有間カオルのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2年のブランクを経て結婚式場に復職するお話
何故か自分にだけ見えて聞こえる水色のドレスを着た女の子
その正体のあれやこれやの話は泣ける
やはり、有間カオルは僕に合うようだ
最後に載ってる童話も含めて、とても良い
一応、皆にとってのハッピーエンドなのか?
ちなみに、サムシングフォーとは
「何か新しいもの」「何か古いもの」「何か借りたもの」「何か青いもの」
4つのアイテムを、結婚式の日に身に着けた花嫁は幸せになれる、という言い伝え
マザーグースが始まりという説があるものの、そのルーツは謎
何か新しいもの:ふたりの新しい生活の象徴
何か古いもの:伝統や祖先の象徴
何か借りたもの:友人や隣人 -
Posted by ブクログ
自殺を図った中卒の女の子が、自称錬金術師の男の人に拾われて救われるお話
そこにはホムンクルスと紹介された色素の薄い月読という男の人も住んでいる
なんだこの僕の好きな設定満載の話は
タイトルと冒頭はファンタジーっぽいのに、内容はリアル路線
「魔法使いのハーブティー」と同じように、錬金術といっても現実でできるもの
錬金術師のファウストは物質の錬金の先のステージ、魂の錬金という表現をしている
魂の錬金って、エドとアルが聞いたらどう思うんだろうな(笑)
やってることは詐欺師の手口なんだけど、それでも人が救われるからいいよな
まぁ、お守りや占いと同じように、対象者が事象の要因をそれに帰結するのであれ -
Posted by ブクログ
ハーブティー専門店のお話
唯一の肉親である母を亡くした後は親戚をたらい回しにされて肩身の狭い思いをしてきた少女、勇希
夏休みの間だけ、横浜に住む会ったこともない伯父の家へと追い出されて行った先は、タレ目のへんにょりとした笑顔のおじさんの住む喫茶店
そこに住む条件は「偉大なる魔女が遺した館の後継者候補として、真摯に魔法の修行に励むこと」
何だこのいい話は
「西の魔女が死んだ」のおばあちゃんと「真夜中のパン屋さん」の暮林さんのいいとこ取りじゃないか
そして、魔法と言いつつファンタジーではなくリアルにハーブの効能を生かしているのがよい
ま、物語のエッセンスとしてそれっぽい描写はあるけど、占術や予感 -
Posted by ブクログ
うん、面白かった。
シリーズ3冊目。
相変わらず、主人公和己のボヤキ突っ込みがとても愉しい。
そして妖猫達も相変わらずのマイペースで、いや良いなあ、この感じ。
物語的には神社がなくなってしまうというピンチを和己がどうにかしようと(いや具体的には金工面なのだけど)、あくせくする展開。
美味しい話や誘惑もあるのだけど、そこはさすが主人公、実に真っ当な選択をする。
誠実さとある種の男気は和己の良さだよな。
そんな和己のこれまでの行いへのご褒美か、次々と神社や和己を助けようと今までの登場人物達がやってくる展開は、なんというか実に良い。
こういうのがシリーズの醍醐味だよなあ。
ラストはもちろんハッ -
Posted by ブクログ
東京・山谷にあるゲストハウス「忘れな荘」。
観光目的の短期滞在者もいれば長期滞在の留学生もいる国際的なゲストハウスが舞台。
主人公の過剰に遠慮するところとか自分のことより他人のこと考えたり。
そのことを自分のうちでぐるぐる考えたりするところがびっくりするくらい一緒で驚きました。
「泣いてもわめいてもいい自分の生きたいように生きればいい」と言われているような気がする本でした。
住人や他の登場人物も優しくてかといっておせっかいってほどじゃなくって。
本当に優しさに包まれるようなお話でした。
料理も美味しそうだったし続きを読んでみたいです。
それにゲストハウスに泊まってみたいなぁ。 -
Posted by ブクログ
(内容)
親を亡くし、親戚中をたらいまわしにされる不幸な少女、勇希。夏休みの間だけ身を寄せることになったのは、横浜に住む、会ったこともない伯父の家。勇希が恐る恐る訪ねると、意外なことに、その伯父は可愛いカフェのオーナーをつとめていた。同居するにあたって、勇希が約束させられたのは―「魔女の後継者として、真摯に魔法の修行に励むこと」不思議なカフェを舞台に紡がれるのは、ハーブティーをめぐる、心癒される物語。
(感想)
夏にオススメの作品です。
親戚をたらい回しにされてた勇希。夏休みの間だけ身を寄せることになった伯父の家。そこからだんだんと変わっていく勇希に注目して読んでいってほしいです。