有間カオルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2年のブランクを経て結婚式場に復職するお話
何故か自分にだけ見えて聞こえる水色のドレスを着た女の子
その正体のあれやこれやの話は泣ける
やはり、有間カオルは僕に合うようだ
最後に載ってる童話も含めて、とても良い
一応、皆にとってのハッピーエンドなのか?
ちなみに、サムシングフォーとは
「何か新しいもの」「何か古いもの」「何か借りたもの」「何か青いもの」
4つのアイテムを、結婚式の日に身に着けた花嫁は幸せになれる、という言い伝え
マザーグースが始まりという説があるものの、そのルーツは謎
何か新しいもの:ふたりの新しい生活の象徴
何か古いもの:伝統や祖先の象徴
何か借りたもの:友人や隣人との縁の象徴
何か青いもの:聖母マリアの色、つまり純潔の象徴
青いものは目立たないところに身に着けるので、欧米では青いガーターベルトを着けたりしてるよね
4つの象徴に関したお話4篇
新しい自分、親子の絆、立場、亡くなった人との想い
他にも打ち合わせで揉める両人と両義母とか、身を引く恋人とか、過去の事例などのブライダル業界にはありそうなエピソードがいくつか
2つ目の古いものに関しては僕も思うところがある
うちの娘が将来結婚することになったとして、呼んでもらえるんだろうか?どっちの場合でも(笑)
結婚式なぁ……
僕も十年前に経験したけれども、主催する側としてもまぁ楽しかった
でもって、参列者も楽しんでくれてたら嬉しいなぁという感じ
打ち合わせも面倒くさくもあり、楽しい面もあったり
悪いものではない
ただ、費用対効果としては疑問だな
もっとささやかなものでもよかったかもとも思う
でも、値段の高いもののほうが見栄えもいいし、選ぶならどうしてもそっちにいっちゃうよね
いやぁ~、結婚式と葬式はかなりボッてる業界だと思うわ
ま、中の人にとっては中の事情があるんだろうけどね -
Posted by ブクログ
自殺を図った中卒の女の子が、自称錬金術師の男の人に拾われて救われるお話
そこにはホムンクルスと紹介された色素の薄い月読という男の人も住んでいる
なんだこの僕の好きな設定満載の話は
タイトルと冒頭はファンタジーっぽいのに、内容はリアル路線
「魔法使いのハーブティー」と同じように、錬金術といっても現実でできるもの
錬金術師のファウストは物質の錬金の先のステージ、魂の錬金という表現をしている
魂の錬金って、エドとアルが聞いたらどう思うんだろうな(笑)
やってることは詐欺師の手口なんだけど、それでも人が救われるからいいよな
まぁ、お守りや占いと同じように、対象者が事象の要因をそれに帰結するのであればそれは本物ってことでいいんじゃなかろうか
同じものでも一般的な価値と、自分にとっての価値は違う
大事にしてきたものや想い入れのあるものは、たとえ他の人にとって価値はなくともそれでいいんだよな
作中でもファウストが言っている
『愚かな凡人たちは宿っている魂を見つけることができず、無慈悲に物を捨ててしまう。ここにある物は、かつては誰かの宝物で、誰かを勇気づけたり幸せにしたり悲しみを溶かしたりしていた美しく輝ける魂を持った物なのだ。吾輩は黄金に輝く魂を取り出して、錬成し、新しい金に生まれ変わらせるんだ。これが現代の錬金術師の尊い仕事さ』
娘が子供の頃にくれた石とかアクアビーズを今でも持ってるけど、将にこれだね
あと、自分で作ったいびつな陶器とかね
かつて少年だった人の話もよかった
笑うことは免疫を高めるってのもある意味で正しいしね
それを詐欺と呼ぶのか錬金術のおかげとするのかは本人次第
あと、琥珀は明日香と出会えたんだろうか?
月読が終盤にぽろっと漏らした過去
その情報バラす必要ある?(笑)
むしろ本当にホムンクルスという可能性も残しておいてもよかった気がするけどね
どうせ拓海くんの件で推測できるだろうし
それにしても、有間カオルは毒親からの離別をテーマにでも掲げているのか
最近読んだ3冊は主人公が親や保護者のせいで不遇な境遇なんだけど……
読み終わってから気づいたんだけど、ファウストって言ってしまえば中二病ってことか……?
