【感想・ネタバレ】サムシング・フォー ~4人の花嫁、4つの謎~のレビュー

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Posted by ブクログ

2年のブランクを経て結婚式場に復職するお話
何故か自分にだけ見えて聞こえる水色のドレスを着た女の子
その正体のあれやこれやの話は泣ける
やはり、有間カオルは僕に合うようだ

最後に載ってる童話も含めて、とても良い
一応、皆にとってのハッピーエンドなのか?


ちなみに、サムシングフォーとは
「何か新しいもの」「何か古いもの」「何か借りたもの」「何か青いもの」
4つのアイテムを、結婚式の日に身に着けた花嫁は幸せになれる、という言い伝え

マザーグースが始まりという説があるものの、そのルーツは謎

何か新しいもの:ふたりの新しい生活の象徴
何か古いもの:伝統や祖先の象徴
何か借りたもの:友人や隣人との縁の象徴
何か青いもの:聖母マリアの色、つまり純潔の象徴

青いものは目立たないところに身に着けるので、欧米では青いガーターベルトを着けたりしてるよね



4つの象徴に関したお話4篇
新しい自分、親子の絆、立場、亡くなった人との想い
他にも打ち合わせで揉める両人と両義母とか、身を引く恋人とか、過去の事例などのブライダル業界にはありそうなエピソードがいくつか


2つ目の古いものに関しては僕も思うところがある
うちの娘が将来結婚することになったとして、呼んでもらえるんだろうか?どっちの場合でも(笑)


結婚式なぁ……
僕も十年前に経験したけれども、主催する側としてもまぁ楽しかった
でもって、参列者も楽しんでくれてたら嬉しいなぁという感じ
打ち合わせも面倒くさくもあり、楽しい面もあったり
悪いものではない

ただ、費用対効果としては疑問だな
もっとささやかなものでもよかったかもとも思う
でも、値段の高いもののほうが見栄えもいいし、選ぶならどうしてもそっちにいっちゃうよね
いやぁ~、結婚式と葬式はかなりボッてる業界だと思うわ

ま、中の人にとっては中の事情があるんだろうけどね

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2020年04月22日

Posted by ブクログ

 結婚式に花嫁が身につけると幸せになるといわれている4つのものに関する、4つのお話です。
 ウエディングプランナーが、結婚式と披露宴について、準備段階から当日まで、新郎新婦を含めすべての参加者全員が幸せな気持ちになれるようにどれだけの努力をしているかがよくわかりました。
 心に傷を持つ主人公が、傷口に塩を塗るがごとき職場で、悩み苦しみながらも多くのお客様と接する中でそれを克服していきます。それから、仲間同志互いに支え支えられて成長していくことが心地よかったです。そんな職場だったらいいですね。購入本

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2011年09月04日

Posted by ブクログ

ブライダルの世界が覗ける作品。ウェディングプランナーの仕事描写を通して、結婚式におけるハラハラ感が味わえました。
表紙も可愛い。

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2017年06月11日

Posted by ブクログ

ブライダルプランナーの主人公と、花嫁たちにまつわる話。
結婚式やその業界について興味が湧いてくる。
黒い話をよく聞く業界だけど、素敵な仕事だよなぁ……。

主人公の過去については、曖昧なままに終わってしまったので、もうちょっと掘り下げてあったほうがよかった。

最後に女の子の話があったのは感動した。あのラストはよかったなぁ。
というか、迷うことなくあの終わり方が一番いいんじゃないかと思う……けど、そうすると本編のまとめが反故になるから野暮ですね。
本編の終わり方も好き。

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2012年02月19日

Posted by ブクログ

本書の題名に使われている「サムシング・フォー」とは、wikipediaによれば欧米の結婚式で花嫁がげん担ぎに身につける4つの物の事。

本書はこの事から想像が付くように結婚に関する小説で、主人公のブライダルプランナーの女性が、自身が携わった結婚式を通して自分の過去とむき合っていくという連作短編集です

章を進めるにつれ徐々に明らかになっていく主人公の過去とは一体どの様な物なのかと、読者に感じさせながら章を進ませて行く本でした。

題名の一部の「フォー」の通り、全4章からなり、それぞれ

・男性の方が積極的だけど女性があまり乗り気には見えないカップル
・女性が男性に内緒で何度も式場の下見を重ねるカップル
・まるで喪に服しているかのようなカップル
・主人公自身の事

について書かれており、各章のカップルが抱え込んでいる相手には言えない"秘密"を解きほぐし、結婚式を成功へと導こうと奮闘する主人公達の姿が描かれていました。


カップルの"秘密"とは?

主人公の過去とは?

これらを解きほぐしながら進む本書。

心温かになれるお話なので、心に温かさが欲しい時にでも一読されては如何でしょうか?

