植物と花宮のカウンセリング。
最終的には丈太郎の悩みも解決することになりますが、主人公枠の彼の悩みの解決場面が案外あっさりしていたのには驚きました。
恐らくは、他の人に対するカウンセリングを通じて、丈太郎自身も癒されて、最終的にはあのひと押しだけで済んだのだろうと思いますが、初読時はちょっと物足りなさも感じてしまったり。
でも、丈太郎も一歩前に進むことができて本当によかった。
尚、花宮が育てた花には -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学校の卒業式の後、海辺で死んだはずの琥珀。
気づいたら、赤毛の大男の元にいた。
錬金術師(アルケミスト)と名乗る彼と、彼が錬金したという白髪の青年、月読。
三人での生活が始まった。
重い。琥珀の背景が重くて、周囲がいやらしくって。
でもきっと、何処かに存在してることで。
博士と月読とのピントの外れた日常がどんよりした気持ちを浮上させるものの…。
この作家さんの本は主人公がどうにも理不尽な目にあうので、凹む。
ヒロインが不幸な環境から、常識外れた環境で再生していくおはなしを続けて読んだなあ。しばらくいいかなあ。
それでも、博士の錬金術師の腕は確かで、かつての少年の日記は素敵なお話だった。