いい年こいて錬金術師を名乗って一人称が吾輩とか
まぁ、ハリポタのスネイプ先生もそうだけどね
そう考えると、かなり微笑ましい光景だな(笑) -
Posted by ブクログ
ハーブティー専門店のお話
唯一の肉親である母を亡くした後は親戚をたらい回しにされて肩身の狭い思いをしてきた少女、勇希
夏休みの間だけ、横浜に住む会ったこともない伯父の家へと追い出されて行った先は、タレ目のへんにょりとした笑顔のおじさんの住む喫茶店
そこに住む条件は「偉大なる魔女が遺した館の後継者候補として、真摯に魔法の修行に励むこと」
何だこのいい話は
「西の魔女が死んだ」のおばあちゃんと「真夜中のパン屋さん」の暮林さんのいいとこ取りじゃないか
そして、魔法と言いつつファンタジーではなくリアルにハーブの効能を生かしているのがよい
ま、物語のエッセンスとしてそれっぽい描写はあるけど、占術や予感なので決定的なファンタジーではない
こんな話、大好きだーーー!!
日常の謎もので、人情系のオチで、勇希の置かれた状況とかが僕のどストライクじゃないか
ラベンダーティーがピンク色に変わるのはネタを知ってたので驚きはないけど
その仕掛け方は面白い
そもそも、ラベンダーティーが青紫色ってあたりで違和感を感じるんだけどね
あと、志乃さんの思い出も、娘さんが言うコーヒーが飲めないってあたりでピンときた
結構有名だと思うんだけど、知らない人にとっては意外かもね
まぁ、コーヒーと命名されてはいるけど、コーヒーではないんだよなぁ
というように、ハーブの知識が多少はある人ならある程度の推測ができるネタが多数
そしてハーブティーを飲みたくなってしまう
ちょっとケチをつけるとしたら、最後のところで「そんな残し方はあまり現実的じゃないかな~」と思った程度
まぁ、100日後に死ぬワニじゃないけど、人間いつ死ぬかわかんないからなぁ
だとしても「もっと資産価値が変わりにくいものじゃだめだったん?」と思ってしまう
一応物語としては完結しているようだけど、続編が読みたい
ってか、いろんな謎が放置されっぱなしじゃないっすか~
先代って何者?この館って?ってか、何故に魔法使い?
そして何より、マダームは何者?(笑)
どうやら『月に祈りを』という、前日譚もあるらしいが、現在非公開……
書籍化希望ーーー! -
Posted by ブクログ
うん、面白かった。
シリーズ3冊目。
相変わらず、主人公和己のボヤキ突っ込みがとても愉しい。
そして妖猫達も相変わらずのマイペースで、いや良いなあ、この感じ。
物語的には神社がなくなってしまうというピンチを和己がどうにかしようと(いや具体的には金工面なのだけど)、あくせくする展開。
美味しい話や誘惑もあるのだけど、そこはさすが主人公、実に真っ当な選択をする。
誠実さとある種の男気は和己の良さだよな。
そんな和己のこれまでの行いへのご褒美か、次々と神社や和己を助けようと今までの登場人物達がやってくる展開は、なんというか実に良い。
こういうのがシリーズの醍醐味だよなあ。
ラストはもちろんハッピィエンドで、ほっと温かな気持ちにさせられる。
うん、よかった。
ただ、一つ気になったのは冒頭の三毛猫のエピソード。
これがトラ達が生き物の生死を嗅ぎ分けられる事の伏線として描かれているのだけど、それだけではちょっとかわいそうな気がする。
三毛猫のモモに合掌。 -
Posted by ブクログ
東京・山谷にあるゲストハウス「忘れな荘」。
観光目的の短期滞在者もいれば長期滞在の留学生もいる国際的なゲストハウスが舞台。
主人公の過剰に遠慮するところとか自分のことより他人のこと考えたり。
そのことを自分のうちでぐるぐる考えたりするところがびっくりするくらい一緒で驚きました。
「泣いてもわめいてもいい自分の生きたいように生きればいい」と言われているような気がする本でした。
住人や他の登場人物も優しくてかといっておせっかいってほどじゃなくって。
本当に優しさに包まれるようなお話でした。
料理も美味しそうだったし続きを読んでみたいです。
それにゲストハウスに泊まってみたいなぁ。 -
Posted by ブクログ
(内容)
親を亡くし、親戚中をたらいまわしにされる不幸な少女、勇希。夏休みの間だけ身を寄せることになったのは、横浜に住む、会ったこともない伯父の家。勇希が恐る恐る訪ねると、意外なことに、その伯父は可愛いカフェのオーナーをつとめていた。同居するにあたって、勇希が約束させられたのは―「魔女の後継者として、真摯に魔法の修行に励むこと」不思議なカフェを舞台に紡がれるのは、ハーブティーをめぐる、心癒される物語。
(感想)
夏にオススメの作品です。
親戚をたらい回しにされてた勇希。夏休みの間だけ身を寄せることになった伯父の家。そこからだんだんと変わっていく勇希に注目して読んでいってほしいです。