有間カオルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私は絵本に触れる機会が多いので、まずタイトルに惹かれて手に取った。
絵本BARがなくなっているという場面を読んでびっくり。でもそれが思い出を振り返るふわふわ体験と妙にマッチしていて、すごくいいなぁと思った。
『ノンタンと俺』は序盤から涙が止まらなかった。最後は前を向けて本当に本当によかった。
「また悲しく寂しい思いをさせるのか?」の問いに、ノンタンが「雅之は今、誰かをそうさせてはいないかい?」と答えた場面が印象深く残った。過去に囚われて悲しくなったり後悔したりしていると、今、そばにいる人を蔑ろにしてしまうこともあるんじゃないかな。
この本の中でも『ハラペコなアオムシと私』が1番好きだった -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みながらハーブティーが飲みたくなる一冊。各話で出てきた、ハーブカフェの客となる人物たち。皆最初は取っ付きにくく感じも悪い癖のある人物だったはずなのに、マスターの淹れるハーブティーに心を解きほぐされて本来の穏やかさや温かさを取り戻していくその過程が素敵だった。その人物たちが別の話の中でカフェに足を運んでいる様子がわかる描写が可愛らしいし、カフェのために、そして自分に大切なものを思い出させてくれた与えてくれたマスターのために動く姿が本当にあたたかかった。その場その場で相手のためのハーブティーを淹れるマスターが本当に素敵で、わたしも魔法使いのハーブカフェに通いたい、という気持ちでいっぱい。主人公の