あらすじ
調理師の実果は、念願の三ツ星レストランで働き始めた矢先にケガをして失業、恋人にも逃げられてしまう。不運が重なり思いがけなく休みができた彼女は、あてもないまま瀬戸内海の小島に滞在することに。島民より猫の多い猫島で民宿を営む老夫婦と、釣りや料理を手伝いながらのんびり過ごす実果。そんなある日、島で道に迷った彼女は、気まぐれで営業しているという風変わりな食堂と出会う。主人らしき青年はいるものの大抵は店を空けていて料理をふるまう様子もない、この謎めいた食堂との出会いをきっかけに、実果にささやかな転機が訪れる――。
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Posted by ブクログ
1ヶ月の夏休み
きっかけが無いと行かない島で休暇
島の生活をずっとするのかと思っていたがしっかり目標ができて旅田っていく実果
島の子供たちも面白い。子供の頃の学校を思い出した
途中のお店の真相もなんだろうって気になりながら楽しめた
1日だけのお店を持っても料理して感覚を思い出して想像ができて楽しかったです
Posted by ブクログ
瀬戸内の小さな島で長い休みを過ごす実果。民宿の夫婦や小学生たち、謎の食堂オーナーと接し職と失恋の痛手から立ち直る。
ひしおのパスタ美味しそうだった。第二の故郷、自分を受け入れてくれるところがあると思うだけで支えになる。
Posted by ブクログ
怪我、失業、失恋で傷心の女性が瀬戸内海の島でリハビリがてらのんびりすごすお話
恋人に逃げられて田舎に行く料理人の女性という設定は「食堂かたつむり」みたいだな
島は猫がたくさんいる観光地だけど、ほとんどの観光客は数時間の滞在で宿泊はしない
そんな中、田舎のおばあちゃん家に帰省したかのような民宿に1ヶ月滞在予定の実果
猫に導かれてお参りした神社の帰り、またまた怪我をしてしまった実果が偶然たどり着いたところは「気まぐれ食堂」という看板の建物
食堂と言いつつ中には誰もいないし、レジスターやその他お店らしきものはないところ
そこに訪れた三河にご飯をもらった事と、その御礼のために再び訪れた事をきっかけに出会った安藤と島の子供たち
「気まぐれ食堂」の謎とはいったい?な展開
こーゆーお話は手に職を持っている人が主人公だと展開がしやすいよね
一日レストランというアイデアもいいなぁ
そしてそこに訪れる島の人達の雰囲気もおおらかでね
いいなぁ、こんな生活してみたい
多分、僕だったら日がな一日ずーっと本を読んでそうな気がするけど(笑)
学生の時に調査で伊豆諸島に行ってたときはこんな雰囲気だった気がする
民宿のおっちゃんに島の展望台に連れて行ってもらったりとかね
でも、当時はそんなに島の中を見て回らなかったので、今思えば惜しいことをしたなぁ
ま、こんな仕事してるうちはもう二度とできないだろうけどね
Posted by ブクログ
瀬戸内の美しい風景と猫。なんだかよくできた映画を1本観たような感じがします。主人公の立ち直りの物語でありますし、読み終わったあとなんだかすっきりした感じしました。