後、若干ネタバレになるのですが、結婚式での駆け落ちなんて話はありませんのでその点はご安心下さい。

"

#ところでふと思ったのですが、結婚式での駆け落ちってどの位の割合であるのでしょうね?
#私自身はそんな結婚式に出席した事はありませんし、身近で聞いた事もありませんが・・・・"

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2011年12月05日

Posted by ブクログ

結婚式は人生の中でも大きな転機。
その舞台である結婚式場ではいつも何か事件が起こる。

花嫁が身につけるといいとされる
「サムシング・フォー」になぞらえて
お話は4つの大きな章に区切られています。

ウエディングプランナーって、
普段はあまり内部を見れない仕事なので、
その視点なのが楽しいですよ。

表紙の上條衿さんのイラストも目を引きますよね!

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2011年07月04日

Posted by ブクログ

結婚式にまつわる4つの物語。ウェディングプランナーの菫子のストーリーってやつですね。謎ってほどではないけど、最後の童話?がなんかよかったです。

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2014年08月29日

Posted by ブクログ

ブライダルプランナーとして再び就職した主人公。
新しい職場の道順を下見に…と出向いてみたら
閉まっている職場にいた、ドレス姿の女の子。

誰しも幸せいっぱいで来るはず! とはいいませんが
ここまで色々な客はこない…はず。
あり得そうなのは、双方の意見が食い違って、とかでしょうか?
しかし指輪のサイズをひっそりと変えるというのは
簡単にできるものなのでしょうか?
折り返し電話、とかしないんでしょうか??
引き出物を止められた、という話なら聞いた事がありますが
似たようなもの?

傍から見たら大きな独り言、で終わってしまいそうな主人公。
それもこれも…と小出しに出てくる、多分過去の事。
最後には、なるほどと思いました。
これは確かに、先輩の発言の意味が分かります。

最後には絵本(?)付き。
これが一番のハッピーエンド、の話でしょうか?w

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2013年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

時期的なもので、ここ三、四日集中力がなく、休憩して読みました。

副題に、四つの謎とありますが、別に謎というほどではなく、普通の新郎新婦が抱える挙式前の心の闇。という感じでした。

主人公の菫子自身、結婚していたけれど、死別していて、それを乗り切れてないながら、2年のブランクを抱え、仕事に復帰。
こで出てくる、青いドレスの女の子。

サムシングニューでは、新婦が整形していることを、新郎に伝えてないかつ、新郎からのプロポーズの言葉がなかったために自信が持てずに挙式を辞めるという話

サムシングオールドでは、新婦の親が、小さい頃離婚していて、血の繋がった父親に、花嫁姿をみせたいが…というお話

サムシングボローでは、二組のカップル
一組は、引き出物や、和装するか、誰を招待するか、料金とかで揉め事。でも、それは今まで苦労させてきたから、いい結婚式にしてやりたいという、親の思いが強すぎた衝突。
二組目は、死んだ妹の代わりに挙式を…。ってことだったんだけど、実際は姉が新郎を好きで、自己満足のためにやろうとしたけど、2人とも妹の死を受け入れて、結局挙式は中止。

最後は、ちょっとやんちゃな招待客がいて、仕事に細かい伊月が怪我して、菫子の過去話。

『女の子の青い宝石』は、とても同感しました。
悲しすぎると、悲しみなんていらない。
って思いますが、実際、その悲しみがないほうが、悲しいんですよね。
大切に思うから、嬉しくて、楽しくて、悲しい。
それと同時に、愛とは憎しみです(笑)

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2013年09月24日

Posted by ブクログ

ウエディングプランナーの菫子が、仕事を通して自分自身を見直していく。
最初からネガティブオーラが彼女を包み込んでます。

物語を通して、実際もこんな修羅場や揉め事が起こるのかしらん?
だからこそ、一緒になる人との絆や度量、性格が浮き彫りになる、というのはすごく納得。

菫子の事情部分が最後にちょろっとで、物足りなさを覚えました。

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2013年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伏線があるにはあるが、そこまで難解なものではなかった。そのため、4つの謎というタイトルは少し誇張表現であると感じた。
物語的にはどこか影を感じさせる主人公の生い立ちが徐々に明かされていきながら花嫁たちの悩みを取り除いていく展開が続いていき、最終的には主人公自身の過去の問題が解決へ向かっていく。
絵本の物語を最後に持ってきたのは良い演出であったと思う。読後感が良かった。
主人公は伊月と幸せになってほしい。

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2013年05月28日

Posted by ブクログ

悲しい過去を持つウェディングプランナーという視点が面白く、個人的には2つ目・3つ目のお話と、水色の服の女の子の物語はけっこう楽しめたと思う。

けれども大局的にみると、1つの長編小説としては、「うーん……」といった感じの作品だったようにも感じます。
せっかく優しくて切ないお話なのになんとなくいまいち感動が薄いような気がするなぁと、私は評価します。

その要因はおそらく、終盤まで主人公に関する過去を伏せたまま、それをところどころで思わせぶりな感じであおっていったにもかかわらず、4つ目のお話でこれといったインパクトもなくあれよあれよというまに物語が進んでいき、そしてあっさりとその過去を明かしてしまったからではないだろうか。

とはいえ、それでも読み物としては十分に楽しめる作品でした。

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2011年07月11日

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